オオクワガタ山梨県トラッキング採集 -甲府一帯現地採集編-

オオクワガタ山梨県トラッキング採集 -甲府一帯現地採集編-

 

 

採集地域の変化と変化していないもの、台場クヌギ

 

今年から、山梨県甲府一帯のオオクワガタ採集は、採集ポイントのど真ん中に所在する従妹の家を拠点としてオオクワガタ採集ができるようになりました。ポイントのど真ん中にあるだけあって、近いポイントは車で5分です。夢のような採集拠点が誕生しました。久し振りの山梨採集の喜びと、20年以上の歳月が経過し、オオクワガタのポイントはどのように変化しているか、不安半分の状態で採集を開始しました。

ポイントを回りすぐ感じたことがあります。
かなりのポイントは、里山の手入れが昔のように行わていないため、軽四輪がギリギリ通れた道や徒歩用の道に雑木が生えてしまい歩けなくなったり、使わなくなった果樹園には草や木が生い茂っていることです。

里山の荒廃とは裏腹に、新しい道が作られ移動が楽になった分、宅地化や施設が建設され市街地が拡大していました。
そのため、クヌギ林が伐採され、全般的にクヌギ林が少なくなっていました。

今回の採集は、まだ一部のポイントを回っただけですが、オオクワガタの生息地域は、明らかに狭まっている感じを受けました。

更に、多くの場所で太陽光発電のための太陽光パネルの設置も進んでいます。

しかし、安心できることもありました。
これ以上開発が進みようのないところでは、あの懐かしい台場クヌギがにょきにょき生えている独特の状態が残っており、なんだか嬉しくなる場所も多数ありました。

 

 

採集の行く手を阻むもの

 

20年以上前の記憶と記録と照合しながら、ポイントを回っていると、不思議な光景に出くわします。

一瞬、もう先に進めないと思ってしまいます。

目の前に、柵が出現し扉が閉まっています。これから、採集計画で確認したい一番大切な場所へ入るのに、ショックです。

柵には張り紙があります。採集中、イノシシを捕まえる鉄製の檻が至る所に仕掛けてあるのを見ているので、立ち入り禁止の看板かと思います。

よく見ると、『鳥獣害を防止するフェンスを設置してあります。開閉にご協力ください。開けた手で閉めるようにして下さい』と書いてあります。

鹿や猪を遮断する扉で、自分で開けたら、また、二か所カギをかけるようにすればいいことがわかりました。まるでサファリランドみたいな感じです。

最近、野生動物が市街地の近くに出現するニュースを見ましたが、現地では切実な状態であり、今そこにある問題であることを認識しました。

 

 

樹液があまり出ていないポイント

 

里山に柵が設置されていることは、予想していませんでしたが、以前より、都市化が進んでいると考え、昔のポイントから家のない場所へ採集ポイントをずらしたりして新たなポイントの開拓を考えました。

現地偵察の結果として、ずらしたポイントは、簡単に表現すると、オオクワガタの臭いがしない感じです。

台場クヌギには、大きな樹洞がありますが、泥が詰まっている状態で樹液の出ている樹洞は見つけることができません。

通常、樹液の出ている場所を中心に発生源の朽木の場所を探しながら、クヌギ林全体を抑え込んでいきますが、樹液や朽木を見つけることがなかなかできません。

甲府は盆地で暑いと覚悟していましたが、それにしても、真夏の昼間、偵察を兼ねた採集はみるみる体力を消耗していきます。

暑い!

