今まで自分の住んでいる地域に大きな地震はなかった、今までもなかったからこれからも大丈夫だろうというように、人間は『正常性のバイアス』が働き、心のバランスを保つようにします。正常性のバイアスは、自分にとって都合の悪い情報を受け入れないバイアスです。
特に、災害などの危険が身に降りかかっている時に、「自分は大丈夫だ」、「ここは大丈夫だ」というようにマイナスに作用してしまいます。
台風による被害が出ていても、『正常性のバイアス』のバイアスが働き、自分のところは逃げなくても問題はないとなりがちです。
いつ、どこで起こるかわからない『地震』に備えるとなると、現時点では何も地震の兆候がなく、過去地震災害がこの地域では起こっていない、だからそんなに心配することはないというように、強力に自分にとって都合の悪い情報を受け入れない正常性のバイアスが働いてしまいます。
防災意識が低く、日ごろから準備をしていない地域が、災害が発生すると大きな被害、特に人命の被害が発生する傾向があります。
最近、地震をはじめ災害に備える本は、多く出版されていますが、災害が起きた後の対応について記述しているものは多くありません。本書は、災害発生後の現場の状況や避難所の生活について、防災士、地域防災マネージャーとしての視点で記述しました。
本書は、現地において直接認識した、『熊本地震』と『鳥取中部地震』を中心に考察していきます。「実際に地震災害で経験をしたこと」、「そこで得た知見」、「災害後の対応に必要な知識」、「通常の生活と異なる避難所の生活」、若い世代、パパママ世代の防災等、現実的・実践的な知識と行動について、今までの講演の内容を皆様へわかりやすい形でまとめたものです。
【次のブログも参考にお楽しみ下さい】
急な土砂災害、2階以上で寝るか、2階へ移動する判断が生死を分ける
水を得て、10日間の食糧の確保は難しくない、都会のサバイバル
自衛官と仲良くなる付き合い方(陸上自衛官編)
普通科連隊長として必要なこと-futamiryu小倉へ行く-
警察・レスキュー・自衛隊の一番役に立つ防災マニュアル (DIA Collection)
自衛隊最強の部隊へ-FTC対抗部隊編: 無敗の最強部隊を殲滅せよ! –