議論に強くなる会話術、先読みする頭脳の作り方

議論に強くなる会話術、先読みする頭脳の作り方

 

 

会議で何も話せずに困っていませんか?

 

会議では、自分の案や意見を説明をしたり、相手の反応に対して更に詳しくポイントのついた説明をしたり、反対意見には反論します。会議で何も発言しない人間は会議に出る資格がないと言われるようなシビアな会議もあります。

自分も相手に反論しようと考えていたら、更に反対意見をたたみ込まれて、分水嶺の戦いに敗れてしまい、もう少しで成立する議題が継続審議になった悔しい経験があります。

話をしようとしていると次の会話に移ってしまって話すタイミングを外してしまったという経験があると思います。

また、人が話しているところに、スッと入ってきて話題をとっていってしまう。なんでこんなタイミングで、話もちゃんと聞いていて、全然違うことを言わないで上手く会話を続けてしまう。

どうしてできるのか、不思議だと思いませんか。

 

 

自分の持ち出し案通らず、会議で連敗続き

 

会議は、多い時2回~3回/日あり、他の部門の会議に参加したり、自分の作成した案を会議にかけて予算を獲得したり、制度を作ったりします。

会議で扱う内容は幅広く、時に深く、知識と経験、そして人を説得させる話術、議論の強さが重要です。

議論が得意ではない自分は、自分の持ち出し案の説明から噛んでしまい、話がうまく伝わらなかったり、会話についていけない場面に直面し、連戦連敗の日々が続きました。

先輩が、何時になったら、お前の持ち出し案が通るのかな~と応援されながら部屋を出発し、撃沈して下を向いて部屋に戻り、午後また出陣し大破して帰る繰り返しです。たまに小破程度に済むと小さな喜びを感じました。

 

 

まず、言葉のキャッチボールから

 

流石に、「このままではまずいなー。何とかしないとならないぞ」と考えるようになり、会話に関する本を買って読んだりしてみましたが、響くものがないばかりか効果もなく、このままで大丈夫だろうかと思うようになってきました。

信頼できる先輩に相談してみるのがいいかなと思い、正直に現在の状況と知恵熱まで出ている状態と焦る気持ちを話したところ、「そりゃそうだよ。君よりも経験と知識が豊富なんだから、君が何度勝負しても勝てないよ」そして、「話をして勝とうとしていることが無理なんだよ。キャッチボールも上手くできないのに、プロの試合に出てヒットを打とうとしているから撃沈するんだよ。まず、会話のキャッチボールができないとね」と話してくれました。

「あのー、キャッチポールもなんですが、会話についていけないんですが」というと、「これやったら」と独特の方法を教えてくれました。

 

 

「話しながら同時に他の人の話を聞く」技術を磨く

 

「喋れるようにするには、頭のちょっとした動きの修正とトレーニングが必要なんだ」、 「注意点は、できるまでやらないとダメだよ」と言い、「NHKの7時のニュースがあるだろ、あれはねー、1分間に喋る文字が決まっていて、一つのニュースが終わると、一拍おいて次のニュースを読むようになってるんだ。一拍おくタイミングというか間合いに、君のそのニュースに関する感想を言うように毎日トレーニングすることだ」ということを教えてくれました。

やっぱりこの先輩は只者ではないなと思っていると。 

「最初は、たぶん短い間隔なので言葉を入れられないだろうけど、アッとか、ウッとか言っているうちに、そう思う、とか言えるようになるよ」

これを続けていくうちに、少し言葉を入れられるようになったら、次どうどうするか、という話になりました。

「感想を言っている間に、次のニュースを読み始めても話し続けながら、次の話をちゃんと聞いていて、ニュースが読み終わったら、また自分の意見を話しながら、次のニュースも聞くという二つの事を頭の中で対応できるようにしながら喋りも加えられるということを繰り返すトレーニングするんだ」と。

凄い人だなと思うとともに、できるのかなと思いました。

 

 

テレビとの会話と成長の実感

 

次の日からチャレンジです。「アッ」も言えないし、言おうとするとニュースの内容を聞くということが疎かになってしまうことの繰り返しの日々が続きます。

家族は、テレビと必死で会話している姿を見て、「何か辛いことでもあるの」と言っていましたが、トレーニングをしていることを理解すると「テレビとの会話は何時になったら終わるのかしらねー」、「毎日、ずーと帰ってきたらテレビとペラペラ話しているなんて、人には言えないわねー」と言いながらも少しずつ話せるのを見とどけてくれ、応援してくれました。

人間というのは、慣れというか、適用力というのがあって、「そうだ」とか、「反対」とか言っているうちに、自分の考えを話せるようになりました。でも、そうすると次のニュースを聞きとれず飛ばしてしまい、立て直そうとすると喋りも聞くのも崩れてしまうようなことを繰り返してしまいます。

半年続けていると、自分が話している時に、アナウンサーの話を聞いて反応できるようになりました。自分では気がつかないうちに、上手く会議に参加できるようになりました。というより、会議が好きになっていました。

次は、心に注がれる言葉を話せるようにしたいと考えています。

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成

 

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る

 

 

 

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談

 

 

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

関連記事紹介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です