成長する部下、伸びる部下、将来楽しみな部下は全体を掴むセンスがある

成長する部下、伸びる部下、将来楽しみな部下は全体を掴むセンスがある

 

 

無難に切り抜けようとする毎日

 

目の前にある仕事や上司から命じられた仕事を毎日こなしていくことは大切な事です。
しかし、やれと言われたから行う受け身の姿勢と、全体像をイメージしながら役立つ内容に仕上げていこうとする姿勢とでは大きな差が生じていきます。

仕事は面白いものではなく、給料を貰っている分最低限のことはやるという考えや仕事に対する姿勢の人がいます。
自分の守備範囲を最小限にしようとするため、上司から命じられない限りは、他の人の業務を引き受けたり、所掌事務以外のことも断わるタイプです。

このような人は、これ以上仕事がこないように、難しい仕事やルーチンワークと異なる仕事がこないように壁を作って自分の小さな敷地を守ります。
壁に守られ毎日無難に過ごすことはできますが、対応出来る範囲が非常に限定され狭く能力も向上せずに年を取っていく日々となります。

壁を作っている人に共通しているのは、目の前の事象ばかり見ていて、全体を見ることができないため、全体を全く理解できずに物事を捉え、発想するのでバランスが悪く、思考の範囲が狭く偏っています。
このため、あの人はズレていると言われ始めます。

 

 

全体像をイメージできる

 

逞しく成長していく部下は、壁を作るようなマイナスな思考をせず、自然に次のような行動をとっています。
まず仕事の全体像のイメージを作り上げることから始め、チームメンバー、同期や上司とイメージのすり合わせと(確認)とイメージの出来ていないところの構築(具体化)を行います。
次に、全体像のイメージを作り上げるためのアプローチを考えます。
目指すイメージと現実とギャップがある場合、一気にイメージへたどり着くことが難しいため、イメージへ向かい一歩一歩進むことのできる階段を作ります。
現実を理解しながら一歩一歩確実に進める仕事の仕方は、失敗の可能性が低く、環境に負けにくい仕事の進め方といえます。

このタイプの部下の指導は、イメージをキチンと作り上げることへの手助けと進む方向と重視する内容を示すことにより、自ら考えて行動するため3を聞いて6のレベルの仕事の内容を伸び伸びと良い方向へ進めていきます。

そして、次第に確認のため報告する内容を示さなくとも、キチンと報告をするようにもなります。

 

 

やらなければならない事への素早い取り掛かりと確実な調整

 

全体を見て仕事をするメンバーの行動は、取り掛かりが早く調整もどんどん進めていきます。
全体が見えているので先延ばしをした時の手戻りの業務量が、今行動した時の業務量よりも5倍あり手間がかかることを理解しているからです。
業務を確実に進めるため、調整も一歩一歩前に進むように準備をしっかりして行うので、手戻りややり直しがありません。
結果的に多くの業務を進めていても、手戻りのための後ろ向きの業務量がほとんどないため、驚くほどの業務量を必要とせず、かえって充実感もあります。

全体を見て仕事をする部下は、仕事に対する自分の地位と役割を認識しており、必ず達成しなければならない仕事のレベルと仕事のイメージを更に良い方向へ進めていくプラスアルファの仕事のレベルを自分の中で整理し理解しながら行動できるタイプです。

上司となる人は、全体を見ることのできる部下の育成と全体を見ることのできる成長著しい部下を更に成長するように進めていく責任があります。

 

 

 
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
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