小倉での元40連隊の集まりで原点に戻った連隊長時代「右腕だった男」

小倉での元40連隊の集まりで原点に戻った連隊長時代「右腕だった男」

 

 

連隊長時代「右腕だった男」

 

 連隊長時代、私の右腕となり、ともに強さを求めた男がいました。40連隊が更なる強さを求めてチャレンジをする時、重要な任務を遂行する時、必ずこの男とともに新たな戦いの世界へ足を踏み入れ、たとえ前のめりに倒れても、必ず立ち上がる時には何かを掴み取り、前に進めました。

 この男は、死なない男I、周りのメンバーの心に火をつける炎の塊のような男を始め、多くの人材も育成した第1中隊長の馬場3佐(当時)です。あれだけ40連隊を代表して踏ん張って牽引していた馬場3佐と40連隊とのかかわりが、私が連隊長を下番し関東に戻った以降、徐々にというよりも、急激に失われていったことがずーと気になっていました。

 理由は、聞かなくてもわかっていました。

 実戦に特化した訓練を本気モードで力の限り進めることに自分の存在価値と生きがいを感じていた男が、変化のないパターン訓練や見た目を気にする劇のような訓練をする環境になってしまい、いる価値がなくなってしまったからです。

 

 

馬場3佐との回路が再びつながる

 

 退職後、馬場3佐は、40連隊の集いにほとんど参加しません。仕事の都合もあったのかもしれません。多分、馬場(親しみを込めて馬場3佐を「馬場」と呼びます)は、自分はもう部隊と関係を持つことを止めようと思っていたと思います。

 しかし、人生は、もう一度関係を持つチャンスを与えてくれました。

 2018年の4月から勤務している会社の全国に展開している支店の一つが九州支店としてなんと、小倉にあるのです。普通ならば、博多だと思いますが、関係の深い小倉にあることから、小倉へ行く機会がぐっと増えました。

 同時に、Kindle本で40連隊シリーズを始め第2弾まで終了し、次の第3弾は馬場無くしては語れない内容になっている状態になっていました。
 そして、第4弾以降も馬場無くしては語ることはできません。

 40連隊シリーズを進めるには、馬場との接触が必要不可欠になったのです。

 

 

 

光の消えた目と言葉に右腕だった時の力が蘇る

 

 40連隊シリーズとして、これから発刊を予定しているKindle本の第3弾、第4弾、それ以降も、本の中心人物となって活躍している馬場を描く予定です。ともに歩んできたので当たり前といえば当たり前なのですが、再会する絶妙のタイミングだと感じました。

 40連隊シリーズを作成するため、馬場が現場で考えていたことや感じていたことを確認するため、連絡すると快く引き受けてくれました。
 本作成のための対談を彼の家ですることになり、話をしている時、当時の回顧録を原稿にまとめたものを手渡されました。

その時にわずかな変化を感じました。

 馬場の目にほんの少し光が戻っていたのです。しかし、声はまだまだ力がなく、戦いの場には戻っていない感じでした。

この時、わずかですが、間違いなく、馬場の心に灯がともったのです。

 年が明け、小倉で元40連隊の有志の集まった会合に珍しく、馬場が参加したのです。当時の話、現在の訓練内容など話が及ぶにつれ、馬場の心にこびりついていた錆がぼろぼろ取れていくのがわかりました。

 そして、馬場が口を開いたのです。

少し下向き加減にしながら上目使いでギロッと強い光を発しながら、当時の力強い口調でこう言いました。

「本気モードで限界に挑戦しない訓練はやっても無駄でしょう」

 馬場の心の錆がとれ、原点に戻った瞬間でした!

 それからは、気持ちよく言い切る馬場の言葉を聞きながら、また、奴と新しいチャレンジが始まるなと思うと嬉しくなりました。

馬場、待っていたよ。戻ってきたな。
 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
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【kindle本が出ました】

 

 

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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

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