熊本空港を降りると自然がいっぱいの熊本に出会うことができます。熊本空港の周りには、豊かなクヌギ林が広がり、自分は採集できませんでしたが、オオクワガタを採集したという人もいて何度も足を運びました。住んでいる近くは温泉が充実していて、家で風呂を沸かさなくても、車で15分も走れば色々なところに少人数が入れる地元の温泉が多くあり、料金も手頃なので毎日温泉に入りに行ける場所です.
水が美味しくて、驚きます。
地下鉄が建設しにくいほど地下水が豊かで、阿蘇の恵みをいっぱい受けています。柑橘系と各種メロンが豊富で、素晴らしく美味しくとても安いので、毎月段ボールで両親や親せきへ果物を送り大好評でした。
ラーメン屋さんに行くと、みかんが皿に積み上げられていて、ご自由にどうぞと書いてあるのにもびっくりです。
その美味しいことに2度びっくりしました。家族が来た時、子供達がみかんタダで食べれるのと目を丸くしていたのを今でも思い出します。
みかんは塩谷地区でとれる塩谷みかんが酸味と甘みと味の良さ、品、純粋さ抜群で好んで食べていました。
スイカは、植木のスイカが有名です。私は、スイカは好んで食べたいと思うようなものではなかったのですが、外の皮がとても薄いゴールデンウィークから出回るスイカを食べてから、その素晴らしい美味しさに一気にスイカが大好きになってしまいました。
どうも皮が薄いので、東京のほうにはあまり出回っていないので出会うことができなかったようです。
植木一帯の人は、別にスイカ専用冷蔵庫があり、夏は皆さん水代わりにスイカを食べている話を聞いて、幸せなところだなと感じます。
豊かな自然の土地である熊本の各地へオオクワガタのポイントを探しに行きましたが、1年間経ってもこれといった情報もなく、全く見つかりません。
だんだん職場のメンバーと仲良くなってくると少しずつ情報が入るようになりました。仲良くなったHirata(この先Hという※)が得意の人間ネットワークにより、遂に確度の高い情報を見つけてくれました。
※Hirataは、巨大犬との戦いは-オオクワガタ採集体験記-で登場していますので参照されると楽しめます。
2時間近くかけて県内を探索して回っていましたが、思ったよりも、植林が進んでいるところもあり、2次林が多くポイントをなかなか絞りきれませんでしたが、なんと車で10分のところがポイントと聞いて驚きです。
行ってみるとクヌギの巨木に洞がぼこっと空いていて、音が聞こえるほどの樹液の出ている木が多いところです。クヌギの樹液の甘酸っぱい独特の香りが広がっています。
熊本では、東京でコクワガタと出会う確率でヒラタクワガタに出会います。採集の中心がヒラタクワガタとなるほどで、ヒラタクワガタを見つけるたびにオオクワガタかと思い胸がドキドキします。
この地独特ではないかと思いますが、通常ツヤ消しの黒色が普通のヒラタクワガタとは別に、少し茶色で光沢のある小さめのヒラタクワガタがいて、地元の人は「光るヒラタ」と呼んでいます。関東では出会えないクワガタもよく採集できました。
採集時期を完全に間違っていたのが、情報その1でした。このポイントは、ゴールデンウィーク明けから採集が始まり、六月に一旦終了し、八月後半から又出るということでした。
ヒラタクワガタやカブトムシと樹液の場所を争わないように発性時期をずらしているのではないかと思います。五月にオオクワガタ採集とは、思いもよりませんでした。
五月の夜にHと仲間達と近くのクヌギ林に行くと、もう樹液が出ています。ちょっと回っただけでヒラタを中心に30匹ほど採集ができる素晴らしいところです。
自然が豊かで、ボクトウガの幼虫がクヌギに穴をあけている光景も確認できますが、気を付けないとムカデとスズメバチも樹液に来ていてムカデのいる木は多い所で何十匹といます。
「なんかボーと木を歩いているのを採りましたが,変なクワガタです」とHが言います。
どれどれと見ると、ヒラタのようですが、あごに特有のギザギザがなく、40㎜もないオスで羽にオオクワガタのメスと同じ線が入っている小歯のツヤ消しのクワガタでした。
飼育をしているオオクワガタと野生のオオクワガタはこんなに違うのだということを初めて知りました。
