早く伸びるのがいいのか、成長が遅いタイプはどうなのか?

早く伸びるのがいいのか、成長が遅いタイプはどうなのか?

 

 

成長の早いタイプは未来を切り開く

 

インストラクターから学んだガンハンドリングを40連隊内に普及するための要員を養成して、短期間に全員ができる態勢を進めました。普及する教官となるメンバーは、インストラクターの教えを短時間に自分のものにしている隊員がほとんど選考されました。

彼らは、毎日インストラクターから学んだ内容をノートにまとめ、疲れていても自然にできるほど練習を積む努力をしています。モチベーションが高く前向きなメンバーです。教官要員が、各中隊に散って隊員へどんどん高いレベルの内容を伝えていきました。

 

 

3ヶ月後に訪れたインストラクターからの言葉

 

インストラクターがウォーミグアップで銃の取り扱いを見た瞬間、短期間に多くの隊員へ正確にガンハンドリングが伝わったと、とても喜んでくれました。

そして、教官要員には、インストラクターが来るまでに進めておく次のガンハンドリングの技術が伝授されていました。

インストラクターから「futamiryu、素早くガンハンドリンクをものにしているメンバーは、技術も戦闘スピリッツも申し分ありません。ガンハンドリングを広げる段階は成功です。次は、より高いレベルへ如何に隊員を成長させるかです」と言われました。

 

 

同じ努力をしても芽の出ない人間をどうするか

 

「これから、我慢強く隊員を見守ってほしいんです」と切り出し、どういう意味なのかわからなかったので聞いてみると、現在、勘どころがよく基本性能の高いタイプが早く成長して教官となって活躍をしている状態であるが、早く成長するタイプは、後半の伸びが悪いパターンが多いので、成長を持続させていく工夫が必要であること。

反対に、吸収度は高いが定着が遅く現時点で全く芽が出ていない不器用なタイプが、半年を過ぎると急激に力を付けてきて、更に急速度に成長し、中心人物になっていく、将来のカギを握るタイプがいるので長い視点で人材を育ててもらいたいということでした。

 

 

切り開いた道を拡大していくタイプ

 

後半から急激に成長するタイプは、不器用なので身に着くまで時間がかかってしまい、上手くできるまで何度もできるまで小さなコツを積み上げて技術を向上させているので基礎ができています。すぐに成長した急作りの基礎と違い、しっかりと地中奥まで杭を打ち込んだ広くぶ厚い基礎ができ上っているので、その土台には高い建物を建てることができます。後半伸びるのは、この基礎に高層ビルが建設されていくからです。

また、練習を積み上げてきた人間は多くの失敗と心の葛藤を経験しているので、上手くいかなかったり、成長が止まって苦しんでいるメンバーにドンピシゃのアドバイスができます。そして、分かりやすい説明とともに、積み上げてきた小さなコツを基礎のしっかりし安定した動作を見せて伝授できます。

後半伸びるタイプは、器用で性能のよいタイプが切り込んで開いた道を4車線の舗装道路にする働きをします。

 

 

教育者の成長は被教育者の成長と正比例

 

基礎のしっかりした後半伸びるタイプは、性能の高いメンバーに更なる努力をするモチベーションを与え彼らが協力していくことにより、教官要員も引き続き急成長していきます。高い能力を追い求める教官が行う教育は、被教育者である隊員の成長に直接影響し、戦闘技術の急激な底上げと次期教官要員を多数輩出するサイクルが発生します。

 

 

インストラクターの言葉

 

半年後訪れたインストラクターが「やはり後半伸びるタイプが多数出てきましたね。こんな環境にあるところは必ず強くなりますよ」と嬉しそうに話してくれました。

訓練終了後部隊を離れる時、「プロは何時如何なる時でも20回同じことをやれといわれても100%できる基礎ができていなければなりません。更に高度の応用編を追求する早道は基礎を徹底的に各人が自らやるようにすることです。これが当たり前になるとハードルは簡単にクリアできるようになりますよ」

次に進むべき道を示してもらったなと嬉しくなりました。

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
です。

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ若い隊員が成長していく姿には、若い人達や人材育成に関する多くのヒントがあると思います。

人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。

読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめり込む姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

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