錆びた車輪は動かないが、動かすとどう変るか

錆びた車輪は動かないが、動かすとどう変るか

 

 

そして組織は錆び続ける

 

長い間、手入れをせずに風雨にさらされていた機関車は、所々錆びが生じ、特に、レールと車輪の部分がお互いに錆びてしまい茶色い状態になっています。これは、長い間組織が同じことをただ流すようにしていて、ぬるま湯につかっている状態に似ています。

錆びた車輪はレールに張り付いているので、ちょっとやそっとでは動かすことはできません。ぬるま湯につかっていて、ただ存在するだけのような組織の改革や改善もなかなか進みません。押しても引いても車輪が動かず、やっているうちに、これはやっても無駄だと思い、動かすことを諦めてしまいます。

このように、錆びてしまった組織を動かそうとすると、内部の人間からの反発は、心地のいい楽な環境が変化しないようにするため強烈な抵抗となります。

とても強い抵抗力と、もともと変化することは疲れるのでしたくないという意識が更に働き、様々な施策も効果が出ない状態が続き、遂に、やはりこの組織を改革するは無理かなと思って諦めます。

そして、組織はまた錆び続けます。

 

 

組織における錆びの取り方

 

車輪が動かないのは、錆びているのと動き始める時に強い摩擦による抵抗が発生するからです。

しかし、車輪はもともと回転するためにありますから、錆びを丁寧にとり、ギギギッと動いたら、後は押し続けて潤滑剤を投入することにより、回り始めた車輪はクルクル軽やかに回転し始めます。あとは、加速していきます。

このように、あと少しで動くところまできているのに、止めてしまい、また元に戻ってしまうことを繰り返していたのが実態です。

回り始めたら早いぞという希望と意気込みを持ってチャレンジすることにより、組織が動き始めます。動かないのは、あと少しで諦めてしまうからです。

この時大切なことは、動かない組織の中に、一緒に進めていくような仲間を作っていくことです。

本当は、ただ存在するだけの組織の中には居たくはないのですが、自分ではどうしようもなく、何回やっても治らないと諦めてしまっている状態なので、根気良く進めていくことにより、必ず火が着く人が少数でも存在します。

そして、拡大していき、車輪が動き始めます。

動いた機関車は、走る喜びを知り、加速していきます。

 

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