陸上自衛隊の戦術能力とX JAPAN、YOSHIKIの楽譜を読む能力の関係

陸上自衛隊の戦術能力とX JAPAN、YOSHIKIの楽譜を読む能力の関係

 

 

X JAPANの激しいドラムの楽譜は10秒で

 

YOSHIKIのドラムは、尋常ではないスピードで一発も力を抜くことなく打ち抜く高速ドラムです。バスドラは、ツインで打つので100メートルダッシュを続ける状態です。多量に打ち込むドラムの楽譜はないと思っていたら、全て楽譜通りに打っていることをインタビューで聞いた時、驚きを感じます。

 

更に、驚愕なのは、多量の音符が書かれている楽譜を「10秒見れば楽譜通りに打てます」という言葉でした。話している本人のYOSHIKIは、当り前のことを言っているのに何故驚くのかという感じです。しっかりとした基本を積み上げていけば誰でもそうなりますとも言いました。

 

妙に「楽譜を10秒見れば、もう楽譜を見なくても楽譜通りに打てます」という言葉と、これがプロというものなのかと感じたかことが記憶に残ります。

 

 

 

陸上自衛隊の部隊行動を表す作戦図

 

作戦図は、部隊がどこでどのような勝ち目を見出して行動するかを示すものです。攻撃には攻撃を開始する位置や方向、目標、予備隊の位置と戦力が表わされていて、この作戦図を手に入れれば敵の行動が全てわかるようなものです。

 

防御の作戦図では、陣地の位置と防御線、火力戦闘部隊や地雷原などの障害の位置、指揮所の位置が全てわかります。

 

幹部のお家芸である戦術教育の中で作戦図の書き方を学びます。地図にビニールオーバーレーの上に青い線が自衛隊で、赤い線が敵というルールで書きます。地図の上のオーバーレーに書いている作戦図について、教官に敵をどう評価し、味方の戦力特性を如何に生かしたか、勝ち目は何か、隘路や丘陵、河川障害などの地形特性を如何に味方にしているかにを説明したり、学生同士が討論して学んでいきます。

 

戦術も定石があり、基本を学び定石を自由に使えるようになるまでは、初学者です。次に基本を超える応用ができるようになり、更にその人独自の作戦や戦法ができるようになります。

 

 

 

作戦図の講評

 

今回の戦いを如何に考えたかについて、作戦図を教官の前で説明する時、この人のような戦術ができるようになりたいと思う教官が、地図にオーバーレーの作戦図をのせず、10秒程度作戦図の線や形を見て、どのようなところで迷い、中途半端にしてしまった部分や戦力運用の粗さについてドンピシャで当てていきます。次々に作戦図に関する講評を同じようにしていきます。まるで10秒作戦図を見てソムリエのようにワインに関する感想を語る感じです。

 

YOSHIKIの「楽譜を10秒見れば、楽譜を見なくても楽譜通りに打てる」を見た瞬間でした。

 

教育の後、教官のところへ行き、「どうすれば10秒作戦図を見ただけであんなにわかってしまうのですか」と質問すると、「我々は戦いのプロにならなければならない。戦術はプロとしてここまで皆行ってほしい」と返ってきます。

 

 

 

自分流の戦法を考える

 

「どうすれば、なれるんですか」と聞くと、「なれるんじゃなくて、なるんだよ」、「まず基本となる教範に書いてある事項は、見ると気分が悪くなるほど読み込むことだよ」続けて、「訓練や演習から経験を踏んでいき、基本から応用へ進み、独自の戦い方を考えるようになると、作戦図を見た瞬間、多くの情報を感じ取れるようになる」と教えてくれました。

 

「頑張りなさい」と言って教官は部屋へ戻って行きました。

 

不思議なもので、独自の戦法を考えたり、シミュレーションをしたり、実動訓練をしていると徐々に作戦図に込められているその人の考えや情報が短時間に理解できるようになります。

 

初級幹部の戦術教育で作戦図の書いてあるオーバーレーを10秒ほど見て「君はここで勝ち目をこの部分に見出し部隊を動かそうと考えたが、作戦実施間に生じる弱点を突かれるのが嫌で、迷いが生じ戦力の集中を中途半端にしてしまった」と話すと、初級幹部は、驚愕の顔をします。

 

教育後、「どうすれば、10秒で作戦図を見て全てが分かるのですか」と聞きに来ました。

 

X JAPANのYOSHIKIの「楽譜を10秒見れば、もう楽譜を見なくても楽譜通りに打てる」という言葉と「プロならできて当たり前」という教官の言葉が浮かびながら、初級幹部へその方法を伝えました。

 

 

 

 

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二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
 人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
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オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
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