親子で楽しむクワガタ・カブトムシ採集 -クワガタ採集家族旅行で注意すること、奥様対策-

親子で楽しむクワガタ・カブトムシ採集 -クワガタ採集家族旅行で注意すること、奥様対策-

 

 

子供に体験させることを忘れると、採集には一人で行くことになります

 

奥様が余程の昆虫好きでなければ、野外活動は楽しみたいが、昆虫類とは距離を置きたいというのが本音です。家族でクワガタ採集に行けるのは、家族皆で自然を楽しむ機会を作ったり、子供に昆虫採集を体験させ可愛い笑顔を見たいからです。本当はクワガタ採集には行きたくないのが現実です。この状況をまず理解し、クワガタ採集の計画を立てる必要があります。

クワガタ採集で天然のクワガタを見つけ、捕まえて喜ぶ子供の笑顔と声は、毎年クワガタ採集に行くための重要な要素です。

奥様は、子供が喜ぶと、ほぼ多くのことを肯定的に捉えてくれます。

 

 

ブヨは天敵

 

特に奥様が嫌がることは、虫刺されです。

若い時は、虫に刺されても跡が残りにくいですが、子供がクワガタ採集に行く頃になると若い時の肌の回復力はありません。

蚊は後に残りにくいですが、虫刺されの薬を準備していなかったり、予防処置をしておらず、柔らかい部分をブヨに刺されると、数年刺されたところが赤く残ったりします。

ブヨに刺され、跡が残った採集場所には、次から奥様の家族採集旅行の許可は出ません。

虫よけのスプレーと長袖を準備することを忘れないで下さい。

 

 

日差しの強さ

 

真夏の樹液採集は、蚊がぶんぶんしていたり、樹液にはスズメバチやゴキブリがいます。自然のとても豊かな場所では、樹液にムカデもくっついています。

歩くだけで汗も出てしまい、不評です。

灯下採集は、深い山に入り、真夏に信じられないような涼しさと素晴らしい自然と温泉を味わえるので、奥様には高い評価を頂けます。

しかし、落とし穴があります。

涼しくて気持ちがいいと肌を露出していると、海の強い日差しと全く異なる柔らかい日差しは予想以上に紫外線が強いことです。

日焼け防止について、話しておくことが大切です。

特に、思った以上に首の周りが焼けます。首が日焼けしやすいので気を付けてと奥様に伝えて下さい。

 

 

小遣いを貯めて家族に振る舞う

 

日頃から節約に努めている奥様は、いくら素晴らしいものでもリーズナブルでなければ、心から喜ぶことができません。程よい値段で美味しいものが味わえると満足します。

高くて美味しいものより、リーズナブルでこの土地でしか味わえない食べ物や鮮度の高い食べ物で子供達も大満足できる道の駅も事前に調べておくと評価が上がります。

帰る時、道の駅で新鮮な野菜や果物を勝って帰れるようにすると、このクワガタ採集コースが定着しやすくなります。

自分のこずかいを節約して、リーズナブルな美味しいものを家族に振る舞うと、更に、ポイントが高くなります。

 

 

夜の採集ではトイレの場所の確認

 

夜間や山の中に入る採集で一番気を使わなければならないことは、「トイレ」です。

奥様がトイレに行きたくなったのに、「トイレのことは考えていなかった」や「わからないところでしたら」は禁止用語です。

採集コースを選定する時は、クワガタ採集ポイントに数か所行けなくとも、定期的に奥様がトイレに行くことのできるコースを選定して下さい。

更に、努めて清潔な場所を見つけておくと、奥様のクワガタ採集への理解が深まります。

家族クワガタ採集旅行は工夫がとても大切です。

頑張って下さい。

 

 
 

【kindle本が発刊されました】

 

 

天然オオクワガタを求めて-山梨県韮崎一帯オオクワガタ採集記-
天然オオクワガタを求めて-山梨県韮崎一帯オオクワガタ採集記-

 

かつてのオオクワガタ有名産地、山梨県韮崎一帯で天然のオオクワガタを求めた採集記が完成しました。本書は、「1年を通じた採集記」、「採集幼虫のその後」、そして、「20年前同じ場所で体験した採集記録(加筆)」の3部で構成されています。

 

 

 

≪次のブログも参考にしてお楽しみ下さい≫

 
 
