オオクワガタ(能勢YG血統)マット飼育-平成31年最初の3令エサ換え-

オオクワガタ(能勢YG血統)マット飼育-平成31年最初の3令エサ換え-

 

 

今年最初のエサ換え

 

 オオクワガタ能勢YG血統の2回目の産卵で生まれ、その中でも孵化が一番遅いグループのエサ換えをすることにしました。あまり期待のできない幼虫のグループなので、このまま、羽化までもっていこうと考えていましたが、YG血統は、あまり期待ができないといっても、エサが不足している状態であること、雨が降らず湿度が低いせいか、マットの乾燥が思った以上に進んでいて、このまま羽化までもっていったら、マットがカラカラの状態になり、羽がデコボコの成虫になる恐れがあることから、急遽エサ換えを行うことにしました。

 そんなに大きい幼虫が出てくる可能性は低いのではないかと思うと、なかなかモチベーションが上がらりません。

 これ以上遅らせられないエサ換えの期限が近づいてきて、ようやくエンジンがかかり、正月明けにエサを作成し、10日程度の発酵で使用するような普段やらないエサ換えです。
 最終的にやろうと意欲が出てきたのは、オオクワガタと初めて出合い、飼育するだけで楽しいと感じ、20年以上オオクワガタと接することによって、人生を豊かにしてもらったことに、感謝をしなければならないと思ったからです。
 
 初めての血統がどのような成長をするか、エサ換えを始めてみるとのめり込んでいる自分がいました。

 

 

オスが思った以上に成長

 

 10月中旬のエサ換えの時に、23~24gのオスの幼虫がどんな感じで成長しているかが、データチェックも含め楽しみです。メスも15gを超えている幼虫のその後も期待大です。
 楽しみは後にしておこうと思い、最初はあまり期待が強くない、ほとんどの幼虫が縮んでしまう系統のメスのエサ換えから始めることにしました。
 13~14g前半の幼虫は、0.5~0.8gほど縮んでクリーム色になり始めていました。ちょっと残念でしたが、まあ、思った通りの結果なので、気持ちを切り替え次へ進むことにしました。
 今日は、風がなく日差しも温かく、ベランダでエサを詰めている時に汗が出てくるほどでした。極寒のエサ換えではなく、とても気持ちのいい感じなのでエサ換えが楽しく感じられます。

 「オスの幼虫いくか」とあまり期待のできない順にオスの幼虫のエサ換え開始です。まず、10月中旬のエサ換えでは21gの幼虫からです。
 25g程度になっていればいいかと思いながら、コーヒービンのマットを金属製の箸を使って掘り出していくと、あれデカいぞ、木のスプーンに乗せて計量しようとするとずしっときます。
 思わず30g級だなと思い期待が高まります。計量すると、29.8gです。能勢YG血統は、継続的に成長を続けながら体重を乗せていく凄い血統であることを実感しました。

 

 

あまり期待できないと思っていたが

 

 メスの13g台のエサ換えを始めると、0.3~0.6g体重が増えていて14g台に乗る幼虫もいて満足感が広がります。能勢YG血統を飼育するまで、1シーズンに1~2頭ほどしか出ない状態から、2ケタの頭数が14gを超えたからです。
 
 13.6gの幼虫を掘り出してみると、全体に太く、木のスプーンに乗せると思った以上にどっしり感があります。計量してみると、15.2gあります。今迄の系統では出たことのない15g級があまり期待できないグループからも出たので大満足です。

 もう一つ能勢YG血統を飼育して優れていると感じるのは、幼虫の死亡がほとんどなく、最終のエサ換えまで進む安定した血統であることです。

 次の楽しみは、初夏の羽化です。

 今迄の系統では、29g、28gの幼虫がいても全て羽化不全になっていました。毎年、羽化不全なく成虫になれるのは、27g台の幼虫でした。メスも羽化不全なく成虫になるのは、13.5gクラスが成虫になる状態でした。14g台は、ほとんどの幼虫が蛹化不全になりました。

 能勢YG血統の羽化の特徴がどのようなものか、どこまで大きさが出るか、今から楽しみです。

 

 

 

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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
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3 Comments

  1. 匿名希望

    こちらにもコメント失礼します。

    YGの成長持続力、すごいですね。一般的な血統では2本目以降からたいがい失速すると思うんですが、YGはそこからもうひと伸びありますね。

    マットの作成についてなんですが、発酵10日程度でも使用可能ですか? またその際の添加剤等はいつもと同じでしょうか?著作では2~3週間で使用可能という記述もあったと思いますが、最短は10日でも大丈夫ということでしょうか?(もちろん勧められるものではないとは思いますが)

    あと、こちらは早期羽化隊が加温開始から2週間を過ぎましたが、すべてに蛹室もみられず反応がイマイチです。

    どうやら早期羽化も産地や血統によって反応しやすい・しにくいがあるようです。YGは早期羽化の相性・反応がよく加温開始してはやければ10日前後で蛹室を作ってしまうこともあるようですが、久留米など他産地だと能勢YGより高い温度・長い期間が必要で、下手したら失敗もあるようです。

    YGはそういう面でも安定してると思われますね。 

    1. futamiryu

      いつもコメントありがとうございます。
      能勢YG血統は、飼育してみて優れた血統であることがわかります。
      成長が持続するところが凄いです。

      今迄限界だった体重のラインを簡単に大量に超えていく幼虫が出ました。

      このままだと乾燥しすぎてしまうのでやむなくエサ換えをしました。
      マット自体が加水しなくてもいい程度の湿気があり、発酵している状態だったのでいつもの添加剤を加えてマットを作成しました。

      気温の高い夏場だとビンが高温になってしまうので絶対にダメだと思いますが、この時期、発熱するような発行には至らないと考えました。
      どのような結果になるかわかりません。

      結果待ちとなります。

  2. 匿名希望

    ご無沙汰しております。加温してた幼虫が3月上旬ごろにすべて蛹なりました。加温開始からおよそ30日~40日ぐらいということになります。

    加温前にいったん15℃ぐらいまで落とし3週間ほど経験させた後、急激に27℃以上30℃以下ぐらいまであげましたが無事でした。(生存というところだけ見れば)

    細かい温度管理が難しかったのでこういう手段をとりましたが、あまり急激すぎると暴れが多くなったような気がしたので、よくないかもしれません。羽化後サイズや形状にどういった影響があるかも謎です。期待がもてる幼虫にはやはり自然な温度上昇が無難と思います。

    あと、予想外だったのは、メスが大型のがいそうだということです。3本目交換時10グラムあったので小型のオスだと思って期待してませんでしたが、蛹をみると他メスよりひとまわり大きなメスでした。ほとんどが7~8グラムでたまに9グラムが少数出る中で、10グラムをマークしたのはこのメスだけでした。

    データーを参照すると、10グラムから50ミリを狙える範囲に入るらしいですので、すこし期待しています。加温が早かったので予測データーより小さいかもしれませんけど。

    去年は10グラムUPのメスがでなかったですが45ミリアップはたくさん出ましたので、今年はたぶんそれよりは更新できたかなと思います。たいした血統でない親でマット飼育でこの結果はまずまずだと自分なりに納得しています。

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