今は昔25年前、申請を出すことにより、課業終了後、懇親会をしたり、多くの人との交友を図ることが盛んなエネルギッシュの中におおらさのある時代でした。忘年会のシーズンになると、おおらかな時代のとんでもない出来事を思い出します。 エレベーターの中から「レンジャー」と言いながらと出てくると、どういうことになるかという大変な夜の話です。
毎年、上司である班長と担当の先輩を忘年会に呼んでくれるところがあり、夕方忘年会参加のため二人は階段を下りて行きました。少し経つと先輩から電話がかかってきて、「シラタマ」という濁り酒は口当たりが良くて生ビールのように飲める。班長は、シラタマをビールのように飲んでいて、「よーしゃしゃしゃ」と上機嫌とのこと、それを裏付けるような電話の向こうで、班長の「ブハハハハ」という笑い声が聞こえます。
「これからまだ仕事があるから、俺は部屋に戻るから」との事で、少し経つと先輩だけ戻ってきました。通常一時間半程度で終わるものが、終わらないので班長救出に先輩が忘年会会場へ降りていきました。
音沙汰がないので、電話をすると「シラタマは、グビグビいけるぞ。下はトイレや通路にシラタマの飲み過ぎで敗残兵のように倒れて寝ている奴らがいるぞ」と言うので、早く班長を連れてくるように頼むと「オッケー」と軽い返事があり、少し経つと先輩だけが帰ってきました。先程の先輩と同様完全に短時間に出来上がってしまっています。
班長はと聞くと、すぐに終了して上がってくるとのことで、帰る準備をしていると電話が鳴り、忘年会の部屋の人から「班長の頭の皮がはがれている。連れて行こうとしても一人で帰るというので今エレベーターに乗せたので受け取ってほしい」との連絡でした。二人の先輩達は、「班長はインディアンにやられたかな。ブババババ」と言っているので、エレベーターの方に向かい待っていると「チン」といってエレベーターが到着して、扉が開きます。
ゾンビがエレベーターから出てくる映画のシーンのように班長が頭から血をタラタラタラしながら、「レンジャー」と言って出てきました。
「班長大丈夫ですか」と聞くと「レンジャーは痛くない」というので、これは大変だと思っていると、班長の同期が「おい頭の皮がはがれそうになっているじゃないか。救急車を早く呼びなさい」と叫びました。班長は「レンジャー」とまだ言っています。
救急車へは、どういう訳か酔っている先輩も乗っていて、「さすがレンジャーは強いですね」と言っています。サイレンを鳴らし赤信号をどんどん通過していくのを「凄いなー救急車」と言っている隣で班長は、「俺は○○先生じゃなければ受診はしないし、治療も受けない、レンジャー」と騒いでいます。
「○○先生を呼んでほしい」、「○○先生は名医だ」と病院に着いても叫んでいると、最初優しかった看護師の女性もだんだん腹が立ってきて、「静かにしなさい、今日は頭の方ですからね」と怒られながら、処置室の中に連れて行かれました。
先輩が、「○○先生というのは、班長が痔の手術をしてもらった先生の事だぞ」と吹き出しています。
処置室から、「いたーい、麻酔をしてくれー」と班長が叫びますが、「酔っている人には麻酔は使いません」と言われています。
時計を見るといつの間にか次の日になっていました。
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