クワガタ、カブトムシ採集・飼育を親子で楽しむ -産卵場所と飼育用マットの違い-

クワガタ、カブトムシ採集・飼育を親子で楽しむ -産卵場所と飼育用マットの違い-

 

 

幼虫が地面の上の朽木で育つのか、地面の中の朽木で育つのか

 

クワガタは、俗に根食いと言われる種類がいます。根食いのクワガタの幼虫は、地面付近や地中の朽木を食べて育ちます。ノコギリクワガタやミヤマクワガタがその代表です。地上の朽木を食べて育つのが、コクワガタやオオクワガタです。飼育する時、この違いを押さえておく必要があります。

朽木系のクワガタの産卵には、シイタケのほだ木やショップで購入できる産卵木が必要です。

朽木系のクワガタは、朽木に産卵のための穴をあけ、産卵後、木くずで産卵した卵の周りを埋め戻します。マットの中には産卵しません。

カブトムシやクワガタに馴染みのない人は、クワガタもカブトムシもみんな同じマットで産卵したり、飼育できると考えてしまいがちなので注意してください。

 

 

飼育の方法の違いを知る

 

種類によって木くずを好んだり、腐葉土を好んだりします。

日本産のカブトムシは腐葉土の中に産卵し、幼虫は腐葉土を食べて成長します。地中に卵を産むタイプは、湿度が高い環境を好むのでマットが乾かないようにすることが大切です。

採集しやすい一般的なノコギリクワガタの幼虫は、地中の水分の多い朽木を食べて育ちます。

ノコギリクワガタのメスは、コナラやクヌギの木くずのマットの底に卵を産みます。透明のケースや半透明のケースであれば、ケース内のマットの底にメスの産んだ卵や孵化した幼虫を観察できます。

交尾後、マットを少し硬めに詰めたケースにノコギリクワガタのメスを放すと、ケースの底に多くの卵を産みます。
幼虫の成長を日々確認できるので、子供さんと観察しながら簡単に楽しむことができます。

コクワガタは、小さい朽木を入れておくとその朽木に産卵し、幼虫は朽木を食べて成長し朽木の中で蛹になり羽化します。

朽木の中で育てると外から観察できないので、幼虫を朽木から割り出して350㏄程度のビンにショップで売っている幼虫用マットを固く詰めた中に入れて観察すると、楽しく飼育ができます。

 

 

産卵の仕方を知ると幼虫採集場所もわかる

 

カブトムシの幼虫を採集は、腐葉土が山積みになっている所や倒木が朽ちてきて泥と混じるほどボロボロになったところを狙います。

朽木系のクワガタは、地上の白枯れした朽木を狙います。

根食い系は、地中の朽木を狙うと採集できます。

 

 

ミヤマクワガタやアカアシクワガタ

 

ミヤマクワガタやアカアシクワガタは、産卵させたり、幼虫飼育は難しいため、採集した成虫を見て楽しむか、観察や写真撮影が終わったら元の場所に逃がしてあげるといいと思います。

子供さんと観察しながら楽しむ時、採集しやすく飼育しやすいコクワガタとノコギリクワガタをお薦めします。

可能であれば、国内産オオクワガタの飼育にもチャレンジしてみて下さい。朽木系のクワガタです。

 

 

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