40歳以降、長所が縮小し短所が増大する方向へ行かない方法

40歳以降、長所が縮小し短所が増大する方向へ行かない方法

 

 

陸上幕僚監部の先輩の教え

 

 気を付けていないと43歳から今まで良かったところが減少し、悪いところが増幅していきます。注意していないと、一度悪い方向へ曲がり始めると、どんどん大きく曲がっていってしまいます。今まで優秀だった人や尊敬していた先輩に久しぶりに会ってみると驚くほど人間が変わっていたりします。
 六本木の防衛省の陸上幕僚監部で勤務している時に先輩が教えてくれました。

 43歳からは役職が上がり階級が上がっていきます。
部下は、本人の階級と役職に敬礼をしているのに、自分が偉くなったので頭を下げるのは当たり前だと勘違いをしたり、部下は自分の言うことをなんでも聞くのが当たり前という風に思ってしまうと、長所が減少し、一挙に短所が増幅していきます。

 「最初は小さなズレだったのが、一度曲がり始めると、大きく曲がっていって、おかしな方向に進んでしまうものなので気を付けるように」と話してくれました。

 

 

陸上幕僚監部の先輩の教えは本当だった

 

 先輩の話を聞いた時はそんなものかなと思った程度でした。しかし、思い出してみると若い時素晴らしい能力を発揮し、素晴らしい人柄の先輩と久しぶりに会ってみたら、人が変わったような感じになっていて、がっかりしたり、驚いたことが何度かありました 。

 中央にいる時は、人間勝負の時期であり、階級の高い人が多いため、謙虚にふるまいます。

 人間勝負の場で頑張りが評価され、階級も上がり、東京を離れて地方へで勤務するようになると、組織のナンバー3ナンバー2、そして指揮官として勤務することになります。
 
 中央とは環境が一気に変わり、組織を代表する職務につくようになります。すると、自分は偉くなったんだ、誰もが頭を下げる人物なんだと、注意していても勘違いが始まる可能性があります。

 

 

自己点検と謙虚な心

 

 折しも40歳の時地方に転勤になった時、素晴らしい先輩だと思っていた人が随分変わっていて、やはり現実は非情で怖いなと感じました。
 上級職になった時、この最初のインパクトある現実がなければ、自分も奢ってしまい、偉くなったと勘違いしていた可能性があったと思います。
 
 陸上幕僚監部の時代の先輩の教えはがなければ、と思うと怖くなります。

 毎日、自分を客観的に点検をしていないと、知らないうちに悪い方向へ軌道が徐々にずれていき、そのうち大きく曲がってしまい、人間自体が変わってしまう現実がありました。
 人生に対する正しい姿勢の必要性を強く感じるとともに、人生の厳しさが心に焼きつきました。

 常に、謙虚な気持ちを持つこと、人の話をよく聞くことが大切であると、曲がってしまった先輩を見て、反面教師とし学んだことを思い出します。

 40歳を過ぎた頃から、長所が小さくなり、短所が急激に大きくなるということを心に言い聞かせ 、日々の生活を気をつけました。

 

 

大切な人柄

 

 民間企業でも三十歳の半ばから後半になると、課長になり、四十歳を過ぎると部長職につきます。
 念願の役職について喜びも大きいと思いますが、ここに「あぐら」をかいていると大きな過ちを犯すことになります。

 謙虚な気持ちを持って、人の話をよく聞き、自己の能力を向上させることに務め、30代後半から小さなカーブに乗らないように、40を過ぎてからはさらに気をつけていないと、大きく曲がっていくカープに連れ去られてしまいます。

 特に、43歳になったら、謙虚さ、人柄の向上に努める必要があります。

 油断をしているとすぐにカーブに乗せられ一度乗ると大きく曲がりもう戻っては来れないということをを忘れないで日々を過ごすことが大切です。

 

 

 

【次のブログも参考にお楽しみ下さい】

 
間違いやすい「光」と「影」の関係
 
チャレンジするタイプは肯定派
 
圧倒的な努力をし、前向きに倒れても立ち上がり続ける生き様 - 見城徹 -
 
元米国陸軍大尉 飯柴氏から「40連隊に戦闘技術の負けはない」へのコメント
 

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談

 

 

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

関連記事紹介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です