産卵木の割り出しの時期は、6月上旬頃にメスの産卵を終了させてから、約1ヶ月後に行います。約1ヶ月と表現したのは、メスの産卵が2~3回に分けて行われているので、孵化に時間差があるからです。
最初に産卵した卵は孵化して1令幼虫になっていても、2回目以降に産卵した卵が孵化していない場合があります。
飼育していると、明らかに大きさの異なる幼虫が出てくるので、ある程度の量を産卵したメスは、栄養補給と体力回復の時間をとってから産卵を再開していることがわかります。
産卵木に産卵した卵は孵化して1令幼虫になっていても、2回目以降に産卵した卵が孵化していない場合があります。
飼育していると、明らかに大きさの異なる幼虫が出てくるので、ある程度の量を産卵したメスは、栄養補給と体力回復の時間をとってから産卵を再開していることがわかります。
文献によると産卵のために穴を掘って産卵して埋め戻すまで卵を1つ生むのに2時間程度かかるということからも、30個以上の卵を連続して生むのは体力的に負担がかかり、途中に体力回復期を設定しているのではないかと思います。
産卵木から食痕が出ている状態を確認して割り出しを行うと丁度良い状態で幼虫を割り出すことができます。
メスを取り出し1ヶ月程度産卵ケースで保管していると、産卵木の断面や表面から幼虫が食べた木くず(食痕)が出てきます。
食痕は幼虫の大きさ(直径)と同じ直径で出てきます。
細ければ1令なり立て、産卵木から出た食痕が下へこぼれる程になると1令後期になっています。私はこの時に産卵木の割り出しを行います。
この状態であれば、20頭程幼虫が取れる状態と考えていいと思います。
木くずが出てくるような兆候がなく、1カ月以上経過したので産卵木を割り出した時、孵化したての真っ白に近い幼虫が出てくることがあります。
メスの産卵開始が遅かったり、気温が低く孵化まで時間がかかってしまった可能性があります。
割り出す時期がまだ早かったので、割り出しを中止して、1週間から10日ほど産卵木を産卵ケーズ保管した後、割り出します。
孵化したての幼虫は、ジャム瓶にエサマットを詰めた小瓶へ周りの食痕や、メスが掘った木くずを集めてその中に木製のスプーンで幼虫をすくい取って入れます。
卵が出てきた場合、卵の周りの木ごと小瓶に入れ、上に食痕や木くずを多めにかけます。乾燥させず適度な湿度を確保するためです。
この場合も割り出しが早いので、産卵木を1週間から10日ほど保管した後、割り出します。
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