職場の盆踊り大会の時に子供達へカブトムシを配ろうという発案があり、それなら皆で採集に行ってカブトムシとクワガタを集めることになりました。Hが木登りも得意なメンバーも集め、地域のポイントを知り尽くしている熊本の鉄工所の社長にカブトムシ採集案内をして頂くことになりました。総勢六名で車2両45ℓプラッスチィクケース4ケースを準備して日没とともに採集に出かけました。
鉄工所の社長(次から社長)は、落ち合うと自己紹介も簡単に「時間がもったいないので行きましょう」と今迄行ったことのないポイントへ案内してくれました。
「今回は気合の入った採集をして頂きます」の言葉に「よろしくお願い致します」と言いながら車を降りて早速採集開始です。
今夜ではなく、「今回」という言葉と「気合の入った」という言葉にあまり引っ掛からずにこの時はいました。
最初は、直径30センチもない畑沿いに生えている30本のクヌギを狙います。
樹液の場所はやや高いので脚立や木登りをしながら、胸によく売っている緑色の虫カゴを固定して採ったカブトムシを入るだけ入れて、虫カゴが真っ黒になるまでカブトムシを採ったら、木を降りて45ℓケースへカブトムシを入れてまた木に登るのを繰り返します。
樹液にいる3匹のカブトムシを採っている間にブーンと飛んできたカブトムシが服に止まる状態で一つのポイントで70~80匹は採れます。
さすが、社長の案内するポイントです。
また、10分車で移動してクヌギの疎林がある風通しのよい場所で直径40㎝程のクヌギの木の樹液を見ると1か所に5~6匹いるポイントもあり、夢中になって採集を続けました。
ここは、ミヤマカミキリムシの発生時期に当たっていて、どの木にも大きなミヤマカミキリムシがいっぱい付いています。産卵時期なのでそのまま観察にとどめ、皆で次々とカブトムシを集めていきます。
もう、10時も過ぎ、200匹以上カブトムシを確保できたので、そろそろ終わってもいいかなと思いますが、社長はどんどん気合が乗ってきています。
12時前には、300匹近いカブトムシとなり、だいぶケースもいっぱいになってきました。社長がそろそろ戻りましょうと言うので、少しホッとして社長の家に皆で向かいました。
社長の家では、12時というのに奥様が冷たいスイカを準備していてくださり、喉の渇きを潤しました。
今夜の採集について話が盛り上がっているところ、「そろそろ行きましょう」と社長が言います。
皆で顔を見合していると、「予定のまだ半分しか採れていませんので急ぎましょう。次からのポイントは、友人が案内します」ともう準備をし始めています。
帰りたそうに訴える目もありましたが、「本日は徹底的に行きましょう」と答えてなんだか大変なことになりそうだなと思い、出発しました。
まだまだ、前半夜のようなぶんぶん飛び回るほどではないものの、蒸し暑さが残っていてカブトムシの活性化はよく、木に登っリながらカブトムシを捕まえて、「イタタ」と言いながら、緑の虫カゴにパンパンに入れていきます。
片手にもカブトムシを掴みながら、木から下りて、45ℓのケースへ緑の虫カゴを真ん中からバカっと開いて、バサバサ落としてからまた木に登るともうカブトムシがいるような状態でした。
畑沿いに生えている雑木林を中心に社長の友人がポイントを案内してくれて、カブトムシを採っているうちに、いつまで続くのか、今日仕事があるのになとさすがに思うようになりました。
社長と友人の採集案内は、幾つものポイントをこまめに移動する方法です。
ポイントを荒らさないように、ある程度カブトムシを採ると移動する採集要領は、来年も同じようにカブトムシが発生することを考慮したものでした。
時間と体力との勝負の採集を続けながら、地元の人は良く考えているなと思いながら、木に登ったり、クヌギ林を移動する連続です。
なんだか、うっすら明るくなってきた感じがするなと採集の手を止めて空を見ると夜明けが近いことがわかります。
「そろそろ仕事がありますので」と言うと、「もう2ポイント行けば1000近くなるでしょう。
頑張ってやってしまいましょう」と返ってきました。
45ℓのケースも真っ黒状態なのでクヌギの枝を入るだけ入れてスペースをとり、明るい空が広がるなか、5時まで採集は続きました。
よく頑張りましたと褒めて頂き、本日の採集は終了となりました。
車の中で、社長にしごかれましたねと笑いながら、コンビニに寄って皆で栄養ドリンクを飲み干した朝でした。
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刺すような視線を感じる
巨大犬との戦いは -オオクワガタ採集体験記-
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二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。
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人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
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はじめまして。
とても興味のある内容が盛りだくさんで、ブックマークして少しずつ読ませてもらっています。
ここ数年カブトムシ採集に勤しんで6歳になる孫にプレゼントしていますが、ポイントをあまり知りません。
ご無理は承知ですが、1つでも良いポイントを教えていただく事は出来ますでしょうか。
何卒よろしくお願い致します。
いつもご愛読ありがとうございます。
カブトムシ採集ポイントを見つけるコツは、地域によっていろいろ特性があります。
また、山間部、里山、平地部でも違います。
平地部と穏やかな里山では、クヌギの林を探してください。直径20センチもあれば樹液が出ていればカブトムシはきます。
林は密集林ではなく、舗装されていない土の道で林の中を歩き回れるようなところの林縁地域がいいと思います。
住宅地の灯りはなく、ほぼ真っ暗になる程度の自然が必要です。
近くに草や木を伐採した時に木くずが積んであると、そこがカブトムシの育つ腐葉土になり、発生源となります。
牧場沿いの林縁や畑の周りにある林の林縁、軽四輪の通れる程度の道路沿いのクヌギがポイントになります。
昼間の偵察がとても重要です。採集は健康管理にもなります。歩いて樹液の出ている場所を確認し、夜の8時~10時がゴールデンタイムとなります。飼える程度の採集をしているとずーと楽しめると思います。
夜間の採集は、必ず二人以上で行動してください。夜間に慣れていない人は、何が起こるかわかりません。一人では危険です。
そのためにも、昼間危険場所の確認も必要になります。安全な場所を見つけることができたら、お子様とも採集が楽しめると思います。
カブトムシは購入しても高いものではありません。採集するところに大きな楽しみがあると思います。
是非ご自分でポイントを見つけて頂きたいと思います。
カブトムシでしたら、採集している人に会って雑談すれば、教えてくれると思います。
カブトムシ仲間ができましたら、とても楽しいと思います。
採集を是非楽しんで下さい。
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