直下型地震では15秒間命の確保が重要、キッチンはとても危険

直下型地震では15秒間命の確保が重要、キッチンはとても危険

 

 

直下型地震の特徴を知れば生き延びれる

 

直下型地震の揺れている時間は、15秒から20秒と非常に短時間です。3.11の揺れを経験している人は、数分揺れる認識があるかもしれません。阪神淡路大震災も短時間で大きな被害が発生しました。最初の一撃が強烈なため、柱や梁が破壊され天井が落下したり、屋根が落下して押し潰され、更に、15秒間大きな揺れでタンスや家具に挟まれ損害が増加しました。

短時間ですが、立って歩くことができず、胡坐をかいて座っていると吹き飛ぶのが、震度6の世界です。机の下に入っても机ごと動いてしまい、身体を固定できるところにつかまり、何も物が置かれていない廊下や階段付近で安全を確保できれば幸運です。

 

 

命を守るポイント

 

人間は、普通3分息を止めることはできません。仰向けの状態で崩れてきた300キロを超える物が胸に乗っかってくると、肺が潰されてしまい、息ができません。手足に大した怪我をしていなくとも、息ができずに窒息状態に陥ってしまい、死が近づきます。

地震が起きた時の安全確保の姿勢で、よく小学生が頭を抱え込んでしゃがむ「ダンゴ虫」のポーズがあります。
このポーズは、窒息を免れるのに効果があります。背中を丸めるので、胸のところに肺を膨らませて息ができるスペースが確保でき窒息状態になるのを回避できるからです。

「ダンゴ虫」では、頭に手を持っていって頭を抱えて防護しますが、頭は頭蓋骨で守られているので、怪我をすると即致命傷になりやすい「首」を守る必要があります。頭に持っていっていた手を首に下した形のダンゴ虫の形です。首は、前も後ろも切れたり、打撲をすると大きなダメージを受けやすいので注意が必要です。

そして、自分の命を守ったならば、速やかにやらなければならないことがあります。周りで窒息しそうな人を救助することです。時間との勝負になります。

余裕があれば、手袋、手のひらの部分が皮になっている手袋を付けると、ほとんどの小さな怪我を予防できます。

 

 

部屋の中の脅威

 

よくキッチンは狭いところに柱があって丈夫な空間といわれていますが、最近500リットル以上の長身で大型の冷蔵庫を使うようになり、危険が増しました。揺れによって冷蔵庫の両扉が開き、扉で抱き込まれるように挟まれたまま、倒されて何度も上からバウンドされます。その上から、皿や料理道具ナイフや包丁が次々投げるようなスピードで落ちてきます。

ダイニングの大きな机やピアノ、コロの付いた家具は、部屋中猛烈な勢いで移動し、何度も打ちつけてきます。骨折以上の怪我を負う可能性があります。どうしても避け切れない時は、両腕を交差してブロックする方法を取ります。

腕は折れる可能性がありますが、身体に致命傷は負うことを回避できます。

タンスは、投げつけられるように飛んできます。倒れるイメージでいると大怪我をします。気を付けてください。

何もない廊下や玄関が安全を確保しやすいことが分かります。

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成

 

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る

 

 

 

 

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談

 

 

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

関連記事紹介

1 Comments

  1. Pingback: 鳥取県中部地震、震度6弱の震源地倉吉市の災害対応 | 戦闘組織に学ぶ人材育成

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です