現役自衛官も参考になるミリタリー映画-戦闘様相と訓練イメージ-

現役自衛官も参考になるミリタリー映画-戦闘様相と訓練イメージ-

 

 

フューリーの弾丸威力

 

「フューリー」は、最近のミリタリー映画の代表となる見所沢山のブラッドピット主演の戦車兵の戦いを描いた作品です。車長が砲頭の機関銃の位置に身を乗り出した状態で、弾が飛び交う中、乗員に射撃と機動の指示をインターホンを使い命じながら戦います。射撃統制装置と自動装てん装置が発達し長距離での戦いが多くなった現代の戦車戦とは異なりますが、間合いが近いので、戦車砲、小銃弾、機関銃弾の威力と当たった時の破壊力を間近で感じることができます。数発に一発、曳航弾を入れている射撃の状況と弾がどのように飛んでいるかがイメージできる映像です。
目的を達成するために兵隊がやられても消耗品のように扱い、簡単に命が消え、淡々と新兵を補給する第二次大戦の消耗戦の状況も確認できます。

現在の戦闘でも、戦車の車載機関銃が射距離が出て、精度が高いので脅威となります。車載機関銃の破壊力を認識できる映像満載です。戦闘を行うに当たり、イメージ作りに非常に役立ちます。

また、戦車兵が下車して地上戦闘をかなりやってきたことを知ります。

フューリー [DVD]

 

 

機関銃射撃の迫力

 

「メンフィス・ベル」は、Bー17爆撃機の活躍を描いた作品です。陸上の戦闘と関係ないと思うかもしれませんが、敵の戦闘機に対する機関銃射撃の映像は、心を痺れさせます。空を自由自在に飛びまわりながら、機銃掃射をしてくる敵の戦闘機の猛攻は、出撃の度に死を覚悟するほど強烈なものです。爆撃機の上下左右に配置された機関銃により、西部のガンマンの戦いのように撃ちあう状況は、凄みがあります。特に、機体の限界まで戦闘機を回避しながら飛行し、がくがく揺れる機体の中で、戦闘機とガンマンの打ち合いのように機内の機関銃を打ちまくるスリルは、戦闘時の射手の置かれた状態を味あわせてくれます。
機銃戦闘は、必見です。

メンフィス・ベル(初回生産限定) [DVD]

 

 

史上最大の作戦の合言葉

 

上陸した米軍が使っている合言葉は、確認する側が2回の叩く音を出して、相手が3回の叩く音を返すと合言葉成立という方法でした。米軍の兵士が、2回音を出すと3回音が返ってきて、姿を現して通そうとしたところドイツ軍に撃たれる映像があります。何故撃たれたかは、ドイツ兵が音を確認して①弾を込め、②こうかんを引く、③こうかんを戻して弾を薬室に送り込む音が、3回の音であったからです。
何か異変や音が聞こえて、誰何(すいか)をする時の合言葉や自分の安全確保を如何にすればいいか、この映像を使えば、何も説明しなくとも歩哨の教育ができます。

史上最大の作戦 [Blu-ray]

 

 

地獄の7人

 

ベトナム戦争終結10年後、帰らない息子の生存を信じて、父親の大佐が息子に関係した戦闘員を集め救出を行う。老練な父親は、時代が変わっても通用する年季の入ったプロの戦闘技術とM-1カービンで射撃の腕を現役海兵隊員に見せます。救出チームは、形を排除し任務を追求する形を目指します。敬礼を代表する軍隊の硬さを排除した柔軟に任務遂行のため行動するプロ集団をスローガンとして救出へ向かいます。このチームの作り方は参考になります。

ベトナム戦争でトンネルの中へ拳銃を持って匍匐(ほふく)しながら、ベトコンの隠れ家を襲う凄腕の兵士の行動や爆破のプロがどのように対人用爆破トラップを作り敵を全滅に追い込むか映像から読み取れます。

特に、仕掛けの作り方に関する爆破技術は大変参考になります。

地獄の7人 [DVD]

 
≪次のブログも参考にしてお楽しみ下さい≫
 
陸曹が幹部になりたくなる部隊、本物の強さの追求と人材育成
 
上級陸曹として指揮官を如何に補佐すればいいか
 
ガンハンドリングの基礎 -この銃は安全ですか-
 
「私の戦闘技術を陸上自衛隊に伝えることが私の愛国心です」
 
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何が人をして勇敢にその生命を賭けさせるか-人を動かす言葉-
 

 

【kindle本が出ました】

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめり込む姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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1 Comments

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