※本記事のアイキャッチ画像は、永田市郎様から頂いた画像を使用致しました。
インディアン(ネイティブ・アメリカン)の狩りの技術は、自然へ溶け込む「気配を消して獲物に近づく技術」、気配や違和感から獲物の兆候を感じ取り、匂いや足跡、地形の状態から「獲物を見つける技術」、足跡や痕跡を見つけながら獲物を追いかける「獲物を追跡する技術」、気配を消して獲物に近づき仕留める「獲物を倒す技術」があります。
狩りの技術は、戦闘に必要な要素が多く、生き残って任務を達成する力を得ることができると考えました。もう一つ、実戦において必ず存在し対処しにくい、物陰に潜んで情報を収集したり、狙撃をするスナイパーを先に発見し、仕留める力を持つ隊員の育成を進める必要があります。
スナイパーは、移動型地雷原ともいえます。スナイパーの存在する場所に入ると狙撃されます。スナイパーが存在する限り、狙撃地域に侵入したものが必ず倒されるので、地雷原と同じ脅威となります。更に、意思を持って自由に動き回り、先回りをしながら狙撃ポイントを設定するので、見えない地雷原が自分達の前に自由自在に構成される怖さがあります。
インディアンの狩りの技術(スカウト)は、潜伏している獲物であるスナイパーの存在を感じ取り、気配を消してスナイパーに接近し、倒すことができる戦闘技術です。
Doiが育てた7人に、訓練を続けていくうちに新たにスカウトとしてのセンスが花開いた7人と新隊員から選別したメンバーや異動者から選考したメンバー7名がスカウト訓練要員となっています。
スカウトの練成訓練は、「気配を消して獲物に近づく技術(ストーキング)」、「獲物を見つける技術」、「獲物を追跡する技術(トラッキング)」、「獲物を倒す技術」の各技術のレベルが合格ラインに達成するまで、鳥や虫の鳴き声や動き、毎日の足跡や木々の変化に関する基礎的なデータ取りから、徹底的に自然の中での基礎トレーニングを行います。
合格ラインに達すると、各種行動がまんべんなくできるようになるので、一人前となります。
一人前になると、個人個人の特長が出てきます。各種合格ラインに達している技術の中で、ストーキングが格段に上手いタイプや匂いから動物を見つける技術にたけているタイプというように、タイプ別に得意とする分野を身に付けていきます。
各種合格ラインに達成したメンバーは、数えるほどですが、スナイパーを回避しながら部隊を誘導することが可能になりました。
残りのメンバーも基礎トレーニングが終了しているので、危険を察知して部隊へ連絡する程度までは部隊に貢献できるようになってきました。
合格ラインのメンバーの特長を組み合わせて戦闘チームを作ることにより、運用単位はまだ少ないですが、潜伏しているスナイパーを見つけ出して狩り出せます。
合格ラインのメンバーを約30名作り上げると、各小隊に必ず1名以上はスカウト要員が配置できるので、前進する地域、宿営する地域の安全確保と危険察知が可能となります。必要な情報も収集できるようになり、部隊の生存率が格段に上がると考えました。
訓練を続けていくうちに、隊員全員がしっかりとしたスカウト訓練を行えば、「敵に見つからないで、敵を発見して倒す」ことができるようになり、更に隊員の生存率も高くなると考えました。
各中隊からも、スカウト訓練を中隊でも進めたいという希望が強く、連隊全員がスカウトの基礎レベルの教育訓練を実施する動きに変化していきました。
FTCでの戦いでは、このインディアンから学んだ狩りの技術が効力を発揮します。
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先住民の追跡術は凄いですよね。彼らの凄い所は凄まじいまでの観察眼。追跡の知識そのものは一週間もあれば身に付きますが、観察力は難しいです。年単位で訓練を重ねなければ、痕跡、もっと言えば偽装に気付くことが出来ませんからね。
全くその通りです。スカウトについて深く経験をされている素晴しいコメントありがとうございます。
このような人が存在することに、思わず嬉しくなりました。
また、コメントをお願い致します。
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