『自衛隊最強の部隊へ-CQB・ガンハンドリング編』3月7日発刊されます

『自衛隊最強の部隊へ-CQB・ガンハンドリング編』3月7日発刊されます

 

 

世界標準の訓練と装備

 

 イラクへの自衛隊の派遣は、間違いなく陸上自衛隊に大きなインパクトを与えました。これまで実施していた訓練内容を変更する1つの転換点になったからです。イラク派遣までの陸上自衛隊の主要な訓練は、空砲を使用した演習場での戦闘訓練と射場で厳格な安全管理のもと行っていた実弾射撃でした。
 先人が、有事の際、この訓練をしていれば最低限戦うことができる、と厳しい国内の防衛環境の中で実施可能な訓練として作り出したものではないかと思います。
 当初は、実戦で戦うための最低限の訓練内容と設定していたものが、訓練内容が固定され長い月日繰り返されていくにつれ、いつの間にかこれができさえすれば十分に戦える訓練内容であるという認識ができていったのではないのでしょうか。
 1980年後半のアメリカの戦争映画や銃撃戦の場面では、自動小銃にスコープのようなものがついていたり、グリップやコンバットライトが銃に付けられたレールに固定され使用していました。兵士は、サングラスをかけるようにもなっていました。

 陸上自衛隊は、長年行ってきた訓練や300メートルの射距離での基本射撃を続けてきました。銃もスコープのようなものもライトも何もついていない、シンプルな状態のままです。陣地攻撃の訓練では、昔と変わらない突撃を行っていました。何か世界とかけ離れ、ガラパゴス化しているのではないかと感じるようになりました。

 

 

世界標準

 

 陸上自衛隊の訓練や装備が、世界標準に追い付いていないのではないかと大きな違和感を感じている時に、永田イチロー氏(イチローさん)は、40連隊に現れたのです。
 隊員が食い入るように見ているその先で、イチローさんが、銃の取り扱い、銃口管理、ガンハンドリング、室内での射撃要領を次々に披露していました。
 
 暗い室内での戦闘用のタクティカルライトの使用要領から始まり、銃をとられない動作、どのような高さでも射撃のできる姿勢、グラスの重要性、赤い点を目標に合わせて引き金を引けば命中するダットサイト(当初スコープと思っていましたもの)の威力と使用法など、世界標準の訓練内容、装備を目の前にして大きな驚きを受けました。

 この訓練を40連隊に広げて頂けるか聞いてみると、「もちろんです」と返ってきたのです。この日から、アメリカから来日して年間4回訓練を実施して頂くようになりました。
 遠いアメリカから来日して訓練を行っているイチローさんと話していると、「私の持っている戦闘技術を自衛隊に伝えることが私の愛国心です」と話されたのです。
 すっと出きた凄い言葉が、私の心に深く注がれました。

 この瞬間から、イチローさんと40連隊の世界標準を目指す訓練が開始されました。

 

 

 

 

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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

 

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