どのような時に決心や決断を変更すればいいか、時期はいつか

どのような時に決心や決断を変更すればいいか、時期はいつか

 

 

どのような場合、決心を変更するか

 

事業を開始し、最初は調子が良かったものの、徐々に売り上げが振るわなくなり、さらなる投資を行い事業を続けるか、事業を中止し撤退するか、思い悩む時があります。
 大きな決断だけでなく、日常生活でも継続するか、止めるか迷うことも多々あります。
 戦闘においても、戦い続けるのか、戦いを止めて下がるか、決断が必要な場面が発生します。
「損害を受けながらもこの川の線まで到達できたのに、今止めてしまったら、今までの苦労が水の泡になってしまう」と戦闘を継続しようとする心と、「いや待て、我々の損害が積み上がってきているのに、敵はあまり被害を受けていないようだ、このまま続けたら自分たちがもたなくなる」戦闘を止め戦線を整理しようとする心が揺れ動きます。

 

 

決心・決断をした条件は崩れていないか

 

 どちらを選べばいいのか、部下に聞いても、両方の案の利点と欠点を答えるだけで、判断するのは指揮官であるため、その領域へ踏み込みません。

 攻撃をすると決心して始めた戦闘の状況が悪化し、決心を変えるか、そのまま変えないで継続するか判断をする時、どのように考えればいいでしょうか。
 
 陸上自衛隊では、決心をした条件が崩れたかどうかで判断すべきであると教えられます。

 決心した条件が、攻撃開始して3日後(H+3日)A河川の線まで進出ができること、H+4日まで兵力・装備の損耗は10%程度に抑えること、H+4日まで敵の増援が無いこと、H+4日まで行動地域内の上空の安全を確保できる航空優勢があることの4つであれば、この条件が崩れていないか確認します。

 

 

条件の判定をする時期が決心の時期

 

 4つの条件のうち、航空優勢がマストの条件であればこの条件が崩れていないか、損耗が11%ならばなんとか条件の幅の中に入っているのか、A河川の線までの進出がすでに難しくなっているのか、まだ可能なのか判定します。

 マストの条件が崩れている場合、即座に決心を変更します。
条件を設定した幅の中にギリギリ入っている場合、次にいつ条件の判定をするか決めます。

 次の条件の判定時期が、決心をする時期になります。

 

 

 

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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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