まず、ふつうの人間か確認します。面接で正対した時感じるものは、その人がどのような感じで今まで生きてきたかどうしても出てきてしまいます。自衛官は、命令に従い組織的に行動する職業です。戦闘チームを窮地に陥れるような激情にならない「穏やかさ」、人と間合いが極めて近い集団の中で行動できる「協調性」、肉体だけではなく物の考え方に若さがあり、多くのことを吸収して伸びていくことのできる「純粋さと若さ」を確認します。
戦闘は、部隊として行動することが基本です。部隊行動は、集団行動ですが、示された目標に対して各人が与えられた任務を達成する方策を自ら考え、必要な行動を行いながら、各個人がその場その場で状況判断しながら戦います。各個人の判断と行動が積みあがって、仲間、部隊が危険な状態になったり、有利な態勢にもなります。
もじもじしてはっきりしなかったり、判断が鈍く、遅い人、行動力が低い人は、部隊行動に適さないタイプです。
体育会系の人が適するのは、部活をキチンと継続したこと、仲間と力を合わせながら、モチベーションを高く持つ工夫をし、肉体的に厳しい状況を克服する経験があり、人の気持ちがわかるからです。
面接をしていると、緊張が始まったり少し苦しくなると右目だけピクピクしてしまったり、貧乏揺すりが始まったりする人がいます。穏やかに面接が進んでいても、突っ込んだ話になったとたんに口調や表情が変化する人もいます。
本来の姿がすぐに出てしまう状態です。このようなタイプは、興奮して自己をコントロールできなくなったり、もうできないと心が折れてしまったりするタイプの可能性があるため、面接で必ず確認します。
目立つ癖は、その人の弱点として存在していることが多く、その原因は、癖を治すように注意されない環境で育ち、自分自身で克服もしなかったところにあります。
このため、癖は克服しようとする意思と努力をすれば治すことができます。
癖は、なおして下さい。これにより、人間性と人生に対する姿勢や考え方も磨くことができます。
何か芯に闇のようなものを感じる人が時々います。割合女性に多い傾向があります。このような人は、身体検査の時、リストカットの後があることが判明します。厳しい状況陥った時、この状況でシュンとなって諦めてしまうのか、この場を何とかしようと考え努力するかの差は、自衛官としてとても重要です。
てんかんは、多くの職業でも採用されません。多くの装備や重車両などを普通に扱う自衛隊では、大きな事故につながるため採用しません。
戦闘組織は若くなければなりません。入隊できる年齢制限があります。ここは、パンフレットで確認する必要があります。
リーダータイプの人、その人がいると周辺の人の心に火が付き燃え上がらせることができる人は、是非入隊してほしいタイプです。次は、自分で燃えるように自己をコントロールできる人です。
火を付ける人の傍にいれば火が付く人は、採ってもいい大丈夫な人です。
火を付ける人が傍にいても火が付かないタイプや、将来も火が付きそうもないタイプは、採用したくないタイプです。
身体上の問題と年齢制限に引っかかっていなければ、日々生活や生き方に対する姿勢、仕事に対する姿勢を正す努力を始めて成長しようとする全ての人に自衛隊の門は開かれているといえます。
自衛隊は、生涯忘れられない仲間に出会ったり、深い信頼で結ばれた同期ができたり、災害派遣や海外派遣など貴重な経験をしたり、努力によって階級が上がったり、部下を持つようなことができたり、チャレンジする場面が多い職業です。
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
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そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
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