瀧野隆浩(毎日新聞社)著「自衛隊のリアル」に載る-連隊長時代の小倉-

瀧野隆浩(毎日新聞社)著「自衛隊のリアル」に載る-連隊長時代の小倉-

 

 

リアルを追求するのか、親しみのある愛される自衛隊か

 

「こんな訓練見たこともありません。どうして、小倉連隊ではこのような訓練をしているのですか、」、「なんという訓練ですか」
CQB訓練を初めて見た瀧野氏が驚いた顔で問いかけてきます。
北九州市に所在する小倉駐屯地で第40普通科連隊勤務をしていた時なので、今から10数年以上前の事です。機会を捉えて訓練の取材に来ていた瀧野氏が、「CQB訓練は、実戦訓練そのものですね」と語りかけていたのがよみがえります。

CQB

「自衛隊のリアル」では、世界の軍隊と同じように戦える自衛隊にするリアルな世界標準の軍隊を目指すのか、憲法違反というような議論や戦争反対といわれる社会で、災害派遣活動などを通じて愛される自衛隊を求めていくかが、大きなテーマとなっています。

第40普通科連隊の訓練は、国際貢献活動が本格化していく直前のリアルな自衛隊へ進む時期の陸上自衛隊として紹介されています。世界標準の軍隊を目指す動きの始まりとなった小倉の訓練については、120ページから20ページほどの紙面を使って当時の状況を克明に表現しています。目に焼きついたリアルを求めていく姿を毎日新聞の瀧野氏は、テンポ良くソリッドに表現されています。

 

自衛隊のリアル自衛隊のリアル

 

 

永田市郎氏との出会いと訓練

 

リアルな訓練を求めている時、何かに導かれるように永田市郎さんとの出会いがあります。たまたま、テレビを見た永田市郎さんが小倉の隊員へ戦闘技術を伝授されている時、自分も仕事がぽっと空いていて実戦に強い部隊を如何にすれば作れるか考えている時、運命の出会いがありました。

当時、危機感を持った全国の陸曹の要望を一身に受け、熱望に答えるため、永田市郎さんはアメリカから手弁当で陸上自衛隊へ訓練伝授に来ていました。この時、必ず小倉に来て部隊を強くして頂きました。小倉で訓練を行う時、瀧野氏も話を聞きつけて小倉にやってきては、精力的に取材をしていました。
自衛隊のリアルで瀧野氏は、軍人ではない永田市郎さんから陸上自衛隊の隊員は多くの事を学び、大変大きな貢献をしたと人物であると評価しています。

 

 

小倉の訓練とイチローさんの活躍を文字に残す

 

2015年の春に「小倉の訓練とイチローさんについて書こうと思う」と瀧野氏は言っていたので、早くても年内か、数年先かなと考えていました。2015年8月30日に本が出来上がり、送られてきました。物凄いバイタリティーです。
安全保障・防衛に関する内容を瀧野氏は、現実を直視した内容でバランスよく仕上げています。
瀧野氏の記事が、毎日新聞に連載されたり、自衛隊のリアルという書籍として出るようなところからも、安全保障・防衛に関して時代が変化する時期にきていると感じます。

自分については、少しカッコよく書かれているので半分程度のイメージでお読みください(笑)。

 

 

追記

本記事で紹介した「自衛隊のリアル」は、ICHIRO NAGATA公式ブログ「TACTICAL LIFE」においても紹介されておりました。そちらもご覧いただければ幸いです。

 

 

 

【kindle本が出ました】

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
です。

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ若い隊員が成長していく姿には、若い人達や人材育成に関する多くのヒントがあると思います。

人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。

読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

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