オオクワガタから学ぶ夫婦観

オオクワガタから学ぶ夫婦観

 

 

オオクワガタにはまる

 

家族と盆踊りへ行った時、東京音頭を踊っている間に家内がカブトムシのメスをいつの間にか息子に買っていました。金魚を入れるビニール袋に入っているメスを見てオスは?と聞くと売り切れたとのことでした。

家に帰ってから、息子がオスを見たいと図鑑を見ながら言うので、よし、写真にあるようなクヌギの木の樹液にカミキリムシ、カブトムシ、クワガタ、蛾が群がっている本物を見せてあげようと、息子のために場所探しを始めました。

埼玉の奥にまさしく写真通りの所を見つけ、家族で採集をしたり、クワガタを近所の子供にもあげたりしているうちに、自分に火が付きました。

そして、一つだけ子供の時から見たことのない「オオクワガタ」に魅かれていくことになります。

この時から、福島の山奥や佐賀のクリーク、熊本のクヌギ林、山梨ワイナリーの近くなどに出かけることになります。

 

 

オオクワガタをゲット?する

 

3年間採集にいっても獲れない時期が続き、流石オオクワガタと思いながら今度こそはと採集へ出陣していました。

車を置いて1時間近くけもの道を歩いて見つけた山奥の採集場所へ向かいながら、今夜は初ゲツトと思っていたら、夜中の2時に一人の採集者が先着していました。

遠くから、懐中電灯の動きを見ていると何かを発見して獲物を得て興奮しているのがよくわかりました。

「どうですか」と尋ねると、「こんなのがいました」と嬉しそうにオオクワガタのメスをみせてくれました。

オオクワガタのメスは、黒の光沢が強く背中に点刻がある独特の美しさがあります。その場所で1時間ほど雑談しているうちに、自分が来なければあなたが今夜採集できたと思うので、育てているオオクワでよければくれるということになりました。

よくぞあの山奥のブッシュの中のクヌギの大木で夜中に人に会ったなと思います。

 

 

夫婦の見本となるオオクワガタ

 

1週間もするとオオクワガタのペアが送られてきました。

今年生まれた新成虫は、越冬して次の年の5月頃から産卵を始めます。ペアで飼育ケースに入れているとゼリーを食べているメスにピタッとオスが近くで守っています。

メスに触れようとすると攻撃をします。見ていた家内が、「オオクワガタのようにいつも私を守ってね」と言います。

冬になると木の下に潜って越冬します。木をどけるとその下にオスとメスがピッタリ寄り添って静かに越冬しています。それを見た家内が「仲の良い夫婦の見本ね」と言います。

ゴールデンウィークが終わるころ交尾をしてゼリーを毎日1つ食べるようになると産卵が始まります。木に穴をあけ、1つ卵を産んでは埋め戻しをしながら産卵をしていきます。1個産卵するのに2時間かかります。

 

 

オオクワガタのメスから夫婦の怖さを知る

 

来年多くのオオクワガタがほしいので、タンパク質を食べさせると卵の量が増えると聞いて、さっそくカブトムシの蛹をあげました。

その夜から、ガタガタ、ガーン、ガリガリ、ドカーンと飼育ケース内で興奮して暴れたり、走りまわっているような大きな音がします。

中を見てみると、メスがカブトムシの蛹を咥えてエキスを吸いながら走り回っている姿でした。かなりの獰猛さです。タンパク質を得た後、また産卵をします。

産卵の終了に近い、8月の下旬に衝撃的なシーンを見ることになります。

オオクワガタのオスが足の根元から6本全て切られて動けない状態になっていて、もがいているオスに噛みついているメスがタンパク質を摂取するためオスの体液を吸っている状況です。

これを見た家内が、「大事にしてくれないとこうなるのよ」と言いました。私は、あんなにメスを大事にしていたのにこれ以上どうすればいいのかと目の前の状況と家内の言葉を聞いて人生、夫婦について考えることをオオクワガタから学びました。

 

 
 

【kindle本が発刊されました】

 

 

天然オオクワガタを求めて-山梨県韮崎一帯オオクワガタ採集記-
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かつてのオオクワガタ有名産地、山梨県韮崎一帯で天然のオオクワガタを求めた採集記が完成しました。本書は、「1年を通じた採集記」、「採集幼虫のその後」、そして、「20年前同じ場所で体験した採集記録(加筆)」の3部で構成されています。

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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