息子からのプレゼントされたオオクワガタ能勢YG血統の成虫1ペアと幼虫4頭を見ながら満足そうにしていると、「これで飼育が楽しくなるでしょう」と言われ、来年が楽しみなことを伝えた後、オオクワガタの飼育は、結果が出るまで1年かかり、飼育環境を菌糸からマットにするので、2年~3年かかること、更に幼虫は当たりハズレや羽化後成熟に必要な時間を考えると、子が取れるまで結構な期間が必要になる話をしました。
そして、種親を複数以上保有できれば、自分の好きな系統が作れることを話しました。
息子たちは、フーンそうなんだという感じで聞いましたが、「あと何ペアいればいい」というので、「違う系統を2ペアあれば系統を整理し、新しい飼育環境にすることができるよ」と答えると、「そうなんだ」といって自分の部屋に戻っていきました。
1週間後息子から「ヤフオクで能勢YGのオオクワガタのオスとメス2匹ずつとれたよ。近いうちに来るから」とラインで連絡が入りました。
「大きさは」と確認すると、「オス84㎜以上、メス54㎜以上」と返ってきました。
今迄のマット飼育の結果から、菌糸ビン飼育で作れる成虫よりも2㎜大きさが出ないのがわかっています。
83㎜~84㎜の種親ならば、マット飼育で80㎜以上のオスを出せるのではないかと思います。
モチベーションが上がります。
数日後、およそ自然では生き抜いていけないような、巨大で分厚いオオクワガタたちがやってきました。
83㎜以上のオスや54㎜以上の大きさのメスは、見ていて飽きません。やはり、大きさは形を凌駕する魅力があります。
累代飼育によって、多くの巨大オオクワガタが作出できたら、さぞ壮観な状態になると思います。
同じ系統を10年以上続けていて一定の成果が得れているので、能勢YG血統を中心とした飼育へ移行するため、血統を整理することにしました。
息子の突然のプレゼントによって、オオクワガタ飼育は、大きな転換期を迎えることになりました。
来年はかなりの量を飼育することになりそうです。
菌糸に慣れているオオクワガタの体内バクテリアが、マット飼育へ順応するのにどの程度かかるか。久し振りにチャレンジすることにしました。
今迄のデータでは、
切り替えた次の年は、大きさは出ず、幼虫が多くとれる。
2年目になると形が整い始め、少し大きさが乗ってきます。
3年目に大型が出るようになります。
能勢YG血統では、どのような状態になるか、本腰を入れてチャレンジをしていきたいと考えています。
【次のブログも参考にお楽しみ下さい】
オオクワガタデータ飼育 -飼育に与える温度の影響と温度管理-
オオクワガタデータ飼育 -系統の重要性と楽しみ方-
オオクワガタを通常よりも1㎜から2㎜大型にする新聞紙を使った飼育方法
【kindle本が発刊されました】
天然オオクワガタを求めて-山梨県韮崎一帯オオクワガタ採集記-
かつてのオオクワガタ有名産地、山梨県韮崎一帯で天然のオオクワガタを求めた採集記が完成しました。本書は、「1年を通じた採集記」、「採集幼虫のその後」、そして、「20年前同じ場所で体験した採集記録(加筆)」の3部で構成されています。
【kindle本が出ました】
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。
そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。
息子さんが粋ですね。
話は変わりますが、メスの早期羽化だけをさせる環境させるなら、大掛かりな温度管理環境はいらないかもしれません。
自分の試した感じでは、大きめのBOXの底にピタリ適温をいれると、春~初夏ぐらいの時期で28℃~30℃ぐらいにはなっていました。
もちろん箱の大きさ・気密性、外気温、熱源のワット数などに依存しますが、ホームセンターで売られている、適度なサイズの発砲野菜BOXに適切なワット数のピタリ適温をいれると、おおむね任意の温度がでるのではないかと思われます。
このBOXにメスを入れておけば、たぶん早期羽化はできそうです。 問題は、電気代ですね。
メスの早期羽化については、本気で進めようと考えています。
