森の中での行動 -匂いの特性と溶け込み方-

森の中での行動 -匂いの特性と溶け込み方-

 

 

自然の中の匂い

 

森の中で行動する時、ベースラインという自然が持つている雰囲気を知ることが大切です。そして、ベースラインを乱すものの一つにに匂いがあります。自然の香りは植物の匂いと土の匂いが主体で構成されているのが通常の状態です。人間が付けているコロンや香水の匂いが存在するとベースラインが乱れ、動物達は、数100mから1㎞以上広がった自然界に存在しない匂いから、何か違和感を感じる物体がエリアに侵入してきたことを知ります。

人間が作り出す人工的なものから発する臭いは、自然には存在しないので、特に目立ちます。そのため、動物の生態などを観察する時は、人間の匂いをなくす工夫が必要となります。

動物達と同じようにベースラインを理解している人が、森の中で人工的な匂いを出しながら足跡を残し、小便をしながら痕跡を残しまくって歩き回る人を追跡したり、見つけることは、比較的簡単であることがわかります。

 

※「森の中での動き方と歩き方」を参照されると、より楽しめます。

 

 

人間の生活臭

 

普通の人は、普段仕事をし、肉を食べて力を付けたり、風呂に入って汗を流し、ビールで明日への活力を得る生活ではないかと思います。

自然の中に溶け込むには、日常生活で作っている人間独特の匂いを低下させることが必要となります。

山に入る1週間前からは酒やたばこは止め、シャンプーリンスや匂いのある整髪料や化粧品の使用を中止します。

強い体臭の出る肉類を食事からはずし、少しきつめの運動をして1回匂いの強い汗を出すことが必要です。数日前から、無臭のボディーソープか、何もつけずに風呂に入るようすることによって、日常生活から作り出される匂いを低減できます。

 

 

汗臭さと体臭の抑え方

 

アフリカのサバンナなどに住んでいる人達は、ほとんど風呂に入らない生活を送っていて、手など洗う水も少なく汚れているのではないかなと思うのに、テレビで見る彼らの手のひらは白く綺麗なのにいつも疑問がありました。「なんでだろう」、普通ならどんどん汚れてしまうのではと考えたからです。

自衛隊に入ってから、演習で風呂に7日ほど入らず、飲む水を最小限補給されるような中、手も洗う水がないない状況で訓練を体験しているうちに、どうして汚れていないかを理解しました。

最初の3日間で汗と泥で汚れてどうしようもなくなりますが、手を洗う代わりに土で手を擦ったり、草で手を擦ったりしている生活をしていると、5日目頃から汚れが付かないようになり、清潔ではありませんが、汚れにくくあのアフリカの人達のような手のひらになったからです。

現地の草で手を擦ることにより、ほんの少し草の水分が出て汚れが取れるのと草の香りが付いて臭いも気になりません。

体臭の根源は、リンパのあるところから分泌されるので、耳の後ろ、脇の下、太ももの付け根の処置が必要となります。炭は脱臭作用があるので、粉を塗ったり、かけらを袋に詰めて服に付けたりすると有効です。簡単なのは、現地の土で擦ったり、草で擦ることによって抑えることができます。

 

 

口臭を消す

 

口臭も嗅覚の鋭い野生の動物達には、近間でなくとも嗅ぎつけられてしまうので、注意しなければなりません。ガムなどは論外です。

食用の草を見つけて噛んでいれば草の匂いになるので、美味しくはありませんが、実施すると口臭が低減されます。

 
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