CQBの性能の高い隊員や可能性を感じる隊員を伸ばす方法 -波紋を作り拡大して組織を動かす-

CQBの性能の高い隊員や可能性を感じる隊員を伸ばす方法 -波紋を作り拡大して組織を動かす-

 

 

センスの良い隊員・タイプはすぐにわかる

 

訓練を見ているとセンスの良い伸びていく隊員は、何回か動作を見るとわかります。重要なポイントは、「戦闘場面で実際自分が行動する時と同じ本気モードで臨んでいるか」、「敵を常に意識し、いつでも撃てる状態にあるか」です。

実際の戦場で気を抜いたら一瞬にやられるという環境の中に自分を置き、一回一回の動作を常に自分の持っている力を最大限に発揮して訓練をするかが重要だからです。

実戦では、10センチ身体を出しただけで生死が分かれる状態になります。これは、野外でも室内でも同じです。

このため、自分の頭の中に、如何に厳しい戦闘環境がイメージできるかが必要となります。

厳しい戦闘環境のイメージができないと、集中力や動作が緩慢になり、上手くいかなくても、リカバーもせず苦笑いで済ましてしまう、戦闘訓練ではなく「役柄を演じる劇」や「体を動かす体操」の練習になってしまいます。

 

 

実戦場の中での射撃後の確認動作

 

実戦場のイメージができていたり、敵を強く意識していると、戦闘動作後も必ず近くや周りに神経を集中し、安全確認を行うのが当たり前になります。

当初上手くなくても、2つのポイントができている隊員は、回を重ねれば重ねるだけ成長し、強い戦士に成長していきます。

安全なところでの運動としてやっているのか、実戦場の中で最大の能力を発揮して訓練をしているかは、動きを見た瞬間にわかります。
動作ばかり気にしていて、狙いも付けずに訓練をしている隊員は、いつまでたったも成長が難しいといえます。

 

 

センスのいいメンバーを伸ばす環境を作る

 

センスが良く成長を楽しみにしていた隊員が何人かいたので、1年後、その成長振りを期待して訓練に参加すると、ガッカリすることが多々あります。

ガッカリする原因で思った以上に多いパターンは、1年前にCQB訓練を行ってから、上司や組織がCQB訓練を実施する環境を作らず、部隊として一回も訓練を行っていないか、ほとんどやっていないパターンです。

「上司や幹部がCQB訓練の重要性を理解していない」か、CQBという新たな訓練へのチャレンジを上司にアピールするだけが目的で訓練をやっている場合、上司に一回アピールしてしまったら、もうアピールの価値が無くなり、当初から興味もないこともあり、そのまま放置し、いつの間にかすたれていきます。

上司が訓練の重要性を理解するには、自分が訓練に参加するか、理解できるまで訓練を見たり、インストラクターの話を聞くことが必要です。

上司は、若い時に経験した訓練の内容は理解できますが、自分の経験していない訓練の内容は理解しようとする意思もなく、否定しがちです。

やっと幹部になったのに、今更経験したこともなく、自分の頭で理解できない新たな訓練について取り組みたくもないという人が多いようです。

センスのあるメンバーでも、訓練環境のない所で自己の気持ちを律して練成するのは、とても厳しいものがあります。しかも、上司が望んでいないことをするからです。

一方で、実戦の現場を体験した人や海外で世界標準に触れた人、実戦的な訓練を教える訓練インストラクターに感化を受けた人、書籍やメディアによる現場の厳しさの紹介など、現実的な訓練を進めていく必要性を理解する人が増加しています。

実戦に耐えうる部隊・隊員の育成や現場の改善を真剣に考える幹部も、少しずつ増えています。

 

 

一つの波紋が拡大していくように環境を作り、組織を動かしていく

 

環境は、自分たちで作り上げる意気込みと行動が重要となります。

訓練の必要性を理解できる仲間を増やし、理解ある上司との連携を深めていくことが必要です。

理解ある上司のバックアップを受けながら、「結果が出るまでやり抜く」継続性ある行動を頑張って続けて下さい。

この行動により、最初はオセロのコマが一つか二つしかひっくり返らない状態だったのが、継続していくことによって、ある時期、オセロのコマが一列や縦横、斜め一気にひっくり返ります。

更に、自らが組織を動かす幹部になることにより、変化を加速させます。

「こんなのは難しいのではないか」と思い、何もしなければ、何も変わりません。

一人一人が行動を起こし、仲間を作り、大きな動きにしていくことが重要です。始まりは、小さな一歩ですが、一歩出なければ何も変わりません。

思った以上に仲間がいることを感じると思います。

一歩前に出てみて下さい。「動かない組織を変革することは難しくはない」のブログも参考にして下さい。組織は動くということがわかります。

オセロのコマを一気にひっくり返すように、環境を変える喜びと驚きを体験して下さい。

一度ひっくり返ったオセロのコマは、波紋を広げ変化を起こすまでにかかった期間より長く、元へ戻ることはありません。
 

 

 

≪次のブログも参考に楽しんで下さい≫

 
戦いの中でやられないで生き残る人の行動から学ぶ
 
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動かない組織を変革することは難しくはない
 
陸曹が幹部になりたくなる部隊、本物の強さの追求と人材育成
 
基礎練習と実戦的な訓練の違い
 
大きな組織は変化を感じないのにいつの間にか大きな舵が切られている
 
出る杭は打たれるが、出過ぎた杭はどうなる
 

 
 

【kindle本が出ました】

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
です。

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ若い隊員が成長していく姿には、若い人達や人材育成に関する多くのヒントがあると思います。

人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。

読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 
 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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