パパママ世代の地震や災害発生時のリスクを改善する方法

パパママ世代の地震や災害発生時のリスクを改善する方法

 

 

パパママ世代の災害発生時の心配

 

小さいお子さんを育てながら働いているパパママは、毎日大忙しです。災害対応について、パパママ世代と話をすると、「災害時のリスクを感じながら生活している」ことがわかります。
昼間職場にいて家にいない時に災害が発生した時、家族、小さい子供さんをどのように守るか切実な問題となります。

東日本大震災の教訓から、大きな地震が発生した場合、首都圏では、企業内備蓄をして帰宅困難者の移動を抑制する施策が進んでいるため、職場からすぐには帰れない状態になります。

交通機関がマヒをしたり、橋の通行ができなくなると、すぐに子供さんを迎えに行くことが難しくなります。
ライフラインがダウンし、スマホが通じにくい状態の時、連絡が難しくなります。
両親ともに働いている場合又は、パパママどちらかが働いている場合でも、「子供の安全は誰ず確保してくれるのか」、「自分達は何処で合流するか」、「子供さんを引き取りができない場合どうするのか」、切実な問題となります。

 

 

漠然とした思いは形にする

 

直下型地震で生き延びるには

 

 

「誰かが助けてくれるだろう、市町村などの行政が助けてくれるだろう」と漠然と思っていても、自分の家には、保育園と小学校に通っている子供がいて、何処の保育園にいるのか、何処の小学校にいるのか、お父さんは何処へ働きに行っているのか、家族以外の人はわかりません。

助ける側に情報が伝わっていると、安否確認や避難所での安全確保や家にいる子供さんの面倒をみるような、災害時の安全確保が可能になります。しかし、情報が家族限りの場合、災害時の安全確保は、難しくなります。
助ける側が、どこで何をしたらいいか、日頃からの顔の見える関係もなく、誰だかわからないからです。

もう一つ、「正常性のバイアス」がはたらき、災害時のリスクに如何に向き合うか考えないようになります。
正常性のバイアスとは、今まで家族が困るような大きな災害が起こったことがないじゃないか、これからも大きな災害の起こる可能性は極めて低く大丈夫であろう、というものです。
ある面、厳しい状態でも精神がへこたれず持ちこたえるプラスの機能ですが、災害への備えという観点では、マイナスに作用します。

 

 

町会や自治会の悩み、如何に安全を確保するか

 

では、視点を変えて、町会や自治会は、どう考えているのでしょうか。
町会や自治会の人達は、災害時、地域の人の安否確認や避難誘導、避難所生活の運営などを行い、町会・自治会の人達の安全を確保しようと考えて活動を続けています。

困っていることは、パパママ世代や働き世代の若い人たちとの連携ができないことです。
どうすれば、パパママ世代と接点を持つことができるか、顔の見える関係を作れるか、お子さんたちをどのように助けたらいいか、考えているのですが、実態が進まない状況です。
更に、町会や自治会へ入ってもらえないので若い世代の状況がわからないところと、あまりにも町会費を払っていない人が多くなると、経費的に町会費で購入した物資を払ってない人へ配ることが難しくなります。

町会や自治会は、災害対応を確実に行うため、パパママ世代や働き世代との連携を求めているのです。

 

 

町会・自治会に入ることによって地域力発揮

 

町会・自治会に入ると、電灯の維持やゴミ捨て場の掃除などの当番が回ってきたり、町会費を払わなければなりません。

このため、若い世代は、町会や自治会へ入らない傾向があります。

災害時のリスクを回避することができるものと捉えてはいかがでしょうか。
町会に入り、近くの人や防災リーダーの役割を持つ人へ子供の状況や、災害時すぐには帰れない家の事情、家族の集合場所を優先順位3番ぐらいまでを伝えておくことによって、災害発生時のリスクを地域の人の協力を得て回避することができます。

自分達の命を守ることを「自助」といい、地域の人が助け合うことを「共助」といいます。
大きな災害という敵に対して、地域、行政、企業一丸となって戦わなければ克服することはできません。
共助の力を活用するためには、町会・自治会に加入することが大切です。加入することによって、顔の見える関係が進みます。
町会費も、災害発生時の掛け捨ての保険費用だと思えば大変リーズナブルなものと捉えることができます。

町会や自治会にとって、町会費を払っていない人へ町会の災害用備蓄を使うことは、町会の人は納得するのか、連絡が取れない働き世代や、接点を持ちにくいパパママ世代との連携が進みます。

町会や自治会に加入することによって、パパママ世代と町会や自治会、地域が一体となった災害対応を進めることが可能となります。

将来を担う子供さんは地域の宝物として、平常時から災害時までシームレスに見守り、安全を確保していくことが大切だと思います。

 

 

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