釣り人=ハンター

釣り人=ハンター

 

 

1場所、2餌、3仕掛け

 

釣りは、小学校のころから始め、多摩川をホームグランドに鮒を狙い、毎週友人と出かけていました。そのうち、父親と一緒に行くようになって、徐々に渓流釣りを好むようになっていきます。結婚するまで、父親と釣りの前夜は、仕掛けを作りながらポイントの攻め方やハリスの太さについて語り合い、その光景をニコニコしながら聞いていた母親が、まだ夜が明けない暗いうちにおにぎりを作ってもらいよく出発していました。

昔から、1場所、2餌、3仕掛けといわれ、ポイントといわれる場所がとても重要です。

次に魚がスレていなければ、場所と餌がよければ腕はいらない程釣れることもあり、場所の次に最優先で考えなければならない要素が餌です。魚がいるだけではなく、そこで活性していて、その場所、その時期に好む餌を見つけることがとても重要となります。

何を食べているか調べるため、始めて釣れた魚の腹を調べて捕食したものを調べたりします。

 

 

追い詰める

 

流れの落ち込み、石の周り、かけ上がり、トロ場、日陰の場所をポイントとして、一つ一つ攻めていきます。

支流があれば、水量や水生昆虫の状態を見ながら、狭くてもポイントを探しに沢へ分け入ります。

水面へ姿を見せると渓流魚は危険を察知して逃げたり、餌を食べなくなってしまいます。服を自然の状態に近い色にし、原色は避けます。

大きな音を立ててしまったら、休憩を兼ねてポイントを休ませます。そんな時に父がくれたボンタン飴が美味しかったことを思い出します。

その日のポイントの特性を掴み少しずつ追い詰めていきます。

 

 

おびき寄せる

 

まき餌を多用します。湖などの広いところでは魚の回遊の時間と経路が決まっているので、この場所を読み切ることが必要であるのと、回遊している魚をおびき寄せ、集まったままにさせるために匂いの強いまき餌を継続的に投入します。

おびき寄せて多くの魚を釣り上げる、これは戦闘においても利用できるやり方です。特に、斥候や偵察要員を狩ったり、部隊を自分達の準備した場所へ引き込み叩く、「誘致導入」に応用できます。

 

 

台風の時の大漁

 

あまりお勧めできませんが、大水が出る手前ぐらいの時、川の流れがいつもと変わってしまい、ポイントの流れが速くて釣れない状態になった時、光り輝くポイントになる場所があります。普段の状態では存在しない場所にできる流れが弱く水深が深くなっているところです。

面白いほどの入れ食い状態になります。気象状況によって攻めるポイントが異なることを知ります。

 

 

短気は工夫する

 

短気は釣りが上手くなるといわれています。釣れないと「なんで釣れないんだ、どうしてなんだ」と考え、ポイントを変えたり、餌を好感してみたり、仕掛けやタナを変えたり、色々なことにチャレンジして試すからです。

戦闘は、短気はやられやすいですが、多くのことを考え、試し、実態を動かし経験することは強くなる秘訣です。釣りの中にも多くの戦闘に強くなる手法があります。

隣で見ていた家内が、「元々釣りはハンティングでしょ。当たり前じゃない」と言って掃除機をかけ始めました。

 

 

 

 

 

自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成
自衛隊最強の部隊へ-偵察・潜入・サバイバル編: 敵に察知されない、実戦に限りなく特化した見えない戦士の育成

 

 

 

 

 

【kindle本が出ました】

 

二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る
二見龍レポート#2 コンバットメディックの照井資規、弾道と弾丸を語る

 

 

 

 

二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談
二見龍レポート#1 ネイティブ・アメリカンの狩りの技術を伝える川口拓氏との対談

 

 

 

40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術

 

 

本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準

 

 

『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
 人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
 読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界

 

 

オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~

 

 

マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
 本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

関連記事紹介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です