連隊長は、自衛隊生活の中で最も充実したやりごたえのある職務です。陸上自衛隊ては、連隊長に上番する前、多くの先輩から経験に基づいた貴重な助言や教えを頂くことができます。
1000名の部下を動かす連隊長は、強い使命感と死をかけている腹の据わった行動が必要である等、連隊長上番前に多くの事を学びます。小倉駐屯地記念行事に行き、小倉市内のホテルで外の景色を見ていると、連隊長時代行動の基準にしていた大先輩から頂いた助言が次々に思い浮かびました。
- 常に問題認識を持ち、部隊の進むべき道を決める
- どこまで何をするかのナビゲーターである
- 見て判断する能力、何かをする時周りの力を結集して物事を成し遂げる能力、命題自体を自ら見つけて進める能力が必要である
- 訓練をする時、連隊本部は統裁部へ入れず実施部隊としてやらせると連隊本部が強くなる
- あまり影響のないものは、55点ならOKにする
- 決断から逃げてはいけない、使命感、死をかけていることが必要である
- 連隊長の職務に全力投球する
- 連隊長に上番したら、何が起こるか、最悪の状況を考え、その時自分はどうするかを決める、腹を決める
- 自分が取るべき責任を取らずに部下に責任を取らせてはならない。
- 金・女・酒は要注意
等々、久し振りに第40普通科連隊長時代の連隊のメンバーが準備してくれた宝物のような時間を過ごした懇親会の後、楽しい2次会も終わり、ホテルに帰って窓から見えるモノレールの駅を見ながら余韻を楽しんでいると、連隊長上番前に大先輩から頂いた助言がよみがえってきました。
頂いた助言は、連隊長時代、判断や行動の基準として実践してきたなと思っていると、「せっかくだから、九州のラーメンを食べに行こう」という息子の言葉で我に返りました。
もっとも脂の乗っている年齢の時につく連隊長という職務は、人間修養の毎日であり、多くの学びと貴重な人との出会い、自己能力の限界にチャレンジを続けられる素晴らしい職務です。
また、来年小倉に私の人生の貴重な友人に会いに行こうと思います。
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
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二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。
そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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