実戦では敵指揮官の性格、今まで行ってきた訓練内容を知らなければならない

実戦では敵指揮官の性格、今まで行ってきた訓練内容を知らなければならない

 

 

臆病さが重要

 

ビビるのは、ただ怖がって震えているいるだけですが、臆病であることは、自分やチームの弱さを知り、何ができないかを理解しており、どのような状態になれば危ないか把握ができています。

 

臆病な人は、用心深い人でもあります。戦闘を行う時、敵の指揮官と自分を比較し、戦えば敵より自分が劣っているところを突かれるとやられることを理解しているので、戦わなければならない時、徹底的に勝てる方法を見つけ出そうとします。

 

戦闘では、兵力(人員の多さ)、兵器の性能の差が重要となります。3倍の兵力があれば、攻撃ができるようになります。兵力と兵器の差があっても、敵に奇襲を受けたり、不得意な態勢に持ち込まれるような戦い方に引き込まれるとその差をなくすことができます。

 

 

 

敵の指揮官を分析する

 

よく今度の上司は、どんなタイプであるか、優しそうにニコニコしながら失敗をすると怒らないが、人事上ペナルティーを与える人であったり、瞬間湯沸かし器のような人だがとても人情的な人であることやコーヒーはブラックで飲むなど、新しい上司に変わる時色々な情報を集めます。

 

実戦で戦う場合、敵指揮官の性格を調べるのはもとより、今まで経験してきた勤務地と関係した上司、どのような訓練をしてきたかを分析します。溢れるような情熱のあるタイプで、攻撃を好む土地柄で勤務し、攻撃の得意な上司に仕え、今まで行ってきた訓練は9対1で攻撃をしているのがわかれば、敵の弱点を捉え勝ち目を追求する戦法をとることができます。

 

敵は、攻撃を選定し戦力を集中して迅速に攻めてくる可能性が高いので、その強みを失わせるとともに、弱点を突くことを考えれば勝ち目が出てきます。

 

 

 

敵の弱点や不得意な場面に持ち込む

 

ボクシングやサッカーの試合は、相手の得意技や良さを消すように、位置どりやフォーメーション

をとって相手の力を発揮させないようにして、バランスを崩すような作戦を考え、相手の対抗策に変化をさせながら対応し、自分の術中にはめていきます。

 

そのため、試合終了後、仕事をさせてもらえなかったとか、右ストレートを封じられたという敗者のコメントを耳にします。

 

戦闘においても試合と同じように、相手の優位性を消し、敵の弱点を追求することが勝利につながります。先程の攻撃を得意とする指揮官には、どんどん自分の領土の中へ引き込み、調子に乗って前に進み過ぎると、攻撃行動を支える膨大な補給を支える補給線が伸びきってしまい、攻撃を停止せざる得なくなり、補給線を延ばせるまで防御行動を取らざる得なくなります。

 

大きな兵力も伸びきってしまい、防御側が対応できないほどの攻撃衝力を与えて防御組織を崩壊させるのが勝ち目の攻撃が、圧倒的な戦力を注ぎこめなくなり、優勢な火力を支える弾薬補給が不十分な状況と防御のための資材を保有せず、防御用資材も補給できない状況になるとともに、ほとんど今迄訓練をしていない防御を行わなければならない状態になります。

 

こうなれば、崩れた敵のバランスを激しく狂わせ崩壊に導くことができます。相手指揮官を知ることは戦勝の第一歩となります。

 

 

 

 

 

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