オオクワガタ能勢YG血統マット飼育で確認したオスの幼虫

オオクワガタ能勢YG血統マット飼育で確認したオスの幼虫

 

 

時期的で5グループに区分

 

 オオクワガタ能勢YG血統4種類を入手し、マット飼育を開始しました。能勢YG血統は初めて飼育する血統です。幼虫の数を増やし優良個体を得るため、普段はやらない各メス2回産卵させると、予想以上の幼虫を得ることができました。孵化の時期で区分してみると、5グループに分かれます。

 11月に2回目の大ビンエサ換えを行ったのは、孵化時期の一番遅い5グループの幼虫でした。あまりいいオスはいないのかと思っていましたが、30gの幼虫を1頭確認でき、メスも15gが出て予想以上のできかなと感じました。

 12月に入り、9月22日~23日にに2回目のエサ換えを行った幼虫の3回目の大ビンエサ換えを始めました。2回目のオスの幼虫の体重は、22g~23gが多く、このまま成長が止まる血統の傾向があると厳しい状態になります。9月下旬からは気温が低下してくるので、成長が止まってしまうのではないかと心配しながらのエサ換え開始です。

 

 

成長が継続する能勢YG血統

 

 10頭ほど22g~23gの表示ビンから幼虫を取り出してみると、身体の色は白色でまだ透明感がほんの少し残っている状態の幼虫がでてきました。まだクリーム色になっていないので成長が止まっていないことがわかります。
 体重は25gがほとんどでした。まあこんなものなのかな予想の範疇かなと思いながら、23.4gのコーヒービンから幼虫を取り出していると、かなりの大きさの幼虫がでてきました。木のスプーンに乗せようとしても大きいのでうまく乗らない程で、ずっしりしています。

体重を計ってみると30gジャストです。

 思わず家内を呼んで大型幼虫を見せてしまいました。「こんな大きい幼虫はじめてね」と藺生ほど大きさを感じる個体です。菌糸ビン飼育からマット飼育変更初年度でから、この大きさの幼虫が出るとは思っていなかったので大満足です。

 29gが1頭、27gが1頭さらに追加され、熟成状態にまだなっていないので、もう少し体重が乗るのではないかと期待が持てます。1月頃じわじわと体重が乗ってくると羽化を待つのが一段と楽しくなります。
  
 1グループは、数が多いのでまだ1/3程度しかエサ換えができていない状態なので、これからどこまで大型が出るか楽しみです。

 メスは、15gが2頭出て、14gが数頭出たのでメスもなかなか順調です。体色はクリーム色になり始めている幼虫が半分ほどいるので、あとはメス特有のじわじわ成長してくれると満足いく個体が得られるのではないかと思います。

 

 

バラツキが出るので来年も楽しみ

 

 幼虫は、4系統飼育しているので、まだ系統の特性をはっきりつかめていませんが、それぞれの系統とも、バラツキが出ているので、まだまだマット飼育での系統を固めていく楽しみがありそうです。また、まだマット飼育で成長する個体が出てくる可能性を感じました。

 まだ、かなりのエサ換えが残っているのでとても楽しみですが、師走でなかなか時間がとれない状態なので、11月にエサ換えした5グループは、オスとメスの大型以外はこのまま羽化までもっていこうかなと考えています。

 

 

ししとうの鉢の中から、幼虫5頭採集

 

 オオクワガタのエサ換えをする前に、ベランダで野菜の栽培をしている息子から「ちょっと来てほしいんだけど」と言うのでベランダに行ってみると、ししとうの収穫が終わり、土を入れ替えようとするとぼろぼろクワガタらしき幼虫が出てきた。と言います。

 幼虫のエサ換えの終了したマットを土に混ぜているので、もしかしたら、オオクワガタが残っていたのかもしれません。いつのマットを使ったか聞くと6月頃だと言います。ちょうど産卵木を埋め込んでいたマットの中に幼虫がいてもおかしくありません。

 幼虫を見るとかなり元気がなく、極度のエサ不足の小さい3令オオクワガタ幼虫間違いありませんでした。よくししとうの鉢の中で、エサがほとんどないところで毎日水をかけられながら生き続けたなと感心しました。かなり弱っているので、小さい幼虫を入れて育てるケースに移しました。
 産卵木埋め込みマットは、多くの幼虫がとれたのでいつもよりも確認が荒かったことを反省するのと、オオクワガタの凄い生命力を感じました。

 

 

 

【次のブログも参考にお楽しみ下さい】

 
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オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
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5 Comments

  1. 匿名希望

    こちらにもコメント失礼します。

    こちら2018年のオオクワ全頭の3本目への交換が終わりました。頭結果かいうと、全50数匹中のオス20数頭がほとんどが15グラム、最大17グラムが3匹、最低12~13グラムが3匹前後、とういう内容でした。残りメスは全頭9グラム前後。

    親WF1のわりにバラつきが無く同じような大きさとなってしまいました。

    オスの何割かを2本目を市販の大型羽化の実績のあるマットに変えてみましたところ、たいして大きくならず自作マットと成長率とほぼ変わりませんでした。このことから、自分の自作マットが市販マットとそこまで大差ないなという手ごたえと、エサの質よりも、やはり血統によるものがかなり大きいのかなと思わざるをえません。

    東北産なので、横幅なく細身の遺伝子だとすると、現体重からの予測値よりも全長サイズは出るかも?という気はします。しかし、今期やったオオクワは今後累代しても伸びしろがあるかどうか微妙なところです。撤退して、自分も能勢YGをやってみようかな?っていう気になっています。能勢YGのポテンシャルは驚きですね。

    スジブトでは2本目終わりで19グラム(ほぼ20グラムに迫る)が出まして、まぁまぁの手ごたえです。自作マットでオオクワと同じものを使いましたが、こんな適当で出るとは。スジブトでは20グラムが第一の壁で、25グラムいくとギネスに迫る世界なので、いまのやり方でも安定した飼育ができる手ごたえと、煮詰めることで向上できると思いました。

    1. futamiryu

      オオクワガタは、やはり血統がものをいいますので挑戦されたら新たな楽しみが増えるのではないかと思います。
      スジブトもやられていて、手広く楽しまれているなと感じます。

      今週末、山梨県韮崎市へ採集に行ったので、現在採集記を作成中です。

      最後のエサ換えがまだできないので、年末はかなりの量のエサ換えを気合を入れてやる予定です。

  2. 匿名希望

    回答ありがとうございます。

    とりあえずオオクワガタは今年も種親超えは確定です。今年は、あえて小型の親を選びました。自分の飼育技術の素の実力でどのぐらいいくかな?っていうのを確かめたかったという感じです。

    結果、小型の親とマット飼育という不利な条件からでもそこそこのサイズが安定して出せる、という確信がついてきました。ヒラタ系も得意になってきました。

    それと、やはり血統ですね。

    今後、どういう飼育をしていくか、色々考えています。

    1. futamiryu

      色々な価値がありますが、大型血統のオオクワガタは魅力があります。
      大きさは、美しさへも通じるからです。

      お財布と相談しながら、オオクワライフを楽しんで下さい。

  3. Pingback: 交尾後脱走したオオクワガタのメスはどこへ行くのかわかりました | 戦闘組織に学ぶ人材育成

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