日本酒の師匠が弟子に行ったレベル判定の酒『直虎』

日本酒の師匠が弟子に行ったレベル判定の酒『直虎』

 

 

3年振りの師匠との出会い

 

今夜は弟子3人が日本酒の師匠に久し振りに会う特別な夜です。弟子は九州の地と関西の地にいて現役だったため、その土地を離れることができず、弟子が揃って師匠に会う機会が作れなかったからです。弟子二人が自衛隊を退職して東京へ戻ってきたので早速、この会が計画されたのです。

3人の弟子は、2年間隔で人事異動のある自衛隊の特性を生かし、日本各地で勤務する間、日本酒の酒蔵を訪ね、旨い酒があれば口にするまで諦めない強い探求心を常に保持してきました。師匠の教えを受けてから、すでに25年以上の月日が流れました。弟子もそれなりのレベルを持っています。

再開する場所は、いつも持ち込みOKのお店です。師匠がいつも凄い酒を持ってきてくれるからです。弟子3人が日本酒談議で盛り上がっていると、遂に師匠登場です。

 

 

何も言わないのでコメントしてみて下さい

 

齢(よわい)間もなく80を数える師匠は、いつものように保冷バッグにお薦めの酒を入れて登場です。「お待ちしておりました」と言うと、挨拶もそこそこに、ビールも口を潤す程度で、「早速、これを飲んでみて下さい」と言って師匠は一升瓶を取り出しました。

弟子3人もかなりの修養を積んでいるのでかなりの日本酒は知っています。見てみると、質実剛健さを感じるラベルが目に飛び込んできました。
「この酒知っていますか」と師匠。

残念ながらわかりません。「ハハハハハ。チャレンジと探求心が少し足りないようですね」と嬉しそうに「長野の酒です」と話してくれました。
弟子3人は早速瓶を手に取って勉強です。

「私は何も言わないのでまず飲んでみて感想を聞かしてください」と師匠が言います。3人はピンときました。弟子のレベル判定だと。

 

 

求めていたものに出会う

 

グラスに注ぎ、早速頂くことにしました。飲む前にふわっと湧き上がる香りは、爽やかさと華やかさでいっぱいでした。もう絶対にうまい酒間違いなしの香りです。「いい酒ですね」と弟子が言うと、「まあ飲んでみて下さい」と師匠がニコニコ顔で言います。

口に含んだ瞬間に素晴らしい水で作ったのだろうという豊かな自然が広がります。華やかな香りが一気に広がり、旨さを感じます。喉を通る時には旨味がさっと消えていき、まとわりつくものが一切ありません。桜の花がバーッと満開になり、花吹雪で散っていくのを酒で表現した感じでした。そのまま一気にコップの酒を飲み干してしまいました。
一気に飲み干すというのは、めったにありません。求めていたお酒に出会えた喜びが込み上げてきました。

「どうですか」と師匠から質問を受け、「満開の桜と花吹雪を楽しめました」と答えると、「いい酒でしょう」と満面の笑みを浮かべています。一通り弟子の感想を聞いた師匠は、「皆さんよく勉強しています。飲んでいるのを見てわかりました」とこの時点で、レベル判定は全員合格となりました。

『直虎』見た目とは、全然違う味です。このお酒はこれから人気が出るのではないかと感じました。しかも普通の値段で手にすることができるのです。

私は当分このお酒を楽しもうと思います。

25年経っても、師匠の足下にも及ばないなという気持ちよりも、もっと凄い酒を師匠教えてくださいという気持ちの方が圧倒的に強かったことを覚えています。

師匠! 引き続き酒好きになった弟子たちをよろしくお願い致します。

 

 

 

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