メスの幼虫が2本目で10g後半が出たら、大型を狙える良い感じのメスが手に入る可能性が高いですね。
情報提供ありがとうございます。
お久しぶりです。 こちらの近況ですが、3月に入ってから、期待できないオス幼虫をぴたり適温ヒーターを設置した小ボックス入れて27~28℃ぐらいで加温しました。
そしたら、さっきみてみたらほぼ全てが蛹化しておりました。あっというまに蛹化して少しビックリです。冬季低温キープからの一気に高温にしたのが良かったのかもしれません。すでに蛹化するだけ十分に成熟していたというのもあると思います。
自分は能勢YGではないですが、この感じだと他産地でも羽化時期をある程度コントロールできそうな手ごたえです。期待できない個体はどんどん蛹化させようかとも検討中です。
コメントありがとうございます。
温度管理の効果てきめんですね。
早期羽化も今年多くの幼虫がとれたら、試験的にやってみたくなりますね。
現在21℃で管理しています。メスの一部が蛹室を作り始めています。
いつものペースで、羽化へ向かっている状況です。
今年、阿古谷産で80㎜、52㎜オーバーをマットで出したいと思います。
この感じですと、早期羽化は他産地でもいけると思います。能勢YGだと初期の体重の乗りがよいので早期羽化と相性良く、早期でもそこそこ満足なサイズを得られると思います。
他産地だとどうなのかわからないところです。
しかしながら、若くてフレッシュ&ヘルシーなメスから大型が出ると言われてるので、やる価値はあると思います。メスだけなら設備投資も非常に安上がりですしデメリットはほとんどないと思います。
オオクワはオス80ミリメス50ミリの大型でも羽化後90日~120日ぐらいで産卵可能という話があります。羽化後もやや高温ぎみで管理すると成熟は早まると思われます。メスは想像よりもっと早いかもしれません。ビークワの談話では、ゼリーをしっかり食べだしたらともうOKと言ってる人もいました。オスは大型になるほどやや時間がかかるそうです。種オスをもっていれば、オスの時期は気にする必要はないと思いますが。
興味深い情報ありがとうございます。
新しい分野にチャレンジするのは、ワクワク感があって楽しいですね。
いつもありがとうございます。
羽化時期をコントロールできるようになるとすれば、通常よりちょっと早め羽化させるか、早期させるか、など色々選択が増えると思いますね。
今回、自分は通常よりちょっと早めの羽化をさせる事にしたので、現在幼虫をどんどん高温にさらしています。通常だと5~6月羽化でしょうが、たぶん3月末~4月羽化になると思われます。 すこし後悔な点は、もっとはやめにやっておけば、今年早期羽化メスからブリードが試せたなとっています。
一般的な早期羽化は、2本目投入後(著作の飼育法でいえば10月ごろ)から加温して、年内か翌年にかけて羽化させるというものですが、加温の時期をずらしてもいいようなという感触を得ました。
2本目が食べ終わる頃の11月、または3本目投入の12月に加温して2月頃までに羽化させれば、翌年の5月のブリードに間にギリギリ合うかもしれません。 要は、翌年のブリードに間に合えばいいわけなので、
3月までに羽化させれば5月産卵は無理でも、6月産卵はいけるかもしれません。いまはそれをやろうと計画してます。
失敗や成功を含め、次の年につながる飼育への姿勢、素晴らしいと思います。
毎回新たな視点や知識を学んでいます。
今年は、多量の幼虫を管理しようと計画していますので、スペースを確保できたら、やってみたいと思います。
経過報告です。 幼虫を順次にボックスに入れ加温しているうちに、数匹ですが落ちました。蛹室は作りましたが前蛹中に真っ黒くなってしまいました。
原因はいくつか考えられます。まず、せまいボックスにビンを詰めすぎたので空気の循環がわるく酸素不足になったかもしれません。ヒーターとビンの距離も近かったかもです。熱のあたる側が熱くなっていたので、高温+酸素不足になったのかもしれません。
たぶん、ボックスの内部空間は余裕をもったほうが上手くいく感じがします。
