小倉駐屯地記念行事、第40普通科連隊訪問 -裏バージョン-

小倉駐屯地記念行事、第40普通科連隊訪問 -裏バージョン-

 

 

日本に何振りも展示していない元帥刀のある駐屯地

 

乃木将軍と関係の深い小倉駐屯地の資料館には、多くの貴重な物が保管されています。キャッチアップ画像は、保管されている元帥刀です。駐屯地の管理運営を行う業務隊長が、駐屯地の大切な宝物として代々申し送りをしながら大切に保管しています。めったに触れることはできません。触れる時は、白手袋をします。

資料館
 

 

 

なかなか見ることの出来ない金鶏勲章

 

金鶏勲章

 

旧日本軍では、戦闘に特に優れた功績をあげた軍人・軍属に対して、日本政府が金鶏勲章を授与しました。1891年に制定され、「金鵄」の名は、日本の初代天皇である神武天皇の故事に由来するものです。
受章者には功一級で900円、功七級で65円の年金が支給され、昭和初期当時の二等兵の月給は9円程度と比較すると、かなりの高額であることがわかります。更に、この年金は終身年金でした。

当時の軍人の地位と国への功績を高く評価していたことがわかります。

 

 

隣の北九州大学の学長の太っ腹

 

小倉駐屯地の隣に北九州大学があります。連隊長時代駐屯地内での訓練を昼夜行っていたので、学長に挨拶に行きました。大学の建物内は、近道を通り案内されたせいもあり外に出たり、細い通路を歩いたりしたので迷路のようになっている印象があります。

学長室では、「いつも上から皆さんの訓練を見させて頂いています。結構楽しみに毎日見てます」と言われ意外でした。更に、「陸上自衛隊には色々な服の色があるのですか」と聞かれ、どんな色が見えますかと聞いてみると、「緑の迷彩柄と茶色の迷彩柄や黒っぽい服や緑の服など見たことがあります。自由に服を選んで着てもいいんですか」と返ってきます。航空自衛隊の人や全国から色々な人が集まって訓練しているからです、と答えると「強い部隊が隣にいることは誇りですね」と言いながらニコニコしています。

「いつも騒音を出してご迷惑をかけています」と言うと、「威勢の良い隊員の人の掛け声や訓練の音は頑張っている証しです。思い切って進めて下さい。英語のヒヤリングの時だけは音を小さくしてもらえばいいです」と予想外の返事が返ってきて、この関係を大切に、訓練で大きな音か出る時の連絡について顔の見える関係で連携するようになりました。

2015年の小倉駐屯地記念行事の訓練展示で、戦車や特科の発射音や機関銃射撃、爆薬の破裂音を聞くと太っ腹の北九州大学学長を思い出します。

お世話になっています。

第40普通科連隊の訓練展示を10年振りに見る-futamiryu小倉へ行く-
右側の建物が大学

 

 

市民の目から見た記念行事、より良くする視点

 

訓練展示を市民の目線で見た時の印象と、更により良くする視点を紹介します。
CQB基礎訓練では、観閲席のお客さん用が良く見えるように近い所で動作を行い反対側に人を隊員を配置していないため、観閲台の反対側で見ている人達は、隊員が何をしているか、動作の素晴らしさを良く確認できません。射撃音で何かをやっているんだと理解します。CQB展示隊員の人数の増加と配置を改善する必要があります。

見ている人は、アナウンスの説明も良く聞こえず、女性や子供達は、どのように陣地攻撃をするか説明を聞いてもなかなか理解できません。更に、展示にこだわり過ぎると単調で間延びしてしまうため工夫が必要となります。
単純明快で強さとわかりやすさを追求するというテーマで組み立ててみると、躍動感と感動が出てきます。また、CQB訓練と陣地攻撃を二つ一緒に行う2レーン方式も検討してみる価値があります。

陣地攻撃では、観客は射撃の大きい音や戦闘車両を見ることが大きな楽しみです。そして、ヘリは、訓練展示の花形といえます。今年は特に、鬼怒川の災害対応のヘリによる救出をテレビで見ているので、ヘリからのリぺリングは本物を見たという感動がありました。自衛官ではあまり感じないところですが、押さえておくポイントです。

車両に木々を使用した偽装をおこなっていたのはなかなか斬新でした。戦車の偽装にどれだけの木や草が必要で、枯らさないように逐次木と草を刈ってきて換えなければならない手間などは、一般の人にはわかりません。こんなところの説明はとてもわかりやすいので良いと思います。
知らない人は、あの程度の草でシルエットも隠れない状態で本当にいいのかという単純な疑問が出たり、今の時代でも性能の良い代わりになる偽装網が無くて、草を付けて走っているのか心配になってしまうかもしれません。こういうところはよくわかるものです。

安全管理では、立入り禁止地域にロープを張っていますが、写真をとるためにロープ内に入っている人がいて、優しさだと思いますが、隊員がキチンと対応して外に出す必要があります。更に多くの事にチャレンジするために安全確保を確実にすることがこれから重要となります。特に、映写講堂付近のアスファルト上の横断や老人の行動への対応は工夫の余地があります。

模擬店や隊員の案内や対応については、特に、気になるところはありませんでした。引き続き「良く来て頂きました」という、「おもてなし」の心を皆が持って迎えるようにするといいと思います。

成長している部隊や駐屯地は、溌剌として活気があり、躍動感があり、訪れた人を心地良くしてくれます。

 
≪次のブログも参考にしてお楽しみ下さい≫
 
何が人をして勇敢にその生命を賭けさせるか-人を動かす言葉-
 
 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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6 Comments

  1. M

    ブログ拝見しました。平成27年11月退官してから、今の仕事に就き2年目に入りました。連隊長と一緒に勤務した2年半は、私にとって、とても有意義で素晴らしい時でした。常に本物を求め、物事の本質を見極めてすべてにあたるあなたの姿勢にはいつも感動しておりました。特に印象に残っているのは、何といっても「インストラクター訓練」でしょう。陸上幕僚長が訓練視察に訪れ、CRFという新しい部隊まで編成されるに至った礎(いしずえ)というか道しるべを作ったのですから。広報という立場から、いつもカメラのレンズを通してあなたを見ていましたが、優しくすずしい目の奥に秘めた闘志を感じたものでした。そんなあなたの下で一緒に働けたことを誇りに思います。話は変わりますが、私は書道をやっています。平成6年に始めて、23年になります。今年の目標は「師範」に合格すること、(3年前に亡くなった恩師との約束を果たすため)です。書けば書くほど深みにはまり、思うような作品ができません。今更ながら恩師の偉大さを痛感しています。そんな時思うのが「前進」という言葉です。過去を振り返らず、更なる高みを目指してまた一歩「前進」します。今年もまた再会できますように。

    1. futamiryu

      M 様

      胸の熱くなるコメントありがとうございました。

      M様の写真は、躍動感と前に進もうとする意欲を感じるものが多く、今でも大切にしています。
      今年も、小倉でお会いできることを楽しみにしています。

      いつまでもチャレンジを続けられる人は、幸せな人生だと感じます。

      「師範」の先を目指して、「前進」して下さい。

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