小倉駐屯地記念会食での新しい出会いと格闘展示に感動

小倉駐屯地記念会食での新しい出会いと格闘展示に感動

 

 

実戦で使用する格闘の技と展示用の劇との違い

 

実戦で使う格闘の技は、「地味で動きが小さいが、一瞬で敵を倒す」戦闘技術です。
人に見せるものではなく、最小限の動きで敵に発見されることなく、短時間で敵の戦闘機能を停止又は、不能にしなければならないものです。

以上が戦闘時の格闘の本質であることを理解する必要があります。

この本質を理解したメンバーが、格闘展示をすると本物の技になりますが、知らないメンバーが格闘展示をすると単なる劇になってしまいます。
単なる劇は、見た目が派手で動きの大きい技や「受け」が上手く技をかけられるような行動をとる格闘展示となり、ただの見せるためのものになってしまいます。
劇では、実戦では使えません。

格闘訓練を行う場合、必ず本質を理解しなければなりません。
そして、安全管理を徹底する必要があります。

 

 

格闘展示とメンバーの成長

 

小倉駐屯地60周年記念会食は、体育館に入りきれないほどの人が参加して始まりました。毎年盛大に行われ、笑い声が絶えない会になります。
今年は、会食の中盤になった時、格闘展示をステージで行うというアナウンスがありました。
連隊の格闘インストラクター要員として出てきた隊員は、私が勤務していた時、陸士長や1士だったメンバー達でした。

自分が連隊に勤務していた時は、部外の格闘インストラクターから初めて、本格的な実戦用の格闘技術を学んだ段階で、その実戦での凄さを知るとともに、手取り足取り教えてもらっている段階でした。

連隊の格闘インストラクター要員は、部外インストラクターから直接手ほどきを受けた者達です。
当時は、戦闘技術として甘く、「受け手」が上手く誘導するように受けているので、何とか形になっていたレベルでした。

14年経った今、久し振りに近くで見た格闘は、当時手ほどきを受けた3人が、実戦で使用できるまでのレベルに作り上げていました。

そして、多くの若手が彼等の背中を追っている状態です。

彼等3人は、14年間技を絶やさず、発展させ、自己を鍛錬して踏ん張っていたことが認識できました。

 

 

心を撃ち貫いた言葉

 

彼らの格闘展示をステージの真下で確認しました。
格闘展示が終了し、当時陸曹、現在中隊長になっているメンバーに「彼等と話をしたい」と言うと、「こちらです」とすぐ案内してくれました。

幕が下りたステージへ中隊長とともに、駆け登り、格闘インストラクターに「よく続けて頑張っていたな」と声をかけたら、

「会いたかったです。連隊長」

という言葉が返ってきました。

短い言葉でしたが、苦しさや努力、壁を乗り越えてきたことがよくわかる14年間を伝えるのに十分な言葉でした。

熱いものが込み上げてきそうになり、「みんなで写真を撮ろう」と言い、格闘インストラクター達に背中を向け顔を見られないようにしました。

少し落ち着き、皆と握手をして「また、来年見に来るよ」と言い別れました。

当時陸曹だった中隊長達が、キチンと環境を作って牽引しているのも素晴らしいと思いました。

 

 

新しい人達との出会い

 

多くの旧知の人と話していると、会ったことの無い人が、「ブログ読んでいます。本人に会いたくて来ました」と言われ、名刺を交換したり、若い女性から「ブログいつも読んでいます。会えて嬉しいです」と言われ、驚きの対面など多くの出会いがありました。

記念会食の後半、幹部候補生が近くに立っているので気になっていましたが、他の人と話しているのでなかなか話すタイミングが無く、その間ずーと彼等は待っていました。
旧知の人との会話が終わり振りむくと、彼らが近づいてきました。若い彼等は、モチベーションが高く、やろうという意思と熱い思いを持つメンバーでした。

ブログを通じ、仲間の輪が広がる嬉しさと、色々な形で何らかの形で貢献できることを知り、そして、新たな人達との出会いを感じる会となりました。

 

 

当時のメンバーの輝き

 

記念行事には、今年で3回連続で参加しています。

今年は、当時のメンバーと話すと共通しているところがあります。
彼らの目が意思を感じるキラキラした光を持っているところです。

40連隊が、これから躍動していく可能性を感じます。

また、業務隊長が、陰でしっかり支え、支援しているのも素晴らしいと感じました。

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
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二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
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オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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6 Comments

  1. こんた

    空自OBですが機会があって久しぶりに小倉の記念行事見に行きました。89式を軽々と扱うファンシードリルにびっくりし、午後の格闘展示も素晴らしかったです。ここからすべてが始まったんだなーと見てて感無量でした。

    1. futamiryu

      小倉駐屯地への来隊ありがとうございました。

      40連隊の歴史を見ると、十数年に一回のペースで大きな波がやってきます。
      そろそろ、やってくる時期になります。

      こんた様、また、おいで下さい。

                     

  2. こんた

    九州人ながら、今北海道に住んでるのでなかなか機会がありませんが、九州に戻れた際は是非訪れようと思ってます。ありがとうございました。

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