直下型地震の余震は住民に恐怖を与え続ける

直下型地震の余震は住民に恐怖を与え続ける

 

 

直下型地震の発生した日の余震は10分おき

 

震度6を超える地震の場合、何かスイッチが入る感じがして、その後巨人が家を持って思いっきりガタガタ揺らした感じで、胡坐をかいていても吹き飛んでしまう衝撃を受けます。何かを感じた後大きく揺れるまでの1秒間を大切に使って安全を確保する必要があります。

直下型地震が発生し、数時間後ヘリに荷物を満載にし現地に到着すると、余震の多さに驚きます。陸上自衛官は、迫撃砲や特科射撃の音と爆発による振動に慣れているので「ああ、こんな音がして揺れるんだ」と感じるだけですが、地域の人は、5~10分毎に発生する震度1~5の大小織り交ぜた余震により、本震の衝撃の後も引き続き襲いかかる余震の揺れで心身が参ってしまいます。

私の経験した直下型地震では、夜仮眠をとっていると地面の深いところが高速回転している感じで、何かに引っかかると120ミリ迫撃砲の着弾音と同じ「ドン」という音がして、ガクガクと揺れが5~10分毎に来ます。地震発生の初日は一晩中この状態が続きます。

あまり恐怖を覚えないのは、演習場に宿営していると朝から弾着地に着弾する砲弾の音と振動を聞いているので気にならないのかもしれません。
住民の人達は、これがかなりこたえ恐怖感を増大させます。

3日を過ぎると余震の間隔が3~5時間になり揺れも小さくなって収束に向かいます。

 

 

住宅密集地とビルからの落下物に注意

 

住宅密集地のあまり広くない道を通過する時、瓦の落下や壁の崩壊に注意が必要です。道が狭いと両方の家からの落下物から身の安全を図るスペースが確保できないので、経路として選定しないことが重要です。頭巾は落下物から身を守れないので、ヘルメットが必要です。

ビルの下は、ガラスが割れている場合、高いところからガラスが余震が無くても、風で落下することもあり、かなり危険です。移動する場合、頭上の状態を確認しなければなりません。

 

 

昭和56年以前の建物は危険

 

昭和56年以前に建てられた家は、旧耐震基準で建設されているので、震度6以上の地震が来たら、見た目は大丈夫でも倒壊の危険があるので避難所へ避難することが適切です。

ビルは、最近堅固に作られていますが、もし被害が出る場合、1階は必ずやられます。更に折れたり潰れる時は、1階を除いたどこかの階が折れます。色々な状況がありますが、1階の危険性は頭に入れておくことが大切です。

余裕があれば、手袋、特に内側が皮張りの手袋を身に付けていると小さな怪我はほとんど防げます。長袖を着ているだけでも怪我を防ぐことができます。服装にも注意して下さい。

 

 

 

 

 

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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
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