巨大オオクワガタデータ飼育 -マット飼育-

巨大オオクワガタデータ飼育 -マット飼育-

 

今回は、番外編としてオオクワガタの飼育について、データを付けながら試行錯誤して今の飼育パターンを作り上げたことを紹介しようと思います。その中にノウハウをさらりと散りばめてみました。

オオクワガタ飼育を通じて、何かをしようとする時、データを確実にとることの重要性を学べます。

 

 

何を信じて何を使うか

 

25年前は、オオクワガタのマット飼育全盛期であり、朽ち木を粉砕したものに発酵を助長する添加剤を入れてマットを作成していました。

どんな添加剤がいいか、秘伝の添加剤を開発した人が大型のオオクワガタを作出できると信じられていました。

多くの面白く興味深い説や成功例が発表され、オオクワガタブリーダーはいいといわれる添加剤を毎年色々試している状態でした。

 

オオクワガタのマット飼育は、データを記録していると、口コミや噂で「この方法で大型が出る」といわれていることが、本当かどうかよくわかります。

テータを付けて振り返りをしないと、盲目的にこれがいいと信じてしまっていたり、失敗の原因がぼやけてしまい飼育技術が向上しません。

 

 

マットの良しあしで結果が変わるか

 

朽ち木を粉砕したものは、クヌギの木がいいのか、コナラの木がいいのか、粗めに粉砕したものがいいのか、細かく粉砕したものが吸収がよくいいということから、添加剤としての小麦粉の混ぜる量を増やすといいとか、栄養剤を入れたり、ビール酵母を使うといいと多くの説がありました。

 

添加剤を入れてから、水を加え撹拌して1カ月発酵させてマットの色が焦げ茶色に近くなると完成となります。加水もギュッとマットを握るとお握りのように握れるぐらいがいいと書いてあり、水を加え過ぎるとアンモニア発酵してしまい、ツンという臭いがきつく幼虫が餌を食べずに死んでしまうので、使い物にならず破棄する必要があります。

 

加水は、マットを握っても形にならない程度でもいいのがわかるようになるのと、データを付けていると、春先、真夏、秋、、冬に作る時の水分量を変えた方がいい事がわかります。気温が低い時は、水分が抜けにくいので少なめにし、真夏は乾燥が進むので少し多めにする方法がお薦めです。

 

マットは、高いマットを使ったりしていましたが、データからマットはリーズナブルな粗めのマットを使っても、高価な微粒マットを使っても同じであることがわかり、今では、しっかりとしたものを取り扱っている業者ならば、一番安いマットを購入して使用しています。

大きな差もなく、ほぼ安定してマット飼育でも76~78㎜のオスと50~52㎜のメスが出ます。

 

 

フスマの良さ

 

フスマを添加剤として入れると、夏場は最初の1週間、触れないほどの高温の発行が始まり、その後、40度程度の2次発酵が続いて温度が下がると完成です。フスマに変えてから安定して大きさが出るようになったのと、他のケースで作ったマットも同じ質で出来上がります。

 

マットの欠点は、作ったケースごとに出来が違って同じ質のマットを作ることが難しいというところです。

この点を高温発酵するフスマはほぼクリアしてくれます。マットの表面が半分ぐらいフスマで隠れる程度の量を加えて、きな粉を大さじ1、小麦粉を大さじ2を入れてかき混ぜて作ればリーズナブルなマットでも大型を作れるマットに変わります。

 

 

栄養価の高いマットがいいのか

 

栄養価の高いマットは、加水分解というマットの劣化が速くなります。餌換えまでの最低2カ月は栄養価の安定したマットの状態が必要ですが、添加剤を色々入れ過ぎると1カ月ぐらいから早いものは加水分解が進んで黒くなってしまいます。

12月の最後の餌換えから羽化するまでの6カ月間も加水分解の進むマットは、黒く水分の多いべたべたの状態になり、羽化不全の原因にもなります。

 

それならば添加剤の量や種類を下げて安定した状態を長く保てる方が幼虫に栄養を与え続けられます。マットの栄養価と安定した状態の維持の2つのバランスを上手くとれるマットが一番効率よく幼虫を成長させることができます。

 

マットにあまりこだわらなくていいということは、他に重要なポイントがあるということでもあります。

 

 
 

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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
 本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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