あと、冬季低温からの急激に30℃近くにあげたので、幼虫がビックリして対応できなかったのかもしれません。不自然な上げかたが、合ってなかったもという疑いもあります。
上手やればおおむね問題はない手法だと思いますが、自然に蛹させるより死亡率はほんの少し高い?のかもしれません。 しかしそれで落ちるような個体は弱いのでは思います、健康で強い個体はその状況でも羽化してくると思います。
やはり空気の循環は大切なのですね。
重要な部分だと考えています。
温度の上昇の仕方や瓶の密集度、ヒーターの置き方など、どうすればいいかイメージできる
実験レポートありがとうございます。
先週、山梨県甲府・韮崎一帯へ採集に行きました。
ブログに掲載しようと思います。
2本目(秋から)の早期羽化なら、夏を経験してるので一気に30℃近くにしても大丈夫だと思います。 今回は冬の低温からの急激すぎる温度にさらしたので慣れてなかったかもしれません。それでも8~9割の幼虫が平然としてますので、急すぎる温度変化が原因かはわかりません。
ビンの配置、熱源の配置、熱のこもり方・あたり方、空気循環などが原因かもしれません。
ピタリ適温は自動で温度調整するセンサーがついていますが、そのままだと温度が高くなりすぎるためサーモスタットを間に付ける人もいるようです。熱が均等になるようにファンなどもあったほうがベストかもしれませんが、そこまでいくとボックスも大きめになりなんだかんだで大掛かりになってしまい、低コストお手軽飼育からだんだん離れてしまうような気がします。本格的な温室導入よりは安いと思いますが。
お手頃なかたちで早期羽化メスを作出するには、当初少ない量で始めた方が
色々データがとれそうですね。
あまり期待できない幼虫でチャレンジしながらコツを掴むのもいいかなと感じます。
今年は、初めての能勢YG血統飼育なのでオーソドックスにやってもいいかなとも考
えています。
いつもの倍以上の幼虫を飼育してデータを整理する予定なので飼育スペースとの兼
ね合いもありそうです。
情報提供して頂き、飼育イメージが出来上がりました。
いつもありがとうございます。
たぶん、少ない量でやるほうが失敗しないと思います。一度にやろうとせず蛹化したらまたは羽化したら次グループに入れ替える、みたいな感じがいいかもしれません。このデメリットは最初投入グループとそれ以降グループの羽化時期が1ヶ月~ずれてしまう事ですが、失敗はすくないと思います。
今回、自分は数と羽化時期をそろえようとして欲張って詰めすぎましたところ、こういう結果になりました。
「翌年のブリード用に最低2~3匹とれればいいな」、ぐらいの謙虚な感覚が、低コストお手軽飼育をするにはいいかもしれませんね。
あまり期待できない幼虫からはじめて様子をみるのはよい方法だと思います。
設備は大きいほど(投資するほど)リターンも大きく失敗もすくないと思います。 際限がないので、「どこまでやるか」という事になるんでしょうね。
またまたすいません。経過報告です。
あれからもしやと思い、ボックス内の温度計センサーの位置を変えてみたところ、なんと34℃超にもなっている事がわかりました。最初に貼り付けた位置が28℃前後だったので大丈夫だろうと思って油断していました。位置よっては熱がこもりとても高温になっているようです。幼虫が落ちた原因はこれで間違いないです。
この解決方法は、ぴたり適温センサーに頼らずにサーモスタットを付けるのが最善と思われます。ぴたり適温だけでは危険です。サーモスタットをつけないとすれば、ボックスを大きくする、ヒーターとビンの距離を十分にとる、ファンを付けて熱の滞留を無くす、などが考えられます。
落ちた原因は高温になりすぎだったことなので、ここさえクリアすれば多少無理して詰め込んでも大丈夫のような気がします。逆にこの高温に耐えて蛹化したオオクワの生命力には関心しますね、本当にタフな虫だと思います。
あと、自然蛹化グループのほうもボチボチ蛹になり始めました。結果が楽しみです。
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