新隊員が今欲しいものがあると母親に話したものとは

新隊員が今欲しいものがあると母親に話したものとは

 

 

息子さんが陸上自衛隊へ入隊したお母さん

 

採用と就職援護の仕事をしていた時、自衛隊に入隊を進めたり、就職を応援するような相談員という人を市町村長さんと委嘱をするため、市役所や役場へこの時期よく行きます。年度明けにすぐ委嘱式をするのが普通なのですが、5月の下旬に急きょ相談員になりたいと熱望するという女性がいて、珍しいなという程度の気持ちで町役場へ到着しました。いつも通りに、町長さんと連名で委任状を渡し、雑談をした後、相談員一人だけなので町長さんの部屋で昼食会をすることになりました。この相談員は、4月に息子さんが陸上自衛隊へ入隊したお母さんで、募集相談員の高齢化が進んでいるため、若い相談員は、ありがたいなと思って食事をしていたところ、急にお母さんは熱く語り始めました。

五月の連休に息子が帰ってきて、私に言うんです。「お母さん、僕は今欲しいものが三つあるんだ」というので、「もう給料を貰えるんだから自分で買いなさい」と私が言うと、給料では買えないんだと答えるので、一体何をあなたは欲しいのと、そんなに高いものなの?と聞くと「違うんだよ。物ではないんだ」と息子が話し始めたんです。

「僕が入隊して教育を受けている新隊員教育隊に面倒をみたり、指導してくれる班長がいて、あの班長の持っている『勇気』と『強い心』と『優しい心』の三つが欲しいんだ。」といい、「あの班長のようになりたい」と話したそうです。

この話を聞いた瞬間、お母さんは町長に電話をかけて「こんな素晴らしい自衛隊へ多くの若い人を紹介してみたい」と話し、すぐに相談員になりたいという熱意が伝わり委嘱式が行われたということがわかりました。「私は行動力があるのでやりますよ。」とお母さんは話し、町長さんは、「いい話ですね」と言い、私は、陸上自衛隊の陸曹の素晴らしさを改めて感じました。

「勇気」と「強い心」と「優しい心」が欲しいんだ。この時期が来るといつも思い出します。

 

 

 

 

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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
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40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ若い隊員が成長していく姿には、若い人達や人材育成に関する多くのヒントがあると思います。

人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。

読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

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