運動ではこんな状態まで決して頑張ることはありませんが、採集となると体力の限界までやってしまうから不思議です。

サウナに入って、15分後の体中の汗腺が開いた感じです。身体はきついですが、豊かな自然と景色を楽しみながら歩く気分は、なんとも言えません。しかし、体力は確実に削られていきます。

気が付くとせっかく樹液の出ている木を見つけても、木登りする体力が残っておらず、樹洞までたどり着けません。残念ながら、樹洞の奥を十分に観察ができない状態です。次は、脚立を準備しようと思います。

休憩時間も惜しく行動しますが、これでは体力切れになるのでいかんと思っていても、「次のポイント、あの尾根の南側のクヌギ林と水系沿いの林へ前進」と心が勝手にポイントを求め、身体を引っ張っていきます。

そんな時、この状態から一時開放し、元気を取り戻すことのできる場所が、「ハッピードリンク~」と看板が出ていて普通より安くジュースの飲める自販機コーナーです。所々にあって元気の注入とともに、熱中症を予防できます。

冷たい、液体を身体に注ぎ込み、体力・気力も回復し、頭もすっきりします。
「オオクワガタは、ポイントへ足を運ばない限り手にすることはできない」と自分の心に言い聞かせ、次のポイントへ移動開始です。

 

 

樹液が出ているところには必ずススメバチ

 

夕方近くになると、厳しい暑さも和らいできます。
ツタの巻き付いているクヌギの木に近づくと、樹液の存在を知らせる蝶が飛び回っています。
併せて、ブーンという聞きなれた羽音がします。

ススメバチです。

樹液を吸いながらでも、羽音を立てます。

スズメバチの羽音のおかげで、樹液を見つけた喜びで軽易に近づかないですみました。
スズメバチとコクワガタのオスとカナブンが樹液の中に頭を突っ込んでいます。

それから、樹液の出ている場所を見つけるとカブトムシのメスやクワガタが昼間でもいる状態で、甲虫類は力強く生き残っているのを感じ取れました。決まってスズメバチが樹液にはいました。

採集での注意する事項です。

 

 

真夏の朽木割り採集

 

風通しが良く、開けて歩きやすい台場クヌギの林を調べていると、誰かに削られているクヌギの立ち枯れが目に入りました。

上の方の産卵するためにメスが掘った抗を中心にゴールデンウィーク頃又は、もっと前に朽木を割って初令幼虫か、2令幼虫数頭採集しているのがわかります。

今回は、樹液採集の偵察と思っていましたが、食痕が下に向かって太くなっているところに手を付けていない状態のため、少し調べただけで終了し移動しました。

この地域は、冬の朽木割り採集に適したポイントであることを確認したので、他のポイントへ移動することにしました。

 

 

25年を祝ってもらう

 

この時、心の中で声がしました。

「あの食痕は、ほっといていいのか」

確かに、太めの食痕は、まだ新しく幼虫の存在を感じるものでした。
「何もしなければオオクワガタは採れない」と心を強くし、もう一度立ち枯れへ向かい坂道を登ることにしました。

やはり調べてみると、下の方に必ず幼虫がいることを示す新しい食痕が出てきました。

この辺まで続いているだろうと白枯れの朽木をパリッと剥すと幼虫が草むらに落ちてきました。

綺麗に朽ちた白枯れの木を食べている幼虫は、きれいな肌色のお腹をしています。その美しい肌色には、自然の神秘を感じる程です。

 

 

 

この美しい幼虫を採集でき、山梨の豊かな自然から25年間のオオクワライフに対するプレゼントを頂いたことに感謝しました。

もしかしたら、コクワかもしれません。今回、ルーペで4つ並行に並んでいる毛穴を確認したり、胴の長さを確認するような野暮なことはせず、飼育ビンへ投入することにしました。

いつも感じることですが、オオクワガタを採集した瞬間、今迄の疲れが嘘のように吹き飛び、採集意欲がゼロになり温泉と観光に移行してしまうことです。

 

 

後日談『採集した幼虫』

 

8月7日に3令幼虫になり、オオクワガタの幼虫としてすくすく成長しています。間もなく大ビンへエサ換えをします。

8月13日早朝大ビンエサ換えをしました。オスで頭長は10㎜程度なので60㎜~65㎜の成虫になりそうです。

 

 

 

≪次のブログも参考にお楽しみ下さい≫

 

熊本オオクワガタトラッキング採集

 

オオクワガタトラッキング採集編1 -山梨県甲府地域(その1)-

 

オオクワガタトラッキング採集編2 -山梨県甲府地域(その2)-

 

 

【kindle本が出ました】

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

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