組織で行動する時、性能の高い同じタイプだけでは、なかなか成果を出すことができません。
いわゆるオリンピック方式といわれるやる気と性能の高い人材を集めても上手く組織が動くとは限らないということです。
組織を動かす時は、色々なタイプが揃ってみんなで力を合わせることができる組織が力を発揮します。
それぞれの個性に合わせて自分にあったタイプを作り上げて下さい。1つだけでも極められたら凄いと思います。
さらに、2つ3つのタイプを兼ね揃えることができれば、バランスが高くなります。
では、どのようなタイプがあるのでしょうか。
①明るく物事をやり切るタイプ
②負けない粘り強さを持つタイプ
③視点が高く全体最適を考えられるタイプ
④意志を持って努力するタイプ
⑤人的ネットワークを組織内外に持っているタイプ
⑥周りの人の心に火を付ける
このように色々なタイプが挙げられます。
この中でも、最も重要で、なかなか巡り合うことのできないタイプは、⑥の人の心へ火を付けるタイプです。
連隊長の時、部隊視察で隊員の訓練をしている姿を確認する際、このタイプの人間をいつも探していました。
人事異動を含め人の出入りがあり、1000名の隊員と接することができましたが、見つかったのはわずかに1名のみでした。
その後もう一人が、人間性を磨きながら努力することによって、タイプ⑥になりました。
このタイプがいるだけで、みんなのモチベーションが上がり、私がやりますというようにチャレンジをしていくので、周りの人間がどんどん成長していきます。
彼ができるなら、自分もできるはずだと次々に隊員の心に引火していきます。
また、このタイプといると成長でき充実して楽しいので、どんどん輪が広まっていきます。
幹部であれば、素晴らしい活躍をすることも間違いないでしょう。
1000人に一人しかいないので、絶対に手放したり、活躍する場を閉ざしてはなりません。
このタイプは、一騎当千だからです。