伝説の男 -黒崎健時-

伝説の男 -黒崎健時-

 

 

前向きで倒れるチャレンジ

 

私は、新たなものへチャレンジするのが好きで、若い時から、格闘技や仕事、趣味とあらゆる面において新たなことにチャレンジしたり、戦いを挑んだり、開拓をしていました。当然自分の力以上の事へ戦いを挑んでいるので、10戦10敗良くて、9敗1分の状態でした。

チャレンジする姿勢は、自分のいる位置から一歩も下がらずに、真っ向から勝負するスタイルを貫きました。

結果は、力及ばず叩きのめされますが、背中を向けて逃げたりせず、やられる時は前のめりに倒れるようなチャレンジの連続です。

このような姿勢は、一人の男の影響を受けたのがきっかけでした。

 

 

黒崎健時から学ぶ

 

空手家で後にキックボクシングジムの目白ジムを立ち上げ、門外不出のムエタイのライト級王座をタイのホームでノックアウト勝ちをして日本へ初めて持ち帰った藤原を育てた人物です。

この門外不出のベルトを取り戻すために、タイから多くのムエタイの刺客が日本へ送り込まれましたが、黒崎と厳しい稽古を積んで王座を死守しました。

黒崎は、絶版になってしまいましたが、「必死の力・必死の心」という本を書いております。この本から黒崎の凄みのある生き様を知り心を動かされました。

 

必死の力・必死の心―闘いの根源から若者たちへのメッセージ!
必死の力・必死の心―闘いの根源から若者たちへのメッセージ!

 

 

 

並外れた精神力

 

黒崎は、朝師範から巻き藁を突いておきなさいと言われ、師範が外出して夕方帰ってくると道場に血の匂いが漂っているので見てみると、黒崎が朝から夕方まで一本も手を抜かず突きして拳の皮がめくれ骨が出る寸前まで続けているので、師範が何故ここまでやると聞くと、師範から止めと言われないからですと答えます。

上段への足の振り上げをしているうちに体力限界となり気を失いながらも蹴り上げを続けていて、自分の振りあげた膝が顔に当たって、誰かから蹴られたと思って意識が戻り戦う構えをしたら、自分の足が当たっていたことに気が付くという逸話があります。

 

 

稽古への姿勢

 

黒崎は、1000本の力の入っていない突きをやるより、10本の全力で行う突きをしなければ、力が付かないと言います。稽古は一つも力を抜くことなく、自分の限界の全力でやらないならば、やらない方がいいとまで言います。

黒崎の考えは、「必死の力・必死の心」にあるように、必死の心を常に持って事に臨むことにより、心の強さで相手を上回ることで勝機が掴みとり、必死の力が身体から湧き上がるものだと捉えています。死を覚悟した心と行動はとてつもなく強いものであり、人間を成長させると考えています。

 

 

前のめりに倒れ込みながら絡め取る

 

必死の心と必死の力を出して、勝負をし、たとえ負けても前のめりで倒れながらも、前に進む強い心が、戦機、勝機を掴めるようになるポイントになると言います。

必死の心と力を出し前向きに倒れる姿勢は、次にクリアすべき事を知り、壁を乗り越えるヒントを掴んだり、こんなタイプは次やりたくないと相手に思わせたり、多くの事を絡め取ることができます。

負けても何かを絡め取り、自己の成長に結び付けていく生き方を黒崎健時は教えてくれました。

 

 

負けを認めない

 

黒崎は、負けましたと決して言いません。強烈な痛みも痛みとして感じないように精神をコントロールしてしまい、勝つか、気を失うか、試合がストップされるまで、戦い続けます。こんな男に20代の私は惚れました。

息子が小さい時に黒崎健時の事を話すと、お返しに「シャーも凄いことを言うよ。たとえ負けたとしても、負けを認めなければどおってことはないって言うよ」とアニメについて教えてくれたのを、黒崎の事を思い出すとこの時の会話も思い出します。

 
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【kindle本が出ました】

 

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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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