いつまでも若々しく柔軟性があり、足・腰・背中・肩、身体全体が連動して動く若い身体を維持するには、どうすればいいか考えています。普通の人が無理なく続けることができて、 効果のあるものはないか探しています。石原新太郎の「老いてこそ人生(幻冬舎文庫)」を読んでいると、ジョギングの効用について書いてあり、まあそうかなと思いながら読み進めていると、石原新太郎の老化防止に役立っている一つに「活元運動」があり、活元運動は「野口晴哉(のぐちはるちか)」が作り上げたものであると書いてありました。野口晴哉を訪ねて活元運動を学び、毎日実践して身体全体のバランスの改善と悪いところを修正しているという内容です。
野口晴哉の有名な本として、「整体入門(ちくま文庫)」があることを知り、購入しようとすると、下の息子が「これでしょ活元運動は自分もやっているよ」と言い、本を貸してくれました。活元運動に入るには導入運動が必要と書いてあり、早速始めることにしました。
正座をして、通常息を吸いながら伸びをしますが、その反対の息を吐きながら伸びをする動作をしたり、身体をひねり戻す時は急激に戻しす動きを何回か繰り返すと、身体が自分の意識で動かしているのかいないのか区別がつかない感じで、自然に体が動き始めます。この動きが活元運動と呼ばれているものです。
このところ正座をしていなかったので、正座をすると足首が痛くて我慢ができず、蒲団の上で何とか行いますが、足がすぐ痛くなってしまい活元運動が始まるどころではない状態からのスタートとなりました。こんなに正座ができなくなるとは自分でも驚きでした。1カ月以上経つと何とか正座に耐えれるようになりましたが、まだ、足の痛さが気になって活元運動が始まりません。もしかしたら活元運動なんかは起こらないのではと考えていた瞬間、身体の上下運動や首回しが何かに導かれるように始まりました。
野口晴哉は、意識して動かす筋肉を随意筋といい、無意識で動く筋肉を不随意筋と呼び、不随意筋を動かすことによって、身体のバランスを整えることができると考えています。腕が動かなくなると指が曲がった状態になってしまうのは、不随意筋が動かなくなり退化してしまうからと解釈しています。活元運動により、不随意筋を動かすことによって随意筋とのバランスをとったり、背骨を矯正していくことによって身体を整えていきます。
活元運動に合わせて正座したまま、後ろに倒れるのを少しずつやっていると蒲団の上ですが、背中がつくまで倒せるようにもなりました。
食事の質と量、適度な運動とストレッチ、前向きな心の持ち方など多くの要因があり、活元運動そのものの効果とは言い切れませんが、活元運動を5年以上続け、年齢とともに硬くなるものと諦めていた柔軟運動をやろうという気持ちと身体の状態に整えたり、最初は全然倒せなかった堅い身体が少しずつ柔らかくなったり、腰骨が堅く動かなかった状態が腰骨同士の動く隙間が少しずつ出来てきて動く感覚を実感したり、身体全体が連動する感覚が戻ってきて、身体の老化にかなりブレーキがかかったのではないかと思います。
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