人生が変わる転換点となった「物事の捉え方」

人生が変わる転換点となった「物事の捉え方」

 

心の中の2面性

 

 自分の心の中には、2つの面性が存在します。成功した人、出世した人、裕福な人を羨んだり、妬んだり、自分は生まれが悪いからしょうがないと諦めたり、自分はそんなに努力できないから無理だし、良い人生は送れないというマイナス面の自分が存在します。

 一方、人生はいいこともあり、悪いこともある。たまたま今回は、自分らしからぬことをしてしまった。これから気をつけよう。

 悪いことは、これからずーと続くわけではない。厳しい状況になったとしても、今の状況が自分の実力であり、現実であることを受け入れて一つでも改善していけば、状況は変わり成長することができるというプラスの面の自分が存在します。

 

心の中のバランス

 

 人には、プラスの面とマイナスの面が同時に存在しています。ある時は、たまたま自分の嫌なところが出てしまったり、時には今までの自分では考えられないような努力をしようと頑張っている自分がいます。

 2つの面のバランスを完全に、常にとることはできないものです。

 時には、そのバランスが狂い、いつもの自分と違う悪いところがたまたま出てしまった時、それが友人や周りに与える影響や周りから返ってきた言葉によって傷つきます。

 どうしてこのようなことをしてしまったのか、自分が情けないという反省や気分的な落ち込み、あのようなことをしなければよかったと自分を攻めていると、それが心の中に澱となって溜まっていきます。

 

カタストロフィーポイント

 

 そして、ある時、自分は情けなく、ダメな人間であるという考えに変わっていきます。

 そうすると、同じようなことをしないようにとなければならないと思うようになり、行動が小さく、消極的になったり、仕事や人とのかかわりをなるべくしないようになります。

 自分の行動が変化していくのです。

 たまたま、バランスが狂い自分の悪いところが出てしまったところから、「自分はダメな人間である」という考えに変わっていき、物事の捉え方が変化し、行動までが変わってきてしまうことがあります。

 捉え方が変わることが、大きな落ち込みへの入り口となります。

 「自分はダメな人間である」という考えから、さらに「何かを頼まれたら、完璧にできなけないと周りから色々言われたり自分は何もできないと思われてしまう」、「仕事は何も言われないように行わなければならない」というように、『ねばならない』という捉え方へ変化していきます。

 そうなると、締め切りが来ているのにまだ仕事ができていないと悩み、先送りをすることによって一時の苦しさを回避するようになります。一時の苦しさから逃れることができても、だんだん中途半端な仕事が山積みになっていきます。

 周りからは、期限を守らない責任感がない人間であると本当にみられるようになってしまいます。

 それならば、仕事を頼まれないようにしたり、人と接点を少なくした方が良いと捉えるようになるとさらに、良くない方向へ進み、それが行動として現れるようになります。

 

捉え方の変化

 

 ポイントとなるところは、捉え方が変化することによって行動が変わり、実態がマイナスのところへ進んでしまうということです。

 このように捉えたらどうでしょうか。

 人は、2面性を持っており、常にバランスを維持することは不可能であること、時には悪い面が誰でも出てしまうものであこと、たまたま出た悪い面でその人を評価してしまうことは正しいことなのかということです。

 2面性のバランスの小さな波や大きな波の中で人間関係が継続しているのであれば、良いところを中心にしてみて付き合っていく方が良いのではないか。

 たまたま悪い面が出てしまった場合でも、「あ!バランスを崩してしまった。次から気をつけよう」、「良くない時もたまにはある。今回拘っていた自分がいたな」、「受け入れるという心がなかったな」、「絶対にや、~しなければならない、ねばならないと捉えてしまうと自分を追い込んでしまうし、捉え方の幅が狭くなってしまうな」というように、マイナスの捉え方に進もうとしている自分の心と議論をして、自分を説得します。

 

プラスに捉えるトレーニング

 

 次に、今の状況が自分の実力であり、現実であることを受け入れて一つでも改善していけば、状況は変わり成長することができるというプラスに捉える心へ変えていきます。

 すぐには変わらないという考えがありますが、時間をかけて自分の捉え方を形成してきているので、プラスに変える心のトレーニングを続けていくうちに、できるようになっていきます。

 奇跡的によくなったり、完全に少し行えばできるようになるのではなく、食事による健康管理や体力練成と同じように続けることが大切です。


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