ウクライナ侵攻 『戦法について』
ロシアのウクライナ侵攻におけるウクライナの戦い方は、キエフを防護しているのではなく、キエフの北と北東の都市を拠点(全周防御)的に確保し、三角形(トライアングル)の形で保持をする堅い守りの態勢をとっています。
キエフの危機となるのはトライアングルの確保が難しくなった状態といえます。そのため、ウクライナは多くの補給品と補充人員をつぎ込み防御を行います。
今回、2014年のクリミア紛争を教訓として、ウクライナは多くの準備を進めていることがわかります。
ウクライナ侵攻 『兵站編』
ロシアの補給は、早期に片が付くという状態から始めており、綿密な計画が不足していたといえます。
1個師団だけでも、2000トン以上/日補給品が必要となります。
そのほとんどが弾薬となります。
5個師団が10日活動するだけでも、10万トンの物資が必要となり、それを運搬しなければなりません。2000トン以上/日補給品だけでも、毎日トラックが700両以上必要となります。
車列の長さはかなりの長さになります。通常の軍隊では60キロの道路にぎゅうぎゅう詰めの状態にはしません。空爆や襲撃で大きな被害を受けるからです。
実戦と訓練の違いは、兵站の違いとなります。大部隊を運用するほど、兵站を確実に準備する必要があります。