成長しようとする意識を持った時の若者の変化と美しさ

成長しようとする意識を持った時の若者の変化と美しさ

 

 

笑顔で「やってみます」

 

若手社員の口から「やってみます」という言葉が出た時、受け身の仕事の姿勢から、扉を開き、自分でやり抜く決意をした瞬間です。また、階段を一つ登り成長した瞬間でもあります。

今迄先輩社員の後にくっついているだけで、上手くできないことを恥ずかしがり、先輩の庇護を受けている状態から、「この分野の仕事を自分のものにしよう」、「これを機会に成長しよう」、「後ろについている状態から前に出よう」と意識が変化した状態が「やってみます」です。

 

 

足踏みをせずに、時が来たらチャレンジする

 

若手社員が「上手くいかなかったらどうしよう」と表面的な体裁ばかりを気にしていて、自分の意思で踏み出し、扉を開けない状態では、前に何も進みません。

ただ足踏みをしているだけで大切な時間を浪費しているだけです。

自分でやり抜く力が付いているのに、足踏みをしていると、だんだん上手くできなかった時の怖さと恥ずかしさが増してきて、守りの体制になります。

守りの体制になると、いつまで経っても独り立ちできません。

自分で前に出る決心した瞬間、止まっていた時計の針が動き出します。

当事者としてやってみて、多くのことを体験することによって初めて、自分の力の不足しているところや修正箇所がわかります。

若手社員は、時が来たら自らチャレンジすることが必要です。

 

 

ゴルフの練習ばかりしてコースに出ない人

 

受け身の状態から、自分からやろうとする姿勢への変化は、練習場で練習を続け、初めてゴルフのコースに出る決意をした時に似ています。

ゴルフは、練習場でまず基本を学びます。ウッド、アイアンの各クラブの飛距離が出て真っすぐに飛ばせるようになるまで練習が必要だからです。

ボールに当たるようになると、次は、右に曲がるボールを真っすぐ飛ばすハードルをクリアし、更に、各クラブの飛距離を安定させます。

グリーンに寄せる「寄せ」とパットができるようになると、必要な練習は終了です。

ひと通りの練習をして、コースデビューします。しかし、いつまで経ってもコースに出ないで、練習場でずーと練習を続ける人がいます。

 

 

実戦を体験しなければ練習の必要性がわからない

 

「コースに行きましょう」と誘われても、「まだ練習が足りません」と練習場に通い、コースになかなか出ない人がいます。

練習場で練習を続けていると、徐々に、これだけ練習しているからコースに出て上手くできなかったら恥ずかしいと思い始めます。

コースに出るタイミングを逃すとデビューの時期が遅れていきます。

十分にコースでプレーできるようななっていても、もっと正確に打てるようにならないと思い、コースではなかなかない足場のいい練習場で練習を継続します。

コースへ行かなければゴルフの楽しみや奥の深さはわかりません。また、コースに出るために練習しているという目的がぼやけていきます。

実戦となるコースに出てみると安定した足場はティーグランドだけで、ほとんどが足場の不安定な所や傾斜、ラフの中、林の中でのプレーの連続となります。

また、一緒に回るメンバーとの楽しみ方やマナーなど多くのことを経験します。

そして、コースを経験して初めて、練習場で練習をしなければならないことがわかります。練習のポイントとやるべきことが明確となり、コース上の自分をイメージしながら打つ練習ができるようになります。

 

 

表面的な体裁からユーザーの視点に立つ

 

上手くできなかった時の恥ずかしさを感じている時は、周りや相手のことよりも、自分のことばかり考えている状態です。

自分しか見ていない視点を「相手の視点」、「お客様・ユーザーの視点」に広げ、仕事を捉えてみると行動が変わります。

実際に自分が焦点に立ち行動してみると、相手の反応や上手くできたこと、不十分な部分がよくわかります。

相手の反応を正確に掴み取り、不十分な部分をなくす努力の大切さと必要性がわかると、成長しなければならないポイントや気配りの仕方、相手の立場になって考えることの重要性がストンと自分の中に入ります。

自分がよく見られるようにする意味のない努力から、相手、お客様、ユーザーが喜んで満足するための努力に切り換った時から、成長が始まります。

 

 

周りにいい空間を作る

 

若手社員が、ユーザーの視点に立ち、前向きに行動している姿は、職場に新鮮な風を送り込みます。

若手社員のやろうとする姿は、中堅、ベテラン社員のモチベーションを上げます。

若手社員の成長する姿は美しく、職場の中の空気を浄化し、仲間の心を浄化する作用があります。

チームとしてみんなでやろうという動きが高まります。

やり抜こうとする意思を持つと、自らの成長と周りの人へ感化を与えます。

前に出てみて下さい。世界が広がります。

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
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【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
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二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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