人生や仕事には、どうしてこのような事にみまわれてしまうのか、昇任が上手くできず同じ階級で足踏みが続いていたり、健康を害してしまうと、どうして自分はこんなに運が悪いことが次々に起こるのだろうと感じることがあります。
運が悪い人生だからしょうがないとあきらめてしまうのか、ここからプラスへ持っていく方法があると考えて前に進むかでは、大きな差がでます。
特に、人生の大半を費やすことになる仕事面では、十分な評価を受けることができずに他の部署へ異動させられることになった、どちらかといえば左遷に近い人事ではないか、と感じることがあると思います。
その時点で諦めてしまうのか、その後、力の抜けた状態で下り坂を歩いて下りていくような人生を過ごすことは、有意義なのでしょうか。
もうこうなってしまったから、今更喘いでもしょうがないよと考えていいものでしょうか。
自分の人生でプラスに作用する視点は何かないか考えてみたことはあるでしょうか。
よく考えると、人や環境によって自分の人生を左右されているのが、いいのかという点に気づきます。
なぜならば、自分の人生は、今まで自分が何をしてきたかが過去の自分で、これから何をするのかが未来の自分なので、変えることができるからです。
ここに、背中を押してくれる言葉があります。
この言葉について教えてくれた人物は、次のような体験をした人です。
将来偉くなり活躍するのが楽しみな人物が、あることで全てを失い回復できない状態に陥りました。
完全に左遷状態のポストで彼は、地道に努力を続け元々の素晴らしい才能もあり、高い評価を得て、何回も元の状態に戻そうという話がその組織からの上司が出たり、周りが応援したのですが、復活はなりませんでした。
相当悔しく落胆したのは間違いないと思いますが、それぞれのポストで一生懸命活躍する姿を見て、普通ならくさってしまうのに、なぜ前向きに進むことができるのか不思議に感じました。
彼は、色々なポストで力を付け、多くの人間から信頼され、人的ネットワークがどんどん広がっていき、その努力が実って、現在多くの人に信頼されながら素晴らしい仕事を行っています。
そんな彼にどうしてこんな踏ん張りができたのか聞いてみると、「人生のくじは全て当たりくじ」という言葉が出てきました。
力むことなく、ぽつり、と自然に出てきたのです。
彼は、どうしてこんな人生なんだろうと嘆いてみても、何も変わりません。
今置かれた場所で前向きに次ごとを行うことにより、組織への貢献や一緒に仕事をした人へとの太い人的ネットワークができ、さらに、自己の成長もできます。
その場所で落ち込んでしまえば、くじは本当にはずれくじになってしまいます。
今の場所で頑張り成果を出し次につなげるまで頑張ることによって、当たりくじにする。
当たりくじになるまで頑張ることが重要であると考えを変えました。
このように捉えることができると、自分の人生に悲観することなく、前向きに進んでいくことができるようになりました。
このようにすれば、くじは全部当たりになります。
天が与えてくれた試練であるとも思います。
試練を乗り越えれば、次の世界が広がります。明るくにこやかに彼は話してくれました。
「人生のくじは全て当たりくじ」、いい言葉であり、救いの言葉です。