親子で楽しむクワガタ・カブトムシ採集と飼育 -家族でクワガタ採集旅行-
 
親子で楽しむクワガタ飼育 – 冬眠から起きる頃に必ず必要な水分と栄養補給 –
 
クワガタ、カブトムシ採集を親子で楽しむ-採集時間を知る-
 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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9 Comments

  1. 匿名希望

    はじめまして。去年、Amazonキンドルで著作を購入した者です。

    たいへん参考になり、この方法で今後飼育したいと思っています。

    何度も読み返してますが、2,3ほどわからない事がありまして、この点についてもうすこし具体的に理解したいと思っています。

    メールか何かで助言をいただけないでしょうか。

  2. futamiryu

    コメント欄で公開していきたいと思います。

    多くの方達のコメントも頂きながら、皆様と情報共有ができれば素晴らしいと考えています。

  3. 匿名希望

    了解です。さっそく一つ目の疑問ですが、幼虫の選定?についてです。(これは著作の「第4章 幼虫の成長速度を合わせる」に該当かと思います)

    例えば、幼虫が40匹とれたと仮定して、「成長早い10匹」「成長並20匹」「成長遅い10匹」みたいな、大まかに3つの群ができたとして、20匹グループが一番多いわけですが、これが主力群という事になりますか。

    人の感情的には、パっと見の外観で大きく(早く)成長してるのをリーダ格にしたいところですが、その選定は誤っているということでしょうか。パッと見の外観に惑わされず、成長速度で幼虫選定するということでしょうか。

    そして、成長をあわせるために、遅いグループから先にビンを交換し→その7日~14日の期間を空けてから主力グループの交換→さらにその7~14日後に早いグループの交換、、という工程で正しいでしょうか。

    1. futamiryu

      質問ありがとうございます。

      メスは、最初に卵を産み始め、産卵木を取り出すまで産卵を続けます。

      最初に産んだ卵は、最後の方に産んだ卵よりも早く幼虫になります。

      最初に産んだ卵と後半に産んだ卵の間隔が、4週間程度あれば、幼虫になる時期も4週間の差が出てきます。
      実際、気温が上昇するため、後半の幼虫の成長は早くなり、4週間の間隔は縮まります。

      180mlのジャムビンに入れていた幼虫が、2令幼虫から3令幼虫になった時、大ビンへ入れ替えます。

      最初ぽつりぽつり2令幼虫から3令になり始め(前半のグループ)、そして、多くの幼虫が3令になる時期があります(主力グループ)。多くの幼虫が3令になった後、遅れて3令になる幼虫がいます(後半グループ)。

      主力グループが3令になる間隔は、7日から14日程度あります。

      この2週間の主力の時期に、前半グループの大ビン入れ替え時期をを少し遅らせたり、後半グループの幼虫の産毛が無くなったらエサ換えを行い、エサ換えの時期を合わせるようにします。

      無理のない程度で、3令幼虫のエサ換えを主力の時期に合わせるように調整します。
      後半グループには、主力グループに入らない幼虫が出てきます。この幼虫は、あまり期待できません。

      大ビンへエサ換え以降、3令幼虫の成長の差が顕著に出てきます。
      大ビンへエサ換えした後の、次のエサ換えは、2か月後、努めて同時期(14日以内を目標)に全ての幼虫のエサ換えを行います。

      2回目以降の大ビンエサ換えは、エサの状態を確認しながら、エサ換えの順番を決めます。オスを優先します。
      勿論、期待大の幼虫は、その中でも優先度を高くします。

  4. 匿名希望

    回答ありがとうございます。より詳しい説明で、理解が深まりました。

    3齢のビンの大きさですが、著作では800ccとありますが、このブログを見返すと頭幅が12ミリを超す場合は1300mlのコーヒービン、という記述もあります。

    いちおう自分の目標が75~Max78ミリぐらいですが、このサイズ範囲が目標なら800ccでも良いでしょうか。

    続いて、いちおう最後の質問ですが、マット製作のフスマの具体的な量についてですが、著作では、45リットルケースに対しての基準となっていますが、自分は同じケースを持っていないので、作る際に正確な添加量がわからず同じ品質のものを作れないと思います。
    できれば同品質のものを安定して作りたいんですが、そのために目安となる添加率は何%(容積比)ぐらいにしたら良いでしょうか?著作の画像のパッと見では、3%~MAX5%ぐらいかなという印象を受けましたが。

