夫婦の会話が自然に続く一寸した二人の約束 ー運命共同体としての夫婦ー

夫婦の会話が自然に続く一寸した二人の約束 ー運命共同体としての夫婦ー

 

 

二人は運命共同体

 

夫婦は、大事な人、仲の良い友達からスタートします。新婚の時の「ときめき」は人生の中でも素晴らしい一時です。
間もなく、夫婦は、今迄親に面倒を見てもらったり、自分一人で生きていた歩みから、二人で協力しながら次々にやってくる人生の門ををくぐり抜けていくことになります。

二人で独立して生活を始めたり、子供ができ、勉強や学校の問題がクローズアップされたり、仕事が忙しくなり夫婦の時間があまり取れなくなってきたり、経済面のやりくり、親との関係等、楽しく和気あいあいで手を取り合って多くの人生経験を踏むというよりは、二人の仲が険悪になりそうな状況になっても、お互いを信じ合いそれぞれの役割を果たしながら、共に苦難を乗り越えながら運命を切り開く「運命共同体」の性格が強くなっていきます。

運命共同体は、困難な状況に直面した時、二人でキチンと情報を共有をし、強い信頼感と乗り越えようとするしっかりした意志を持って、数々の試練に立ち向かいながら前に進みます。

この運命共同体を維持するには、二人で約束を決めておくことが大切です。

 

 

20分の会話

 

強い信頼感を保ちながら、聞いたり知りたくないような悪い状況を二人でしっかり受けとめるには、普段日常生活において、何でも話し合える夫婦仲が重要となります。

運命共同体として難しい事に立ち向かうには、まず、夫婦間で簡単な会話や何も力を入れないで話せる自然な空気と間合いを維持することが大切です。

何も会話がないところで、突然難しい話を切り出しても、微妙なところでの認識のズレが生じたり、話すタイミングが遅くなってしまったり、お互い自由に意見を言う事はまずできません。

何でもないような会話が自然にできるような状態がある中で、難しく耳の痛い話を冷静に誤解なく話すことができます。

仕事が忙しくなったり、育児のため睡眠がとれない状態だと、夜遅く帰ってくると家内はもう子供と寝ていたり、朝出かける時も布団の中で見送られたり、夫は平日疲れていて休日はゴロゴロしていたりして、いつの間にか夫婦の会話が少なくなり、やがて無くなっていきます。

こうなると真面目な話も出来にくくなり意思の疎通が悪くなっていきます。

「20分の会話」を二人で約束するというのはどうでしょうか。夫が遅く帰ってきた時、家内が眠かったり疲れていたり、夫がパタンキュウ状態でも、温かいものを飲んだり、軽食を取りながら、頑張って二人でどんな内容でもいいので今日あった事を話します。

何気ない日常の会話ですが、半年、1年続けると背景事項を聞かなくても毎日の会話で理解出来ていたり、何でも気軽に話せるようになります。

時には、夫が眠くて疲れているのに、家内から「今日の八百屋の店員のあの対応は頭にくる。ちょっと聞いてよ。大体お客を何だと思っているのかしら」という話を聞くのはかなり辛い状態になりますが、「なるほど、そうだよね」と相槌を打ったりしながら頑張って聞きます。

反対に「今日会社でね」と夫の話は、家内に辛いものになるかもしれませんが、毎日話している生活や活動の範囲とどんな精神的な状態なのか、1日を過ごすリズムがわかるようになります。

このような状態が保たれていると、ポンと難しい話もできるようになります。

継続は力なりと言いますが、夫婦の会話は信頼感と運命共同体になくてはならないものです。二人で約束してみて下さい。毎日最低20分話をしようと言う事を。

 

 

怒ってしまったら、下がる

 

もう一つ運命共同体で大切にしたらいいものがあります。
どちらかが頭にきてしまったり、怒ってしまった場合、どちらが正しいかどちらに理があるか関係なく、冷静な方は謝ったり話を聞いて怒らないようにすることです。

「そうだね。そうだね」となだめて、お互い頭に血を登らないようにすることです。興奮すると正常な判断ができません。

運命共同体では、物事を正常に受け入れて判断できなければ、次々に過去と連続しながら迫ってくるハードルを越えていくことはできません。

お互い頭にきてしまい、言い合うと売り言葉に買い言葉もあり、夫婦間で口に出しすと関係が消滅するような事を思わず言ってしまったり、後に残る捨て台詞などが出てしまう可能性があります。

いつも自分はたとえ正しくても、二人が興奮してしまう事を防止することを約束することが大切です。

頭に血が上ってしまっても、運命共同体の仲間に言ってはいけない事や夫婦間が消滅するような事を絶対に言わない事もお互いに約束することが必要です。

怒りを受けたら、それを受け止めて後ろに流してしまう感じで、冷静になるのを待って会話と対応要領を話し合うといいと思います。

 

 

 

 

 

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