上司から見た伸びる部下のタイプ -将来成長する若手社員-

上司から見た伸びる部下のタイプ -将来成長する若手社員-

 

 

懐の深さ

 

若手の社員を見ていて、この人は伸びていくなと感じるのは、価値観の高い人と、物事を受け入れる容量が大きい人です。理解力は、頭の良さではなく、受け入れる心の持ちように大きな影響を受けます。若いうちから自分のやることはこの範囲というように柵を作っている人は、40歳を過ぎてできないことが多く苦労するか、部下と上手くいかないか、力不足を感じながら一番充実する時を過ごすのだなと将来の姿を思い浮かべてしまいます。

価値観の高い人は、高い吸収力と定着度がとても重要と考えているので、一生懸命学ぼうとして人の話に耳を傾け、いいところを何でも吸い込もうとしながら、実際に自分でやってみて身につけようとするモチベーションに溢れています。

学ぶ姿勢は、多くの事を受け入れる姿勢でもあります。学ぶ姿勢の良さは、物事を受け入れる心と懐を毎日少しずつ増加させていきます。

残念な姿勢と行動とは、若いのに自分の少ない知識と経験で自分のやれることに線引きをしてしまい、チャレンジする機会を自ら閉じてしまう事です。

 

 

素早い動き

 

物事を進める時、なんで自分がこんなことをしないとならないのか、今までやったこともない分野なので面倒だなと、始まる前から心とモチベーションにブレーキがかかってしまい、周りの人へも愚痴に近いような事を言ってマイナスの雰囲気を作ります。
当たり前のようにとりかかりが遅く、準備も悪いので、動き出しが悪く形だけの流した内容になり、躍動感のあるものにはなりません。

成長するタイプは、情報を何処から何時までに入手すればいいかを考え、情報収集を確実に行ないます。

次に、何を何時までに行うか明確になっている業務予定表(プロビ)を作成し、状況の進展に伴い修正しながら仕事を進めます。
このため、成長するタイプは、視野の広さと遠くまで業務を見通すことができ、人に伝えられるイメージをしっかり描けて、アウトプットイメージを具体的に作り上げることができます。

このような人は、力が付き、独り立ちが早い将来有望な人材であると評価されます。

何故ならば、先行的で正確な情報を収集することにより、動き出しが早く、物事への取り組みが先手先手と行うため、仕事の進み方が早く業務予定表がしっかりできているので漏れがありません。

アウトプットイメージが業務予定表とともにしっかりできているため、メンバーとの調整が具体的かつ迅速に進み、チームワークもうまく発揮されます。そして、仲間同士の信頼もが高く、変化する事態に柔軟に素早く反応することとができます。

 

 

抜けのなさ

 

業務予定表を作成し、状況の進展に伴って修正しながら物事を進めている若手は、業務予定表の作成段階で仕事の漏れがないようにしており、更に、仕事を進めながら抜けや不安定なところを修正しているので、仕事上の詰めの甘さが少なく安定感があります。

抜けのない安定感のある若手は、業務予定表を作り常にアップデートさせながら業務の修正をしています。

 

 

人を引き付ける人柄

 

最後に必要なことは、暗さがある人は一緒にいても暗くなりそうなので、人が集まりません。

また、作った明るさは、一緒にいるだけで疲れます。

飾ったり、偽った自分ではなく、自然な自分を出しながら人柄を磨いているタイプは、人の心を動かし物事を進めていくことができるタイプへ成長していきます。

45歳を過ぎると実力はあって当たり前で、徐々に人柄の重要性が増します。若い時から、人柄を磨く努力をしている人は、将来の発展を感じさせます。

 

 
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40連隊の見えない戦士達: 自然をまとう「スカウト」戦闘技術
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本書は、実戦で強烈な威力を発揮する「スカウト」の戦闘技術に触れた瞬間、根底から意識が変わってしまった隊員たちが、戦場から生き残って帰還するために、寸暇を惜しんで戦闘技術の向上へのめりこんでいく姿を記録したものです。

そして願わくば、ミリタリー関係者だけでなく、日々、現実社会という厳しい戦いの場に生きるビジネスパーソンやこれから社会へ出て行く若い人たちに、読んでいただきたいと思っています。スカウトという生き残り術を身につけることは、必ず日々の生活に役立つと私は信じています。

 

 

 

40連隊に戦闘技術の負けはない: どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準
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『40連隊に戦闘技術の負けはない―どうすれば強くなれるのか!永田市郎と求めた世界標準―』
に登場する隊員たちが訓練を通じ成長していく姿は、若い人達に限らず、人材育成全般にも多くのヒントがあると思います。
 人生・仕事への姿勢について、ミリタリーの人に限らず、多くの人達に読んで頂ければと思います。
 読み方は自由に、肩肘張らず、気楽に読んでいただき、志を持ったインストラクターと若い隊員たちの記録を堪能して頂ければ幸いです。

 

 

 

オオクワガタ採集記: 朽木割り採集・灯下採集・樹液採集の世界
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オオクワガタに出会い、採集やブリーディングを始めて、いつの間にか20数年が経ってしまいました。
 日本各地のオオクワガタの有名ポイントで多くの仲間と出会い、採集をした楽しい思い出やズッコケ採集記は私の宝物です。
 オオクワガタを通じ、色々な経験や学びがあり、人生が豊かになった感じがします。そんなオオクワガタ採集記をお楽しみ下さい。

 

 

 

オオクワガタ飼育記 ~マット飼育による美形・大型作出テクニック~
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マット飼育は、菌糸ビンのように簡単に大型を作出するのは難しい飼育法ですが、綺麗な個体を得ることができ、安価で多量にオオクワガタを飼育できることが魅力です。
 本書により、マット飼育のコツを積み上げ、皆さんの目指すオオクワガタを作出して頂ければ幸いです。

 

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2 Comments

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