樹海は、テレビや映画で観ると何か怖いイメージで出てくるせいか、初めて樹海に入る時、何かの霊やご遺体に遭遇するのではないか、ドキドキしながら出発点に行くまでの車両で仲間と話をしました。
到着してみると、嫌な感じはなく、明るい日差しが降り注ぐ綺麗な林がそこにあります。
溶岩でデコボコしているところに落ち葉が積もり、絨毯のようになっていて歩く楽しみが増します。更に、あまり人が入らないため、荒らされていない豊かな富士の自然があります。コンパス(磁石)も狂うことなく普通に使えて、楽しい山歩きを味わえます。
静かなせいか、道路からかなり離れても車の走る音が聞こえ、そして、道路が真っ直ぐなので、音だけでも方向を確認しながらの散策ができます。奥に入っていくと木々が密集しているところや開けて比較的大きな木があるような場所が続きます。
樹海で迷うと言われていますが、コンパスも正確に使えますので、迷うことは基本的にありません。
コンパスを使う時に金属を近づけて使用するような初歩的なミスをしなければ、コンパスを持っていれば方向の維持は普通にできます。
樹海の特性は、溶岩でデコボコしていて、段差が多く、この形状が美しさを感じさせる一方、歩き易い経路ばかりを選んでいると、いつの間にかドンドン曲がって違う方向に進んでしまいます。
また、細い木が密集しているところが諸所あるので、歩き易い道を歩いていると正しい経路からずれていってしまいます。
コンパス行進や方向取りを知らない人は、完全にグルグル周りをしてしまうと気持も動転してしまうのと、方向が感覚的にわからなくなってしまう可能性はあります。
方向取りは、コンパスで確認した方向を見通して歩く目標となる木を定めて歩いて行くとぶれずに進めます。箱庭のようなとても綺麗なところを富士の澄み切ったな空気を味わいながら歩くのはなかなかいいものです。
樹海は美しさとともに、自殺の名所のため少し違った風景を見ることができます。スズランテープが道路から樹海の中へ引っ張って何かを表示しています。少し開けたところや太めの木があるような場所付近にスズランテープがよく張られています。先輩に聞くと、自殺した人を見つけた時、道路の方へ出る経路を表示するのと、警察が到着した時、道路からの現場へ入る入り口がすぐ分かるようにスズランテープで表示しているんだと教えてくれました。
かなりのスズランテープに出会うところがあり、その一帯は何か嫌な雰囲気が付近にある感じがします。先輩が話を続けます。数年前、樹海に入ってコンパス行進をしている時、休憩が終了して出発前の装具の点検をして異常なしを確認して、歩き始めたら、切れるはずのないバッグの紐が切れてしまい落ちたバックを拾おうとして、人骨を見つけたこともあった経験談でした。
その経験をしてから、樹海に入る時は線香と塩を必ず持つようにしていることを話してくれました。
スズランテープは、道路から近いところから伸びていて、道路から離れていても、400m程度で先輩は見つけてほしいんじゃないかなと言います。
そんな時、無線が入り、違うグループが白骨のご遺体を発見したので、警察に連絡を取って誘導のために2名現場に残置する連絡がありました。
素晴らしい自然と色々経験できる樹海です。
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