30代後半になると職場では中堅となり多くの仕事を任せられるようになります。仕事の面白さと部下を持つ喜びを知る半面、人間関係の難しさや仕事の厳しさと重責がかかるようになります。自分が抜けると仕事が進まなかったり、上手くいかなかったり、100時間以上の残業をしないと終わらない状態が続きます。
家庭では、子供の教育や生活を妻が毎日奮闘しながら一人で担っている状態が続きます。共働きであればより負担が大きくなります。
単調ではあるが確実にしなければならない毎日の家事や子育でのストレスが溜まるので、お父さんが早く帰ってきて手伝ってもらったり、優しい言葉をかけてもらったり、家族の団欒を持ちたいと思うようになります。
この時、妻から「仕事が大事なの、家庭(私)が大事なのか」という厳しい質問がきたりします。男としては、両方と言うのが本音ですが、「勿論決まっているじゃないか」と上手く取り繕います。
このような時は、妻も苦しいのですが、夫も仕事や人間関係、自己の成長具合など色々な悩みや迷いが生じる時期でもあります。
働き盛りの時は、仕事が毎日きつかったり、憂鬱になりながら、チームで力を合わせながら業務を進めていく面白さや充実感を味わいながら、仕事を通じて自己の存在価値を知ることのできる日々を過ごします。
反面、仕事が上手くいかなくなったり、上司との関係が悪くなりモチベーションが低下したりすると、憂鬱感が急激に拡大し、面白く充実感を味わう事ができた仕事が急にいやなものになってしまいます。
だんだん、仕事から逃避したくなります。思い込みが徐々に強くなると、立て直そうという気持ちが次第に負けてしまうようになります。
逃避する場所としては、家庭と趣味になるのが大半となります。
最近家庭を重視したり、自分の人生を有意義に過ごす素晴しさについてメディアで見る機会が増えてきました。
それぞれの価値観がありますが、仕事との関係について整理をしておく必要があります。ただ、自分に負けてそこに逃げ込んだだけの場合も多いと思います。
より豊かな人生とは何かを考える時、仕事を外すことはできません。
仕事が面白く充実しているからこそ、家庭と趣味も思い切って楽しめます。
家庭と趣味が充実していても、仕事を嫌々したり面白くない状態であると家庭と趣味を心から楽しむという状態にはならないからです。
趣味と家庭に逃げ込んで、自分はこっちを重視した生き方をするんだと言っても、内心空しいものがあります。
このような人は、もう一度仕事へのモチベーションを取り戻すチャレンジしてみるべきです。
モチベーションを上手くコントロールできている人と一緒に仕事をしたり、自分の心に火を付けてくれるような人を捜してみると案外すんなり戻っていけます。
戻れなくなるのは、仕事よりも趣味や家庭に生き甲斐を見出してしまった人です。
一度そちらの良さにのめり込んでしまうともう仕事を大切にする方向には戻れなくなります。一寸したきっかけからこの方向へいってしまった人を何人も見てきましたが、戻ってきた人を見たことがありません。
多くの経験や出会い、人間的な成長を続けることにより、人生の充実感を味わえるように仕事と付き合いながら、明るく楽しい家庭を楽しみ、妻と共に人生の扉を共に開いて成長しながら歩む。
更に、自由な時間を趣味友達と楽しむ。このような日々、人生は、有意義で素晴しいと思います。
常に、基礎としてあるのは、充実した仕事ができていることです。充実した仕事を通じて更に人格を向上させ、妻とより楽しく有意義に過ごす日々の生活や会話の幅を広げることができます。
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