    世間一般的にいわれてる発酵マットの作り方に比べて添加量が少ないなと感じ、あんな量で良いんだとおどろいた部分でした。

    1. futamiryu

      オスの75㎜から78㎜を目指すことを目標にする。素晴らしいと思います。

      800mlのマヨビンでも77㎜は出ます。メスは、マヨビンで十分です。
      大型のオスが安定的に出やすいのは、1300mlのビンです。

      フスマを使い始めた頃、マットの表面2㎝層ができるほどフスマを入れていました。
      フスマが多い方が栄養価の高いマットができると思ったからです。

      現在は、計量していませんが、マット25ℓに薄くフスマが覆う程度にしています。
      2%から4%程度になると思います。マットの劣化が少ないので使いやすくなります。

      オスの最後のエサ換えのマットは、羽化までの長い期間を考慮し、もう少しフスマの量を減らします。

      経験を生かしながら、自分なりの飼育法を追及するのは、飼育の醍醐味だと思います。

      オオクワガタ飼育を楽しんで下さい。

  5. 匿名希望

    回答ありがとうございます。おおむね理解できました。

    自分はいま30代前半でして、20代前半ごろに発酵マット歴でオオクワを育てるという信念に目覚め、紆余曲折しながらも、ほぼ発酵マット一筋で自分なりに研究しそれなりにやってきました。

    いままでやってきた中で、それなりには成果はありましたが、一定のところから停滞し、壁みたいなところから抜け出せない感じで、正直もう辞めちゃおうかなと思っていたところです。現在は、オオクワ飼育は大幅に縮小し、ほぼ途絶えた状態です。(かわりに、発酵マット飼育の勉強をかねて一昨年からトカラノコギリ、ミヤマ、を小規模でやっています。完全に発酵マット飼育の情熱は冷めたわけではいません)

    そんな中、何気なくAmazonを見ていたらこの著作を発見し、それから考えが急激に変わりました。新鮮な刺激に、飼育意欲がふつふつと再燃してきました。ぶつかっていた壁から1~2歩抜け出そうな、そんな感覚になりました。

    過去の飼育を思い返せば、隠しヒントがあったと思います。著作をみていていろいろ共感できる部分があり、「あ、これはこういう事だったんだな」みたいに、改めて気づかされた感覚になりました。ヒントが出てたけど、自分自身で気づかなかったという事ですね。 この著作は自分の中でとても勉強になったと思っています。

    1. futamiryu

      とても嬉しいコメントありがとうございます。

      オオクワガタとの出会いは、多くの楽しい仲間との出会い、素晴らしい自然と出会い、刺激的な採集旅行の経験やブログ・kindle本を作成するきっかけとなりました。

      人生を豊かにしてもらった感じです。

      写真をご覧になって、フスマの量を把握されていたので、結構、飼育経験のある方だなと思いました。
      エサ作成ケースが45ℓではないので、どうしてだろうと感じていました。

      振り返ると、仲間がいる時、集まっている時、子供達と楽しんでいる時、盛り上がりが大きい時期になっています。

      これから、飼育最盛期に入ります。チャレンジが素晴らしく、楽しくなることを祈念致します。

  6. 匿名希望

    オオクワブリードを初めてしたのは18歳ごろで、最初は菌糸ビンからはじめましたが、菌糸飼育に様々な違和感を感じて辞め、20代前半ぐらいから発酵マットに着手しそれ以来発酵マット一筋で10年弱ぐらいでしょうか。けっこう研究し、レシピを考え、いろいろなマットを作成したりしたので、全体的な外観の雰囲気から、添加量の比率がなんとなくですが分るようになりました。

    餌の作成の知識・腕は上がりましたが、肝心の幼虫飼育は失敗の年も多々あり、10年とはいっても実際の年数より、実績と経験値はそれほど持って無いと思います。(そこそこのサイズは出せるようになりましたが)

    なので、いま自分の中での壁となっている部分から1歩抜け出すことが、まずは目標です。安定して75ミリ~78ミリクラスを出せるようになればなお良し、と思っています。

    著作では、「ほぼ安定して76ミリ~78ミリのオスと50~52ミリのメスが出ます」、とあったので、それも驚愕した部分でした。「発酵マットでそのサイズ安定はすごいな、自分は出せない」と。発酵マットへの意欲が再燃しました。著作を読んでから、全体的な飼育象の理解度と、飼育技術が向上したと思います。

    これを活かして、今期以降、ステップアップしたいと思っています。

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