2022年12月25日、数年振りに新極真会主催のオープントーナメントを見に行かせて頂きました。
新極真会の代表(館長)の緑健児とは、第40普通科連隊長の時に、自衛隊協力会の方から紹介をして頂き、会食の場での出会いが最初です。
その後、駐屯地へ講話とデモンストレーション、会食、訓練公開視察などをしていた頂いた時から、今に至るお付き合いをさせて頂いています。連隊長の時、緑代表から、「自分には、生まれ故郷の奄美大島に自衛隊を誘致する夢がある」と熱く語られ。どのようにしたら自衛隊を誘致できるが相談に乗ったりしました。本日、緑代表へ挨拶に行くと、いつもの明るく人懐っこい声で、「連隊長~久しぶりです」「ちょっと合わせたい人がいます」と町長の鎌田愛人(かまたなるひと)氏を紹介して頂きました。連隊長の時から20年経ち、緑代表は、多くの方の力を結集し、仲間を作り2019年奄美駐屯地が新編され夢を実現されたのです。緑代表は、あの時のことの話を試合前の忙しい時間でしたが、今も厚く語られました。
さあ、試合開始です。
毎年行われるオープントーナメントや世界大会に招待して頂き、緑代表との再会と熱のこもった試合を見ることが楽しみでした。
ここ数年いけませんでしたが、今回は息子と観戦に行くことができました。
会場には、元格闘家の須藤元気氏、武蔵丸氏も訪れ盛会となりました。
試合は、お互いに死力を尽くし合い、ラスト30秒のスパートは、見ごたえがあります。
全日本まで、鋼鉄の身体を作り上げ、顔面の突きは禁止されている以外はフルコンタクトのため、お互いの蹴りと突きがバクバク当たっている中で、さらに、相手よりも素早く破壊力のある打撃を一歩も引かずに戦い合います。
まず、痛みに耐える稽古を積まなければ、心が折れてしまい、勝負には勝つことができません。稽古では、うめき声をあげ、限界を超えることを何度も行わなければ、最後のラストパートはできません。
また、強い心を作り上げなければ、お互いのレベルに差がほとんどない試合を勝ち抜くことはできません。稽古を積んだ強い男たちの試合は、ない試合ドラマがあり、心が揺さぶられます。
純粋に強さを求めている男達に触れていると、心に力をもらい、やろうという心が物凄く刺激され、「やってやるぜ」という意欲が湧きあがってきます。
女子の試合は、試合開始の「はじめ」と審判が言ってから2分間、全て全力のラッシュラッシュの連続です。
厳しい稽古を積み無尽蔵の体力をつけて試合に臨んでいることがわかります。
目指す気持ちと積み上げた稽古の差が試合に出てきます。
それは、2分では勝負がつかず、延長戦、再延長戦と戦う試合が多いからです。
優勝者のインタビューでは、世界大会へ向けてさらに稽古を積む覚悟が語られ、自分はまだまだという謙虚な気持ちを持ち更なる高みを目指していく覚悟を話していました。
流石です。
世界大会が楽しみです。