「やったね。オオクワだよ」と言うとHは大喜びです。
「ただ、地上5mのところに樹液があるポイントの木を下から確認していたら、3mのところをのこのこ歩いていたので網で触るとポロっと落ちて網の中に入りました」、「樹液のところにいるのを捕まえるイメージでしたが、あっけない現実ですね」と笑いかなりのテンションになってまた採集を始めています。
Hは、このポイントから、車で30分圏内のクヌギ林の情報をどんどん集めてきて、芋づる式にオオクワガタのポイントを見つけてきてくれます。
仕事が終わってから、ポイントが近いせいもあり、Hと毎晩のように採集に出撃です。背丈に近い草の中を脚立を担ぎながら、長袖のトレーナーと首にタオルを巻くので、身体が鍛えられます。
バテバテでも、Hが「今夜行きますよね」と言われると「断る理由はないよ」と毎晩探索に行きました。ポイントごとに発生も微妙に違い夏の樹液採集は5月から9月まで続き、その後朽ち木割採集になり、一年中オオクワガタを追う事が出来ます。こうなったら、年間100回採集に行こうと二人で目標を立てました。
そのうち、採集でよく出会う人がいて、話してみると鉄工所の社長ということがわかり、採集後にオオクワコレクションを自宅で見せて頂くことになりました。
新しい家を建て替えたばかりで、古い家はそのままになっていて、古い大きな一軒家が丸ごとオオクワハウスになっていました。
ビンにマットを詰める棒を鉄工所で自ら鉄製のものを作っているのには驚きました。スイカをご馳走になりながら、5メートル以上の樹液によくいることを教えてもらい、木登りの準備が必要であることを知りました。
夜中の1時を過ぎても面白いオオクワの話が止まりません。
社長とは、とんでもない採集に連れていってもらうことになります。
≪社長との採集記をお楽しみ下さい≫
熊本での一晩300匹以上のカブトムシ採集
【kindle本が発刊されました】
天然オオクワガタを求めて-山梨県韮崎一帯オオクワガタ採集記-
かつてのオオクワガタ有名産地、山梨県韮崎一帯で天然のオオクワガタを求めた採集記が完成しました。本書は、「1年を通じた採集記」、「採集幼虫のその後」、そして、「20年前同じ場所で体験した採集記録(加筆)」の3部で構成されています。
≪次のブログも参考にしてお楽しみ下さい≫
オオクワガタ採集 -檜枝岐・伊南川編、豊かな自然の微笑み-
オオクワガタ採集 -檜枝岐・伊南川編、豊かな自然の微笑み-
巨大犬との戦いは -オオクワガタ採集体験記-
【kindle本が出ました】
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。
そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。
突然のコメントすいません。熊本の高校生です!私も小さい頃から昆虫採取をしているのですが、私の周りの木が切り倒され、ポイントがかなり減っています……まだオオクワや、ヒラタが採取できる場所はありますでしょうか?
教えていただけたら幸いですが、たぶんダメだとおもうので…(笑)探すポイントや、大まかな地域などアドバイスをいただけませんか?
よろしくお願いします!
しゅん@クロミー 様
道路工事や造成工事によりポイントが減少しているのが現実ですね。
新たなポイントを地図から南斜面の水系の近くや広葉樹のマークのある所から割り出していくのは結構これだけで楽しいものです。
また、冬場は林の中の下草が無くなるので一気に偵察範囲が広がりますので、ポイントの確認を朽木割採集とともに楽しめます。
山梨県も同じですが、南斜面の傾斜地に生えている木は伐採されにくいので残っています。
南九州では、牧場周辺など樹が密集しておらず甲虫が飛びやすいところも確認してみると面白いかもしれません。
一番の楽しみは、自分で開拓したポイントで採集することです。
futamiryu
返信いただきありがとうございます!
やはり、自分で見つけなければ、ですね!
アドバイスを生かし、採取頑張りたいと思います!ありがとうございました
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